先輩の役者と定期的に

「今、どう?」

「こんな感じっす」

みたいなやり取りをする。


やっぱりそれは必要で

ボヤきみたいな時もあれば

聞いてもらうことで

自覚的に再認識して

決意表明みたいになる事もある。


今回は決意表明だった。

ハッキリ言ってコロナ以降

色々変わってしまった。

本当に変わってしまった。


そんな変わりきった世界で

役者を続けること。

これは初心と変わらず

続けて良いのか?と

思った人は

少なくないはずで


3/31、4/1には、

エイプリルフールや

結婚報告に紛れて

事務所辞めました。

俳優辞めます。

という報告が相次いだ。


引っ越し屋の友達は言う。


役者だけじゃない。

コロナを経て、

東京から地方に移り住む人の数が

半端じゃないと。

コロナがどれだけの人の生活を変えたのか。

何かに気付いた人の数なのかもしれない。


そんな中、自分は今日も役者を名乗る。

今月はいっぱい仕事したぜー!と

ノリノリの時もあれば、

あれ?どした?ニートか?

という時もある。


唯一それでも繋ぎ止めるものは、

俺、自分の表現そんなに嫌いじゃねーな

という想いだ。

好きとも言い切れないくらいの

不確かな、首を傾げつつ

いや、まぁまぁ、うん、

悪くないんじゃない?

っていうくらいのもんを

握り締めて、

今日も先輩に決意表明めいたLINEを

自分に言い聞かすが如く送る。


もはや、もう第何章なんだか分からないが、

来年、芸歴20周年になる。

こそっと小声でお伝えしておこう。

全くもって華やかな20周年じゃないが、

曲がりなりにも20年続けたんだから

周年なんてくっつけても

バチは当たらないだろう。

人生の半分になったわけだな。


ここで胸張れる自分でなくちゃなぁと思い、

慌てて、ちょいと仕込み作業をしている。

なりふり構ってられない、

崖っぷちの20周年なもんで、

続ける為に、せっせと取り組んでいる。


今まで仲良くしてくれてる人達からしたら

プライド捨てたんか?とか、

いよいよ終わったなと言われそうだが、


こっから始まるんだ

という気でやってるんです。

またどこかで報告させて下さい。

いつもギリギリな感じですみません。

性分なんでしょうか。とほほ。