road to ishinomaki i~祈り~ 人のチカラ この人と出会えてなければ。。2 | 最高の再興へさぁ行こう cocoro通信

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石巻を中心に被災地支援活動をする cocoroのブログ。
髪を切ったり ライブしたり 物資支援したり 酒飲んだり 様々な偶然と縁で突き進み 夢はボランティアとしてではなく ただの酒好きドンチャン騒ぎ好きのバカとして 石巻の人たちと酒を飲むこと!

 


僕らは10月11日 石巻市日和山公園・鹿島御児神社さんの

境内をお借りして 震災から4年半が過ぎてなお

「海に空に大地に眠る魂へ  そしてそれを今も探し 呼び続ける想いへ」

祈りを届けようというイベント

「祈りプロジェクト」を企画・準備しています。

僕らは グループとしては脆弱かもしれない

でも すごく素敵なメンバーや人々に支えられています。


で 祈りプロジェクトの翌日は

 

恒例 石巻市糠塚前仮設住宅でのイベント

第二回 芋煮会&餅つき大会



その糠塚前の仮設住宅を取りまとめる

自治会長の阿部さん

 


その阿部さんとは 本当に紆余曲折もありました・・

前回記事で http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12075496465.html

最初の頃を書いて


2回目のクリスマス会の準備をしている時・・

「小俣さん・・申し訳ないけど・・
       クリスマス会中止にしてもらえないだろうか?」


との連絡が・・

理由は

正直に書くね。

仮設住宅は様々な人がいます。

簡単に言えば 自治会活動に積極的な人と 消極的な人

もっと言えば 「無関心な人」・・

その無関心の人 非協力的な人の多くが

子供を持つ若い世代の親たち。


でも 自治会運営は主に年配者や熟年者・・

自治会が受け取った支援物資や権利は使う。

でも片付けや 活動には参加しない 若い世代・・

その態度に 自治会を主体的に動かす

年配者やもっと大人な世代が怒りはじめ

世代間の溝は生まれ やがて溝は亀裂になり

軋み始めた。

で 

あんな親の子供らの為に 

なんで俺らが体に鞭打って

いろいろやってやんなきゃ

いけないんだ!

と言う声が上がり

僕が子供らと約束した「クリスマス会」もやめてくれ・・

そうなったんです。

ここだけ聞くと 

何て酷い!!

仮設住宅で暮らす人たちは

スクラム組んで みな協力して 苦難を励まし合い

復興を目指しているんじゃないのか??


そう思われる人もいるかもしれない・・


でも

それは こっちの

勝手な決めつけや

思い込みで


よく考えてみてください。

あるでしょ?どこにでもご近所トラブル。

自治会活動内でのいざこざや 問題なんて。

被災地だから 被災者だから 仮設だから

清く正しく肩組んでなんて こっちの押し付けで

住んでる方々は 僕らと同じ

「普通の人」


揉めもするし 肩も組む  

普通の事・・



で 中止を言われた僕が言い放ったのは

「俺には関係ない 大人のいざこざに子供を質にとるような真似は嫌いです。
僕は子供らと約束をしました。たくさん子供たちは避難所とかでも 大人のいろんな姿
背中 見てきて もしかしたら失望してる部分もあるかもしれない。また来るね、っていって
二度と来ない人もいるでしょ?子供たちは待ってるのに・・
ここで僕らがいかなければ 子供らを裏切ることになる。それだけは嫌です。
大人を信じれなくなるような経験はこれ以上させたくないです。
大人のいざこざは僕には関係ない それは大人が向き合って話し合ってください。
僕は勝手にでも クリスマス会やりますから!!」

・・・今思えば、なんと非礼な・・(汗)

かぁ~っときちゃってね・・

で、ごり押しでクリスマス会をやって

帰り際 自治会の役員の方に

「小俣さん・・あれから子供たちの親と話し合ったんですよ。
でね 今回 彼らも協力してくれて。言ってもらえて良かったです
ありがとう」って。

子供の親たちも「またなんかあったら声かけて」と・・

あぁ~良かったってか 本当に失礼な事ばっかですみませんって

お互い笑いあったんだけど・・

でもやっぱり 非礼の極みだね・・


それでも・・・

やっぱり 亀裂はまた深まり

決定的に修復不能になり

そこまで行くと 部外者の僕にはどうすることも出来ず・・・

今は イベントには子供らは来てくれません・・・

残念ですが・・


そんなこともありながらも お互いを理解し合えて

僕らと阿部さん達は

お互いに信頼関係を紡ぎ 笑顔を紡ぎ

今日までやってきました。

本当に どこの馬の骨とも知らぬ 生意気で

勢いだけの僕だけど・・・・


素晴らしいメンバーのおかげで 仮設住宅の方々に

受け入れていただき 一緒にご飯食べ お酒飲んで

笑って 踊って 歌って

続けて偉いねって言っていただけるけど

多分メンバーみんな 続けてるって意識はないんですよ。

それよりも 引きあうチカラ

会いたいと思うチカラ

そこに居続けているのは 

本当は正しいことじゃない

次のステップに

早く進んでいっていただくのが 

本来の姿で

俺らはそんな暮らしの中での

さっと吹く風や

ちょいと差し込む光になれることが

目的。

だからあの場所で

「会い続ける」ことが 

必ずしも喜んでばかりは

いられない事なんだ。


でも・・・・

僕らはおそらく 仮設住宅と言うものがなくなって


ボランティアって枠が消えても

僕らは 行き続けるはずです。

あの街のどこかに あの人たちがいてくれて

きっと 会えば笑いあえる そういう・・・

あんま使いたくないけど 解りやすい言葉

「絆」のチカラは 

決して消えないだろうから。