東日本大震災 inori~祈り~プロジェクト いのり | 最高の再興へさぁ行こう cocoro通信

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石巻を中心に被災地支援活動をする cocoroのブログ。
髪を切ったり ライブしたり 物資支援したり 酒飲んだり 様々な偶然と縁で突き進み 夢はボランティアとしてではなく ただの酒好きドンチャン騒ぎ好きのバカとして 石巻の人たちと酒を飲むこと!

たくさんの方々に 支えられ

多くの仲間に応援され

素晴らしいメンバーが行動してくれて

10月11日 宮城県石巻市 日和山公園・鹿島御児神社様の境内にて

inori~祈り~プロジェクト

無事に開催してまいりました。

プロローグは・・http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084381136.html
その2です    http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084400523.html
                          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084416330.html
           http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084454476.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084491066.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084769309.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773064.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773773.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084779202.html

お読みくだされば 幸いです。

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mayちゃんの 柔らかな歌声から

曲調は変わる・・

川久保典彦作曲
「輪廻」
 

この曲を初めて聴いたのは

何年前の事だったか・・

聴いた時 頭の中に

ピアノの音色が映像と共に

物凄い勢いで流れ込んできた。

原始の海に浮かぶ 小さな最初の生命

それが やがて増え 満ち

地球に溢れ 大地を駆け 海を泳ぎ 空に舞い

命が躍動し そして朽ち 死に 再び生まれる・・

生きる事 死ぬこと 命の激しさ 儚さ

それでも 生きる という事の

素晴らしさ 力強さ 残酷さ 苦しみも 悲しみも

生きているという事に まつわるすべての感情が

凝縮された 生命賛歌に聴こえた。

最近 川久保さんにそれを伝えたら

正にそのイメージで作ったと言われた。

この曲は このinori~祈り~プロジェクトの

イメージを作った最初から 僕の中にあった曲。

忙しい川久保さんが 参加してくれること自体

本当に嬉しく また この曲を奏でてもらえるなんて・・

そして・・この曲に 僕のイメージを付け加えてもらった。


佐久間令

この男の叩くドラム。

この男は 唯一 僕らの仲間の中で

震災を経験し 津波にも遭遇し 九死に一生を得た男。

彼の叩く ドラムとこの曲を合わせたかった。


静かに流れ始める 輪廻

そこに、スミ☆アヤコの いわゆる「歌」ではなく「声」が祈るように謳う・・

 

 


静かに 緩やかに 曲は流れる・・

やがて ピアノは 佐久間令のドラムソロに・・

佐久間さんは叩く

叩いて叩いて 叩きまくる。

怒り 悲しみ 不条理 憤懣 苦しみ・・

様々な感情を 吐き出すように

鬼のように叩く。

まるで その音は津波の襲来の再現の様に

破壊的な音 感情のままの音がとめどなく溢れる。
 



そこに

愛葉さんが 静かに天女の様に現れる。

 

佐久間さんの前に立つ。

ゆらゆらと揺れながら 音に身を任せるように

それはまるで 佐久間さんの怒り 悲しみ

全ての感情を 一心に浴び 受け止めるかのように

佐久間さんの前に 立ち続ける・・・


佐久間さんのドラムは その感情を

全て愛葉さんに 託したかのように

静かになり


一瞬の静寂・・・


次の瞬間

再び ピアノは鳴り響き ドラムは吠え 歌は何かを解き放つように叫ぶ

そして 愛葉さんは 託された感情を解き放つかのように

舞い始める。
  
 
  
  
 

荘厳な光景だった

祈りプロジェクトとは これだったんだ。

原始 世界中の人は

自然の驚異や 恐怖 また恵みへの喜び 感謝を

石や木 鉄や金を打ち鳴らし

声をあげ

舞い

祈った。

そこには 宗教もイデオロギーもなくて

ただ 祈る

自然や想いに正直に真っ直ぐに

祈る。

ただそれだけが 祈りだった。

僕らが 思い描いていた

根源的な祈りが ここに現れてくれたのでした。