前回からずいぶんと間が空いてしまいましたが、先週末にまたいつもの漁山に出かけてきました。今回は初めて経験することが多く、とても貴重な釣行でした。

 

 

<釣果>

ウマヅラアジ 64cm(2.5kg) x1

カンパチ 38-47cm(2.5kg) x3

シマアジ 24cm x1

キビレ 28cm x1

カワハギ 13-19cm x3

<リリース>

稚鯛 15cm x3

 

今回は小潮。

 

前回の6月の釣行のあと、釣りの会では7月、8月と2回の釣行がありましたが、自分は仕事の予定を調整することができず、やむを得ず見送っていたのですが、その間は小アジや小サバと、それを追う30cm級のカンパチばかりと厳しい釣果だったようです。

 

 

天候で8月後半から2回ほど続けてキャンセルになったのですが、9月になってようやく気温も日差しも和らぎ、三度目の正直で決行となりました。

 

今回の参加は7人。1隻の定員マックスなので金額的に一番お得な人数。おまけに後半は風が強くなる予報のため、民宿には泊まらず日帰りという初めてのパターンでした。金曜の夜に上海を出て、バス5時間+船で3時間はいつもと同じですが、土曜日夕方まで釣ってそのまま港に3時間かけて戻り、さらにバスで夜道を5時間、土曜日の深夜に上海に戻るという、行程自体は非常にキツイけど、日曜日をまるまる使えるトクトクプランでした。

 

さて当日。いつもの釣り場にはいつもより少し早く、土曜の朝6時過ぎに到着。いつもより半日短いので急いで仕掛けを投入。水深20m前後。小潮で波も穏やか。1本目はカンパチを探るため、太ハリスのサビキを投入。2本目は夢の天秤70cmに、ハリスはフロロ4号3m、チヌ鈎4号という、自分の標準仕掛けで様子を見ることに。エサはいつものように活きエビ。今回は育ちが良い10cmクラスが多い。

 

 

今回から腕にはカシオの釣り用時計。月齢と魚の活性インジケーター付き。開始早々お魚マークが3つもついて(最高は4つ)、すでにフルテンション!

手持ちのテンビンに早くもごんごんというアタリが!聞き耳を立てたがその後続かず、回収してみるとエビが無残な姿。テンションはどんどんあがり、タイムロスを最小限にを心掛けながら再度投入。まもなく同じアタリ。あわせても空振り、が何度か続く。

30分ほどして、船の前方が賑やかに。気になる竿を竿受けにおいて見に行くと、

 

 

見事な真鯛!50cm。あとで聞けば鯛カブラだとのこと。皆さん活性の高さに盛り上がっていたところにこの真鯛を見てますますヒートアップ。しばらくして鯛一筋のKさんが黒鯛を釣り上げた。

 

 

 

彼はご当地の定番仕掛けである胴突き1本鈎活きエビには目もくれず、オキアミコマセをプラビシで振り続け、皆さんに先駆けて結果を出した。

 

自分もしばらくアタリはあるがエビがボロボロになるを繰り返していたが、7時半ごろになってようやく合わせが入り、ちょっと軽いなと思いながら抜きあげたのは珍しいシマアジ。

 

 

24cmと小ぶりながら自分にとっては初めて、会の中でも以前1度釣れたくらいの珍しいゲストは正直嬉しい。

 

ようやく本命カンパチが来たのは8時過ぎ。カンカンという引きのあと、ぐいんと下に引き込み、しばらくは緩めのドラグをずるずると引き出して横に走る。久々の思い感触をじっくり楽しみながら上がってきたのは想像通りカンパチ。

 

 

38cmとちょっと小さめだがこれでだいぶ気持ちに余裕ができました。

続いてまたぐいんと下に引き込むアタリ。今度は横には走らず下に引っ張る。ムリせずやり取りを何往復かした後に上がってきたのは今年初のキビレ。

 

皆さんもエサ取りの猛攻に苦しめられながら、活性が高いのはいいことだとせっせと餌を付け替えては仕掛け投入を繰り返し、ぽつりぽつりとカンパチやキビレを上げる。

サビキのほうは反応がないので、イカの短冊をつけたところ、ガタガタと食い散らかされてしまいました。正体がわからないので、サビキを回収し、テンビンと胴突きの2本立てに変更しました。

どちらかを竿受けにおきながらしばらくやっていたのですが、アタリが多いので置き竿のほうは気が付くと餌がなくなっている。これではせっかくの2本出しの意味がない。ということで、迷った末にテンビン竿を引き上げ、アタリをとらえやすい胴突き竿1本に集中することにしました。去年から頑なにテンビン派を自称してきたのですが、前回胴突きでスズキを3本続けて釣った記憶も生々しく、やはり地元の船長の推奨仕掛けである胴突きに乗り換えたほうが手堅いと考えた末の裏切り行為です。

