③私の彼は超新星☆ソンジェValentain Kissストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

②~


……

チカチカと青信号はいつの間にか点滅を始めていて、気づいて慌てて横断歩道を渡る。

そしていつものように大通りを挟んで見えるショーウインドに小さな影を探した。


店に行く時は必ず車を少し前に停めてもらって、歩いて店に着くまでの時間を楽しむ。

いるかどうかもひっくるめてそれは賭けのようなもの…いなかったらいなかったで、克哉さんからそれとなく君の話を聞くのも俺は楽しかった。


でも今日は少しいつもとは違う…
初めて買ったペンダントのチェーンを直してもらいに店に行く…それは口実で、克哉さんにどうしても聞き出したいことがあった。



それは他でもない
君の今。




…あの日俺たちはケンカになった。
レストランのテラスで君のようすがおかしくなったのは桃子さんとの何かのせいで。
それはわかっていたけど、こじれた理由は何度考えても自分の中にある。

君が何でもないって下を向いたまま言ったとか
桃子さんとソンジェさんお似合いでしたって…その声が震えてたとか
関係ないでしょって俺の手を思い切り振り払ったとか
そんなのは本当は何の関係もなかった。


「君には他に想う人がいる」

自分ではどうしようもないひとつのその事実がチラチラと警告して来たから。
これ以上踏み込むなと…
おまえには関係ないと…


それでそのまま大人しく
なんでもない顔作って
余裕な感じで君を家まで送り届けた。


俺が選んだんだよ。
そのドレス…


君の後ろ姿にそっとそう呟いて…








あれきり会ってなかったから…

全然大人しくなんてなれない。
余裕なんてない。
気になって
気になって
気になって
どうかなりそうだよ。



カラコロとドアのベルが鳴る。
…ああやっぱりいない。
当たってしまったな。会えない予感。





「あいつも同じこと言ってました。」


「えっ?ケンカしたってこと?」


克哉さんは、ペンダントのチェーンの具合を見ながらさり気なくそう言った。
そのことさえうれしくて、はやる気持ちを抑えて控えめに切り出す。


「俺のこと、怒ってた?」


「反省してました。自分が悪いってしきりに」


ああ…それだけでこんなに安心するなんて。


密かに聞くつもりが、まだまだ聞きたい。ぐいぐい前のめりになってしまうのを必死で堪える。


そんな時に克哉さんが君に
「チョコもらった」なんて言うから。

「いいなあ」
ついそう呟いてしまった。





…克哉さんが淹れたてのコーヒーを
テーブルに置きながら俺にすすめる。


「聞いていいですか?
ソンジェさんは妹のこと……」


「………」







そこには君はいないけど

俺は君の笑顔ばかり

思い出してたんだよ。





④に続く☆



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