乃木坂46・大感謝祭2014 ② | 古川洋平のブログ

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クイズ王/クイズ作家・古川洋平のブログ。
『ドラえもん のび太の宝島』、『LINEみんなでクイズ』、『Yahoo!ワイキュー』、『カプリティオチャンネル』、『水曜日のダウンタウン』、『乃木坂工事中』、『アルティメット人狼』。

ついに本番。
『クリスマスライブ』でも大活躍の高橋大輔アナに呼びこまれ、乃木坂46さんとの対決の舞台に立たせていただきました。

舞台は東京国際フォーラム。
私が今年ゴールデンボンバーのライブにお客さんとして座っていた席から、多くの乃木坂ファンの皆さんが、乃木坂さんのために視線を注いでいる中に、中年のおじさんが割って入っていく感じ。何とも言えない気持ちで登場しましたが、さすが乃木坂ファンの皆さん。優しく迎え入れてくださいました。
メンバーさんを呼ぶ感じで「クイズ王↑↑」と呼ばれた時には、皆さんの対応力の高さに驚かされました><

さて、本番のボタンは収録の時と同じもの。
高橋アナに今日のボタンの「遊び」を聞かれ
「前回と同様に遊びの多いタイプなので、しっかり殺して強く押し込む形で押していきたいです。」
とコメント。それにうなづくお客さん。謎の光景。

このボタンは前回体験済み。1度体験したボタンならば、クイズ慣れしている自分のほうが有利です。
ということで、今回はイケる!と思った矢先、高橋アナから、意味深なフリがやってきました。


高橋アナ「クイズ王、今回はずいぶんと対策されたようで。」

ぼく「はい、今回のために『銀牙』を全巻読んできました!」

ファンの方たち「おおーっ!」

高橋アナ「今回、その銀牙問題ですが……一切出ません!」


その瞬間、私の中に生きていた銀は、リキやベンや赤カブトとともに谷の底へと落ちて行きました。
さうよなら、銀。


気を取り直してよく聞くと、今回は乃木坂46さんの2014年にまつわる問題が出るとのこと。
3問正解すると勝ち、誤答は相手に解答権が移動するという方式です。

銀牙が出ないのは切ないですが、乃木坂さんについては、収録時よりだいぶ詳しくなった自覚がありました。
活発な自習と、フォロワーさんたちから日々行われる教育で、当時は選抜メンバーもあやふやだった私も、今や全メンバーの特徴くらいなら言えるようになりましたし、シングルくらいなら全曲歌えるようになりましたし、ダンケシェーンくらいなら踊れるようになりましたし、おっとこれ以上はオタク。

そんなわけですから、放送から1ヶ月くらいしか経っていなかったですが、乃木坂さんの魅力とファンの皆様の教育もあって、すくすくと知識を蓄えていた私にとって、このジャンルはまったく勝ち目がないわけではないジャンル。諦めずにベストなポイントで押そうと決めました。


今回の相手は乃木坂さんのメンバー全員。早押し機も相手には5台用意されています。
西野さんは前回よりジャンル的に厳しさが減りましたが、早押しがうまい橋本さんや、クイズに精通している高山さんなどもおり、厳しい相手です。

負けた方が罰ゲームで「びーむ」をすることとなり、俄かに応援されはじめるクイズ王。(乃木ちゃんびーむのためには、クイズ王の勝利が必要なのです。)
気合を入れて、ボタンの遊びを殺し、さあ来い、第1問!


「問題。今年3月に配信された『乃木坂46 33色のラブストーリー』を構成する3つの物語とは、「友情篇」「告白篇」と何でしょう?」


んっ、いきなり難問。この頃は当然、乃木坂さんに出会っていなかった時代。こんな配信が行われていたこと自体を知らなかった。
しかしご本人たちもすぐに思い出せない様子。ここは推測をするしかない。
「友情篇」「告白篇」という2つに続くストーリーが何かあったということだろう。そうすると、友情の次に告白があったとして、その次には何があるか。
そう「恋愛」である。「結婚」まではまだ早い。おそらく答えは「恋愛篇」か「恋人篇」といったところだろう。ここは勝負で押していくか、とボタンを押した瞬間、遠いところでボタンの点く音がした。


松村さん「『恋人篇』!」

(ピンポンピンポン)


読みは当たっていたが、さすがご本人。
松村さん曰く「これの収録の時に恥ずかしくて、みんなでキャーキャー言っていた」とのこと。
とは言え、毎日過密スケジュールをこなすメンバーさんたちにとって、3月の記憶など遠く昔のはず。
それをきちんと覚えているのも、1つ1つの仕事を真剣にこなされている証拠だ。

にわか仕込みの知識では太刀打ちできず、1-0とリードを許す。
このままではワンサイドゲームになってしまう。せっかくのリベンジの機会、コテンパンにされては悲しいことこの上なし。
ならば、ここは多少でも勝負をかけた押しをするしかない。ボタンに手をかけ遊びを殺し、次を待つ。


「問題。ドイツ生まれの生田絵梨花が……」


ここで頭に1つの疑問が沸く。
この問題、なぜ生田さんのことを言うのに「ドイツ生まれ」などとまどろっこしいことを言うのか。それをわざわざ言いたいのなら、「生田絵梨花が生まれた国はどこ?」という問題で良いはずだ。
とすれば、これには何か意味がある。問題を作った人も、無駄に情報を盛り込むとは思えない。

