「かんずり」は新潟妙高に古くから伝わる辛味調味料。
鍋やラーメンに入れたり、焼き鳥やステーキにつけたりと、
私は数年前から愛用していましたが、
このたび上越の酒蔵巡りをしたあと、
近くに「かんずり」の本社工場があると聞いて訪ねてきました。
社長の東條昭人さんは三代目。
地元の各家庭で作られてきた「かんずり」が
時代とともに作られなくなり絶滅しそうになったとき、
これを残そうと立ち上がったのが、創業者の祖父だったといいます。
「かんずり」は手作り。
地元産の一房20センチもある赤唐辛子を手摘みして、
塩漬けしたものを雪の上でさらします。
それをペースト状にして麹・柚子・塩と混ぜ、
3年間発酵熟成させてようやく完成するのです。
工場をガラス越しに見せてもらいましたが、
小学校の給食室を少し大きくしたくらいのスペースで、
機械らしいものはほとんどありませんでした。
お土産物売り場には、様々なかんずり商品が並びます。
えのき茸やシソの実をかんずりに漬けたものや、
新潟限定のかんずり柿の種など、どれも気になる〜。
私は味見をさせてもらい、
生かんずりとかんずり酒盗を購入しました。
生かんずりは加熱殺菌をしていないので、
フレッシュな柚子の香りと唐辛子の辛味が生きていて美味!
そして酒盗は普通の酒盗よりマイルドで旨みが濃くピリ辛。
う〜ん、これは酒がすすみそう!!
柚子胡椒やタバスコが好きな人ならきっとハマると思いますよ。