サレント | トップロープからニップレス(ツープラトン)

トップロープからニップレス(ツープラトン)

愛犬とアロマテラピーとモンスターロシモフのお話




まぁなんやかんやゲリラとも遭遇せずバスは到着。
ナンもない所に。

・・・?

とりあえず困ったから近所にあった食堂のような所でコーヒーをいただく。

さて、どーしたもんか。

店の親父に相談するも早口で何を言ってるのか全く聞き取れないが何かを一生懸命伝えてくれようとしている。どうやらここで待っていればバスが来るようだ。周りの人も集まりみんな同じ事を言ってる気もする。
でも正直物価の高いコロンビアで勝手にいろいろやってくれても値段が高いから困る。
エクアドルに居るときにはまぁこれも運なのだろうけどあまりいい人に出会うことは無かった。あからさまな差別をうけ、冷たくあしらわれることが多々あったからなんかいろいろと不信に思ってばかりいた。

そうこうしているうちにバスが到着。バスというよりなかなかいい乗り物でいかにも高そうな感じだ。親父が運転手に何か伝えている。
そして親父は俺にこういった。


『お金は払わなくていいからね。』


え?


半ば強引に乗せられバスはアルメニアに向かった。親父は外で笑顔で手を振っている。バスは割りと早くターミナルに到着した。運転手は客の青年に何か言っている。
そして、運転手はこういった。

『ようこそ、コロンビアへ』


え?


そしてその青年に連れられバスターミナルの奥へ奥へ連れて行かれる。

青年は言った。

『このバスがサレント行きだよ。じゃあね。』


え?


俺は一瞬でコロンビアに恋に落ちた。






そんなやさしいコロンビア人のじいちゃんのつくるコーヒー。

まずいはずがない。