ならば生田さんがドイツ生まれてでなくては意味をなさない問題が続くはずだ。


「センターをつとめた、/」


ここで押した。正確には、答えがわかったというよりは、ここまでの材料で正解を導ける感覚がしたのでボタンを押した。
「センターをつとめた、/」というこの「、」が、答えは「曲である」ということを意味している。「センターをつとめた○○という曲で」と続くのであればここに「、」は入らない。問題を読んでいるのは高橋アナ。プロのアナが無駄な句読点を読むとは考えづらい。この「、」には、「曲が答えだよ」というメッセージがこめられている。

さて、生田さんがセンターを務める曲はいくつかある。しかし、この言い方をするべき曲は、1つしか思い浮かばない。いくしかない。


ぼく「ダンケシェーン!」

(ピンポンピンポン)


正解!問題の続きは「ドイツ語で「ありがとう」という意味のある曲は何でしょう?」と続いた。
そう、生田さんがセンターを務める曲でドイツ出身であることにわざわざ触れる必要がある曲、それはこの1曲だと考えたのだ。

こうして私は勢いを取り戻し、続く
「ジャパンエキスポ」(乃木坂さん初の海外公演を行ったイベント)
も正解。ジャパンエキスポに関する問題は過去に仕事で作ったことがあり、ラッキーだった。

これでリーチ。このまま押し切れば勝利!

しかし、相手の真のエースがついに動いた。


「問題。今年12月に行われた「シングルカップリング人気投票」で、6位となった/」


押された瞬間、もしかしたらやられたかもしれない、と予感した。
次の瞬間、押した人が白石さんであることを確認し、その予感は確信に変わった。
この人なら、きっとこの問題を当ててしまう、と。


白石さん「ガールズルール?」

(ピンポンピンポン)


必死に先読みをして出した答えは見事正解。この押しは敵ながらあっぱれと言わざるを得ない、最高の押しだったと思う。

6位となったのは『世界で1番孤独なLover』。ファンの方には同じの人気曲で、私もこの一ヶ月の教育のおかげで、この曲のことはもちろん知っていた。
カップリングシングル人気投票のトップ10は実際に発表のシーンを見ていたし、この順位もわかっていた。しかし、このハンパな「6位」を答えにする意図が、一瞬ではわからなかった。

しかし、押されてあることに気付いた。この6位の曲と、1位となった『他の星から』は、同じシングルのカップリング曲であることに。

そう、これは何を隠そう、「カップリング1位の曲は、何のカップリングでしょう?」という問題なのだ。
それに付随して、もう1曲、6位にもランクインしたカップリングがあった。それがより深い前フリとして付けられていたのである。

しかし、これに一瞬で気づき、6位のタイトルを聞かずして押したというカンの良さ、決断力、すべてがハイレベルだった。もう一歩遅ければ、私か押していた可能性もあったかもしれない。
そういう意味で、得点的にも同点とし、さらに私の押しも牽制する形となった、大きな1○。
しかしこの○を生んだ何よりの要因は、この『ガールズルール』でセンターを務め、新たな乃木坂の幕開けを作った白石さんの、センターとしての責任感だったのかもしれない。


知識の差をこちらがボタンのスピードで埋めてはいるものの、圧倒的にメンバーさんを後押ししている力があった。それは「思い入れ」だ。
あの時こんなエピソードがあった、この曲で私はこう頑張った。そういう歴史を振り返りながら、思い入れのある物事を正解していく。それが何よりの強さになっていた。


これを倒すには、早く、確実なポイントで押しを展開するしかない。
勝負は最後の1問にもつれこんだ。
さあ、決戦。最後の1問!


「問題。『走れ!Bicycle』『シャキイズム』に続いてメガシャキの/」


手元のボタンが点いた。
答えが「メガシャキ」では無いことを確認して、確実なポイントで、でも相手よりは早く。


何度か見たMVが思い出される。タイトルを必死にたぐり寄せる。
途中、かわいいコンビニ店員が記憶の邪魔をするが……思い出した。間違いない。


ぼく「ロマンスのスタート!」

(ピンポンピンポン)


ついに、収録以来の夢だった「リベンジ達成」となった!
この曲は、『クイズ30』でわからなかった『気づいたら片想い』のカップリング曲でもあった。
乃木坂さんとのクイズ対決、そしてあの日『気づいたら片想い』を知らなかった自分へのリベンジが達成されたのだ。


ファンの皆さんからの拍手の中、私はついに訪れたその瞬間に歓喜を爆発させていた!
やった、ついにやったんだ!








しかし、その時はやってきた。


桜井キャプテン「古川さん、もう1問、お願いできませんか?」


出た。アイドルの頼みは断れないパターンのやつだ。
たしかに、国民的アイドルに頼み事をされるなんて経験は滅多にない。
しかし、ここは勝負の世界。例えアイドルの頼みであったとしても、決して聞くことはできないという考えが


桜井キャプテン「未央奈、未央奈……」

堀さん(ひょこひょこ)

堀さん「古川さん、あの……もう1問、お願いできませんか?」

ぼく「はいやりましょう何問でも」



※参考※
「クイズ王の推しメンは乃木坂46堀未央奈」
http://npn.co.jp/article/detail/35321418/




かくして、1度つかみかけた勝利を手離して、最後の決戦へと挑むのであった!


(③につづきます)