暑い日が続いておりますが
被災地のことを思うと、
電力に頼らず、暑さをしのぎたいもの。

毎月、連載させてもらっている
某ハウスメーカー発行のPR誌にて
先月、打ち水と緑のカーテンの
正しい方法と効果について執筆しましたので、以下転載します。

打ち水は、昼間の暑い時間帯に行うと、逆効果など
正しい方法を知っておくべきですので、ぜひご一読ください。



打ち水の効果 


1 気温が1度から2.5度下がります
東京23区内で、木内豪・福島大学助教授(環境システムマネジメント専攻)らが
実験をしたところ、打ち水により、気温が1度から2.5度下がることが分かりました。

2 涼しい風が発生します
打ち水をした所としていない所では、最大で秒速1メートルの風速の違いも計算されました。
空気は重いところ(気温が低いところ)から、軽いところ(気温が高いところ)に流れるため、
打ち水の後には、風が発生することも分かりました。
※参考 「チーム・マイナス6%」http://www.team-6.jp/report/news/2005/08/050810a.html
 
打ち水の正しい方法

1 用意するものは?
  ●水を入れるためのバケツ、洗面器、ペットボトルなどの容器。
  ●お風呂の残り湯や、雨水を貯めたもの、子供用プールの残り水。新たに水道の水を使う必要はありません。
2 いつ行うと効果的?
  ●朝や夕方の涼しい時間帯。
  ●日中の一番暑い時間帯に打ち水をすると、水が勢いよく蒸発し、
   蒸し暑く感じることもありますので避けましょう。
3 どこに? どのようにして?
  ●日向よりも、日陰や風通しの良い場所に、できる限り広範囲に。
  ●路面だけでなく、屋上やベランダ、エアコンの室外機や壁面にも。
  ●じょうろやペットボトルなどで水をまきます。

緑のカーテンの効果

1 遮光効果
一般的な窓ガラスの遮光率は15%、
窓を60%覆う「緑のカーテン」があると、遮光率は約80%に。

2 熱を抑える効果
熱い光を当てた場合の表面温度の比較
すだれ 40℃  緑のカーテン 24℃

3 真夏のエアコン使用は20~30%減
1と2の効果により、エアコンの使用を抑えることができます。

※参考「板橋区地球温暖化防止活動推進協議会」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/005/attached/attach_5016_1.pdf



緑のカーテンの作り方

1 用意するものは?
●ゴーヤやヘチマなど、つる性の植物の苗(または種。初めての人は、苗から始めるのがおすすめ)
●プランター
●土や肥料
●つるを這わせるネット
●ネットを固定する支柱
2 どこに、どう設置する?
●ベランダや庭など、窓の前に設置します。
プランター1個置けるスペースがあれば大丈夫です。
●土と肥料をいれたプランターに植物を植え、そこにネットを這わせた支柱を立てます。

3 その後、気を付けることは?
●つるが伸びてきたら、つるをネットに巻きつけてあげましょう。
●大きく成長させるには、栄養分となる土や肥料、毎日の水やりが大切です。
●害虫対策や、葉っぱが隣近所に舞わないように気をつけましょう。