(③~)
おかえり~って
私を迎えたゴニルくんはカレー作りの真っ最中^^
私のざわざわとは関係なくゴニルくんはどこまでも屈託がなく明るい。
2週間もひとりにしてごめんね~
そう言って抱きしめられると
ひとりで暴走しようとしていたジェラシーがすっと息を潜める。
わがまま言ってもいい?
今日は朝まで一緒にいて…
久しぶりの私のわがままをゴニルくんはうれしそうに聞いてくれた。
ある日
ゴニルくんに連絡をしたら珍しく留守電になってて…
折り返しかかってきた電話はなんとユラさんからだったという事件が起こる。
ん?これゴニルくんの携帯だよね……
…ざわざわざわざわ
どうして?という私に
今、彼は私の家でシャワーを浴びているから出れないんです。
急ぎの用事かなと思って かけ直したとか言う…
ユラ~バスタオルどこ~?っていう声も聞こえてきて…
もう、もはやざわざわじゃない。
なんにも音もしない…
すべてを閉ざして
自分の中に入り込んで
心を無にして
そうやって自分を守ることしか私はできなくなる…
それ以来何も連絡しない。
撮影現場でもすごくヘンな態度になったりする。
どうしたの?
ちょっと待って…
何か僕が悪いことした?
なぜさけるの?って
ゴニルくんは必死な様子で聞いてくる。
ユラさんの家にいたよね…
…私はやっとそう言った
どうしてユラが出てくるの?
ユラと葉子ちゃん何かあったの?
ゴニルくんのその声が少しずつ聞こえなくなって私はその場に倒れてしまう。
…気がついた時は病院のベッドの上
よかった~って
私を抱きしめるゴニルくんは涙声。
お願いだからわけを話して。このままじゃ僕も葉子ちゃんもツラいよね…
私は詳しく話す。
話してわかったのは
あの日はみんなでユラさんの家に行っていたということ。
ユラさんがゴニルくんに告白したということ。
ユラさんも苦しかったということ。
ごめんね。こんなに苦しかったことずっと気づいてあげられなくて…って
ゴニルくんはいつも変わらず本当にやさしい。
私こそごめんね。
大好きだよゴニルくん
僕も大好きだよ
そう言ってやさしくKissしてくれる。
久しぶりのKiss。
病院だけどそんなことも関係なくなって
「しばらくおあずけだったからこうさせて」って…
お互いの唇を何度も重ねながら
私たちは溢れるほどの愛情をしっかりと感じ取った。
⑤に続く
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