「もっと自信をもてばいいのに」
と言われた。
わたしは心の中で誓ったよ。
「決してこういう言葉を
いわない人間になろう」って。
わたしは自信なんていらない。
どんなに強い人だってわけもなく落ち込んで
弱音を吐くときがあるんだ。
いつも笑顔を見せているあの人だって
眠れない夜がある。
人は簡単に自信をもてないから
死ぬまで模索する生き物なんだ。
元気なときもあれば
涙が止まらない日もある。
それが人間だし、それでいい。
わたしに「自信をもてばいいのに」
と言ってくれた人は
心から好意でそう言ってくれていることは
百も承知です。
でも、わたしは自信を１００％持てないところが
結構気に入っているんだよね。
マニュアル的には
自信があったほうがいいんだろうけれど
浮き沈みがあって自分のことすら扱いにくいところが
気に入っているんだ。強がりじゃなくてね。本気で。
だって、同じように強く生きようと頑張る人の気持ちが
痛いほどわかるから。
☆
今日、友達が
「めぐちゃんはこの歌の歌詞そのまんまだよ」
って曲のURLを送ってくれた。
わたしにはもったいないぐらいのすんごい歌詞で
輝く女性について歌っていた。
しみじみ聴いていたら涙があふれてきた。
自分の過去を本にすることをためらい
入院までしたあの頃。
これが本当に正しいのかわからなくて
身体中に蕁麻疹ができた。
決して自慢できる過去ではないけれど
もし、これで誰かが楽になれるなら
そう願って本にした。
離れていく人もいたし
嫌味や文句を言う人もいた。
でも、それ以上に新しい出会いがたくさんあった。
つらかったあの時も、帳消しにできるぐらい
最高の時間も味わえた。
だから、わたしは自信なんてもたない。
情緒不安定で凹みやすくて
自分でも自分のことを扱うのが大変で
ときどき苦しくなるけれど
それでもこのままのわたしがいい。
高みの夢なんてもっていないし
毎日がハッピーで笑顔にあふれているわけでも
ないけれど
なんでもない日常を
「今日もわたしを大切に生きられたぜ」
って噛みしめて体感して生きたい。
最近、やる気も底ついて
おいおい大丈夫か？わたし。っていう
状態だったんだけど
目が覚めることは確信していたよ。
まさか、こんな形で友達から教えてもらった曲で
涙しながら思い出すなんてね。
すべてがシンクロニシティだ。
ありがとう。
孤独さえも愛するよ。
一人で生まれて
最後はひとりで星に帰る。
その日を迎えるときまでわたしは
自信って何かと模索しながら
今日も強く生きようと頑張る人を応援するんだ。
もしも、今不安で押しつぶされそうになっていても
大丈夫だよ。
ケセラセラ。うまくいくよ。
というか、なるようにしかならないんだから。
自信なんてなくてもいいよ。
それだけだよ。この世はシンプル。
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