(前編からの続き)

さて翌日日曜日。帰りのフェリーの時間から逆算して、11時までがリミットなので、朝4時半に出港できるよう、お願いしておきました。


今日はホテルの下から船に乗ります。昨日は漁船でしたが、今日はこんな船。

2日目の船


よく見ると金属パイプのフレームがついた不思議な船。これは観光用の船で、フレームは強い日差しをよけるシートを掛けるためのようです。


急な階段を下りて船に乗り込みます。スリル満点。

乗船



朝日の上がる中、今日はつぶ貝の養殖棚の間を狙います。

朝焼けの養殖棚

養殖棚際に竿を出す

ここも水深は14mほど。ふかふかの泥底。

底から4mがスズキの棚と聞いて、半信半疑ながらそこにまた8cmくらいの活きエビを泳がせ、今日はもう1本太ハリスのサビキを出しました。水面近くに5cmくらいの小魚がいたので、もう少し大きいやつが掛かったらそのままタナを下げてスズキを狙う、という泥縄作戦。


そのまま2時間たっても反応なし。8時ころになって、Sさんに待望の魚信。間もなく釣り上げたのは、アナゴでした。

アナゴが釣れた


自分もサビキは早々と諦め、エビのむき身でちょい投げにして底をさびいてアナゴでもキスでもなんでもいいから魚信が欲しいと祈っていました。

しかしまったくアタリはなく、残り2時間となったのでスズキは諦め、岸よりの岩礁地帯に移動し、カサゴ狙い。というよりはボウズ逃れ狙い。


結局時間より早く納竿。チビカサゴ1つという散々な結果に終わりました。


今回の釣行を企画してくださったのは、上海にある魚料理の店「布良瀬」のご主人が主催する上海釣友会。上海赴任が決まってからネットであれこれ検索していてようやくこちらにたどり着き、船釣りツアーがあると聞いてのっこみの真鯛のように飛びつきました。


布良瀬さんのHPはこちらです。
http://pr.shanghai-zine.com/merase/


中国の食文化では、海水魚よりも淡水魚のほうが一般的で、海釣り、さらに船釣りは極めてマイナーなようです。そんな中で、釣友会の会長はじめ皆さんの執念ともいえる開拓精神にはほんとに驚いたと同時に、同じ思いを持った方がいたことをとても嬉しく思いました。


今回は散々でしたが、久しぶりの海、潮風にふかれての釣りには何よりも元気づけられました。秋には黒鯛が岸によって来るというので、その時にまたリベンジできればと思います。


中国ではグーグルマップが使えない(制限されているらしい)ので、そのかわりにご当地製のグーグル風マップで今回の位置をご紹介します。
上海市外から南東に直線距離で120kmくらい、最初に書いたように、バスとフェリーを乗り継いで8時間くらいかかります。

地図(上海から)


地図(諸島)

地図(拡大図)