③私の彼は超新星☆ソンモValentain Kissストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

②~


好きだという思いは伝えなくてもいいと思ってた。
忙しい仕事の合間を縫って君に会う。
それが何よりの僕からの意思表示…


君の顔を見て
声を聞いて
ああ今日も元気だと
たくさん食べてるなと

それだけでよかったから。
それだけでいいって思ってたから。



家に送り届けて別れる間際の後ろ姿だとか…
送れない時には今着いたよの着信だとか…
ほんのそれだけで僕は君との幸せを感じられたんだ。




…君にはチョコを渡す相手がいる。

それはきっとレストランで会った人。

そう気付いてからは落ち着かなくて
伝えなければなんにもならないって思ったり…もう遅いかもって焦ったり…




諦めきれずに誘ったバレンタイン前日。
君が前から行ってみたいと言っていた海沿いの水族館。
結局僕はなんにもできてなかった。

ああもう最後のクラゲゾーン…


さっき、ほの蒼い暗がりの段差でさり気なく君の手を取って
ちょっぴりよろけたはずみに僕に寄り添ったのが最大のチャンス。


抱き寄せて
グチャグチャにして
君を困らせればよかったかな?


それができなくて
そっと離れた。


君のせいだよ。

こんなに苦しい。


                                 by      ソンモ





館内掲示板の矢印が最後のゾーンを示す。

最後は分厚いガラスの円柱にたくさんのクラゲ。
プカプカと気楽な感じで浮かびながらも
所在無さげにカラフルな灯りに照らされもして。

ホントにこの色でいいのかな?
クラゲはこの色で満足なのかな?

そんなことをぼんやり考える。



先に進んだソンモくんは、私を気遣って振り向いて手招きした。
ソンモくんも今はほんのりオレンジ色…

今しかない…

チョコの包みを取り出した。

私は私の意思で輝きたい…



「ソンモくん、これ…
バレンタインのチョコレート…」



「えっ…⁉︎」



僕に?って、ソンモくんはすごくすごく驚いてる。


「本当は明日渡したかったんだけどね」


「明日は予定があるんじゃないの?
…あの…誰かと…」


「ないよ誰とも…。ソンモくんこそ、明日は誰かと会うんじゃないの?」



ホントに?ホントにホントにホント???って
ソンモくんは澄んだ瞳をくるくるさせた後
「な~んだ…」と小さな声で呟いた。



ずっと俯きかげんだったソンモくんはしっかり顔を上げて私の両手をふわりと握った。

すっかり勘違いしてたよ~とか
葉子ちゃんのせいだからね~とか…




ソンモくんも?
そうなの?


温かな手のひらに包まれて
柔らかな予感に胸が躍る…



「明日も…空いてる?」


「うん」


「じゃあ…」


ソンモくんの顔が近づいて
耳元にソンモくんの唇が触れながらの~
「明日も会いたい」


…そのまま私の耳にソンモくんの唇がそっと押し当てられてすぐに離れた。
照れくさそう私の顔を覗き込む。


耳にKiss?
ああ~私きっと赤くなってる。


でも恥ずかしさよりもうれしさは遥かに勝っていて
いいかな?って聞かれて
いいよって答えた。



「よかった…
今日も明日も僕がひとりじめだね。」


ソンモくんはにっこり微笑むと手を取ってゆっくり歩き出す。


どうしよう…


ドキドキが止まらないよ。






④(終)に続く

HAPPY ENDは別枠で☆



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