上から見下ろすと、坊主と小鳥の会話の場面である。
小鳥は愛情深く、坊主に語りかけてゐる。
坊主は酒に呆れる程の酒に酔ひ、上手に歩くことも出来ない…
山の途中では山賊に騙されて酒を飲まされていたのである。
小鳥はこの道で多くの旅人が山賊に騙されたりしては金品を剥ぎ取られているのを何度も何度も見てきたので、この坊主の様子から容易に想像していた。
しかし、この坊主は唯楽しく酒に酔つてゐるだけであつた。
小鳥がどうしてお前は騙されたのにそんなに楽しそうなのだと聞くと、
坊主はもう坊主をやめると言ふ。
もう坊主はやめるから寺に帰らないし、新しい都でやり直すんだと言ふ。
そして一緒に都へ行かないかと言ふ。
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