暗記ってどうするの!? | 古川洋平のブログ

古川洋平のブログ

クイズ王/クイズ作家・古川洋平のブログ。
『ドラえもん のび太の宝島』、『LINEみんなでクイズ』、『Yahoo!ワイキュー』、『カプリティオチャンネル』、『水曜日のダウンタウン』、『乃木坂工事中』、『アルティメット人狼』。

こんにちは、つり目の女性が好きな者です。


さて、最近Twitterで毎日のように
「暗記が苦手です!どういう風にしたら良いですか!」
という質問が来ます。

なぜだ、世の中の青少年はそこまで暗記にストイックなのか。と思ったら、現在、学生たちはテストシーズン。嫌でも暗記しなきゃいけない時期なのでした。

なるほど、ならば私が一瞬ですべてを暗記できる方法をお教えしましょう!!


と言えればカッコ良かったのですが、結論から言うとそんな方法はありません。暗記というのはかなり地味でつまらない行為なのです。


ただし、「効率を上げる」方法はあります。
自己流で編み出したものなので、用法容量は自己責任でお使いください。
それでも、少しは参考になれば嬉しいです。



①「記憶力」なんてない!

みなさん、記憶力っていう言葉をよく使いますよね。私も使います。
でも、記憶力って、筋力とか、走力みたいに、明確な力ではありません。
何かふわっとしてて、どうやって計って良いのかもわからない。
そう、実は「記憶力」という力は、無いのです。
結果的に、記憶できていたか、記憶の効率が良かったか、その差でしかありません。
「自分は記憶力が悪い」と言っている人は、そういうことでちょっと安心してしまっていませんか?

あなたは記憶力が悪くはありません!
ただ、ちょっとだけ記憶の仕方が悪かったのです。記憶力は、全人間平等にあると考えてみましょう。
その中で、記憶の効率が良い人と、悪い人がいるという風に、頭をシフトするのです。



②「記憶力」の正体は「集中力」!

では、記憶の効率の良しあしはどこで決まってくるか。
それは「集中力」です。
同じ暗記でも、集中して覚えたのと、テレビを見ながらイヤイヤ覚えたのでは、効率が違います。
つまり、集中して記憶ができる人=「記憶力が良い人」と言われていると考えて良いでしょう。

暗記のコツは1にも2にも「集中力」です。
予習や復習も大事ですが、何よりそれぞれの暗記を「集中してやる」。
30分暗記したら、1時間パワプロして良いとか、50個単語を覚えたら、大好きなアイドルのDVDを見て良いとか、そういうご褒美を自分に与えても良いです。
それでも良いから、やっている時だけは、暗記にとにかく集中する。
暗記できなかったら、大好きなあの子にもう会えない。そんな気持ちでやりましょう。



③「集中」すれば、一回で覚えられる

集中してないで覚えたものは、何回も復習しないと覚えきれません。忘れてしまいます。
しかし、集中して覚えたものは、忘れません。

こういう話があります。
「ある国に、ぜったいに負けないボクサーがいた。なぜか?」
答えは「勝つまで戦うから」です。まあ、失神KOとかしちゃったら成り立ちませんが、なぞなぞというのはこういうものなので、精密な答えの話はおいておきます。

「覚えたものを忘れないなんて、無理ー!」
って言われます。たしかに私も忘れることはあります。
しかし、「覚えるまで次の項目に進まない」としたら、どうでしょう?
本当に、いつ聞かれても絶対に答えられるくらい、覚えたと。
大好きな女の子に告白して、突然その子が「この問題に答えたら付き合ってあげる」と言い出して、その時咄嗟に答えられるほどにちゃんと頭に定着したと。
そう言えるほど覚えたならば、なかなか忘れないと思いませんか?

じゃあ例えば、リンゴは何科?って問題があったとします。
答えは「バラ科」です。
これを暗記しましょう。

良いですか、好きな女の子が、「リンゴは何科か知ってたら付き合ってあげる」って言ってくるんですよ。
そんなもの、覚えるしかない。
そしたらあなたは、一輪のバラを差し出しながら、こう言うんです。
「バラ科さ。君はこのバラのように美しい。」
彼女は目を潤ませながら言います。
「嬉しい。私、リンゴが木から落ちていることで万有引力の法則を発見したニュートンが好きなの。あと、家電製品は全部アップル製なの。あと私の名前もリンゴって言うの。」
「そうなんだ。君のように美しい女性には、バラが似合う。ああ素敵な僕のリンゴ。君にはバラが似合う。」

さて、こんな会話をしてカップル成立です。おめでとうございます。
どうですか、リンゴが何科か忘れましたか? いや、覚えているでしょう。そうバラ科です。
では、リンゴがバラ科であることを忘れてみてください。
どうですか、なかなかできないでしょう。
そう、「一度印象に焼き付いたものは、忘れたくても忘れられない」のです。

つまり、このように「印象に焼き付くまで次に進まない」暗記を繰り返せば、忘れたくても、忘れられなくなる知識が、頭の中にたまっていくのです。

クイズでも、同じです。
とにかくわからなくても次に進む場合ももちろんありますが、絶対に暗記したいものは、覚えるまで先に進みません。印象づけて、死にもの狂いで覚えて、次に行きます。
あっさり見ただけで覚えたら、それは天才です。
天才の場合、暗記で苦しんでいないので、暗記で苦しんでいる方は、すでに暗記においては天才ではありません。
そうすると、やることは1つ。あっさり見ただけでは覚えられないことを悟り、ガッツリ見るのです。




【まとめ】
「覚えるまで先に進まない」
これは暗記にとってとても大事な考え方です。時間はかかります。
でも天才じゃないから、それで良いんです。
時間をかけて、忘れない。それが何より効率が良く、実は時短に繋がってます。

その上で、復習をするのはとても良いことです。
しっかり覚えたものを、確認する。これでその知識は、「暗記」から「自分の常識」に変わります。

リンゴって何科か知ってますか?
バラ科なんですよ。

えっ、そんなの常識だって? これは失礼いたしました^^





人生で必要なことは、暗記だけでは覚えられません。
でも我々はいつでも、暗記しなければならない物事に出会います。
それは、呼吸だけしていても生きられないけど、呼吸しないと生きられないとの一緒です。

テストに、資格試験に、仕事に。
是非暗記術を役立ててみてくださいね!