 

鈎掛かりが悪いのは、活きエビがでかすぎるからだろうと考えていましたが、今回はタオバオで見つけた岩イソメを持ってきたので、ちょっと試してみました。

 

 

いつものぐんぐんというアタリに合わせを入れると、いとも簡単にフッキング、軽い手ごたえながら顔を出したのはこいつ。

 

さすがに未成年なので説教のあと海にお帰り頂きました。そんなことが3回続き、エサ取りの正体がわかったので、虫エサは中止して活きエビに戻りました。

 

活性は途切れることなく続き、お昼までに皆さん思い思いに真鯛、黒鯛、キビレといった鯛系3色や、カンパチを上げるなど、初秋の釣りを堪能しました。

 

そいつが来たのは正午少し前。胴突き仕掛け(ステ糸80cm、オモリ30号、ハリスはフロロ4号2mにPE真鯛鈎8号)に活きエビをつけて底を取るといういつものルーチンを続けていた時でした。予兆もなしにいきなりひったくるようにドラグからPEが引き伸ばされ、一気に10m以上、船側から離れる方向にぎゅいーんと走りました。これはとてつもない大物のカンパチだと思い、ドラグが緩めなのを確かめ、高速で空回りの巻き取り体制に入りました。しかしこの強くて迷いのない引きはこれまで経験したことがない。そのうち獲物は船側から前方に向きを変え、船側にいた会長、Kさんの竿をくぐり、一気に舳先まで追いかけていかざるを得ない速さ。リールのPEが初めてほどかれる部分まで一気に放出し、50mくらいもでてようやく勢いが弱まったので、巻き取りにかかりました。20mくらいまで戻したのですがまた一気に10m以上引き出され、そんな未体験のやり取りを15分くらいも続けたでしょうか、皆さんの仕掛けを巻き込みながらようやく姿を現した白っぽい魚体は、体高がやけにある。大カンパチか?黒鯛か?大真鯛か?などとみんなで大騒ぎしながら海面にうかんできたときに思わず「GT?」と叫んでしまった。海面に出ても暴れる獲物にKさんがタモ一発ですくってくれたのがこれ。

 

 

時刻はちょうど正午。会のWeChatにアップすると、留守番部隊の会員が早速調べてくれ、後になって確定したのがウマヅラアジ。64cm、2.5kgでした。もちろん会では初めて。

 

この騒ぎに人間も魚もひっかきまわされたせいで、その後しばらくはアタリがとまり、静かな時間がすぎていきました。

午後も活性は落ちず、エサ取りにカワハギも加わりながら合間に鯛系やカンパチを釣りあげ、午後3時には活き餌が底をついてしまいました。

 

午後1時に連れたカンパチ。コロンとして体高があり46cm。

 

2時過ぎにもう1本。さらにコロンとしてうっすらとピンク色のきれいな魚体。47cm、、2.5kg。

 

メンバーの皆さんも切れ目なく鯛やカンパチを上げて皆さん大満足。

 

餌がなくなり、風もだんだん強まってきたので、いつもより早く、4時20分に撤収。上海市街での交通規制で、今回使った22人乗りのバスのような大型車は深夜2時以降高速を走ってはいけないということなので、早めの帰途につくことに。

 

途中のサービスエリアでカップラーメンをかき込み、上海市街に戻ったのは深夜1時。金曜日の夜9時に出発してから28時間、釣りの時間は朝6時過ぎから10時間、移動時間18時間の弾丸釣行は無事終了しました。次の会は9月中は毎週予定していますが、台風が発生していて実行できるかどうか怪しい。私は仕事の都合で10月中旬までお預けです~

 

今回いつもと違ったこと。

1.カサゴが全くいなかった。

2.アジ、サバも全くいなかった。

3.スズキもいなかった。

4.場所替えが1回しかなかった=活性が途切れなかった。

5.終日潮の流れが穏やかだった。

6.根掛りがほとんどなくオモリロストがゼロだった。

7.初めてウマヅラアジを釣った。

8.初めてカワハギを釣った。

9.初めてシマアジを釣った。

さていつもの反省会は、翌日曜日の夕方から。

まず、カンパチとキビレのお造り

 

ウマヅラアジの刺身。意外とあっさりしているのは釣りたてだから?

カワハギの薄造り、もちろん肝ポン酢添えで。

 

真鯛のお造りも。

そして真鯛の頭とアラを入れた味噌汁も絶品。

 

シメは韓国の魚介鍋、メウンタンというらしい。味噌仕立てに赤唐と青唐の辛さが具を引き立てる!

 

釣ってよし、食べてよし、語ってよし、の楽しい時間はあっという間に更けていきました・・・