東日本大震災 inori~祈り~プロジェクト 復興って何だろう?HOME SWEET HOME | 最高の再興へさぁ行こう cocoro通信

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石巻を中心に被災地支援活動をする cocoroのブログ。
髪を切ったり ライブしたり 物資支援したり 酒飲んだり 様々な偶然と縁で突き進み 夢はボランティアとしてではなく ただの酒好きドンチャン騒ぎ好きのバカとして 石巻の人たちと酒を飲むこと!

たくさんの方々に 支えられ

多くの仲間に応援され

素晴らしいメンバーが行動してくれて

10月11日 宮城県石巻市 日和山公園・鹿島御児神社様の境内にて

inori~祈り~プロジェクト

無事に開催してまいりました。

プロローグは・・http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084381136.html
その2です    http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084400523.html
                          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084416330.html
           http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084454476.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084491066.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084769309.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773064.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773773.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084779202.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084928642.html

お読みくだされば 幸いです。

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原始的な 宗教も信条もすべて取り払った

根源的な「祈り」

この地に捧げたかった inoriは

川久保さんの「輪廻」と言う曲を核に

現れ  やがて 曲は

インストで奏でる

HOME SWEET HOME~埴生の宿~へと・・

 


埴生の宿って言うのは

生まれ育った花・鳥・虫に恵まれた家を懐かしみ讃える歌…

「埴生の宿」とは,床も畳もなく

「埴」(土=粘土)を剥き出しのままの家のこと,

そんな造りであっても,生い立ちの家は,

「玉の装い(よそおい)」を凝らし

「瑠璃の床」を持った殿堂よりずっと楽しく,また心安らぐ・・

復興って何だろう?

家ってなんだろう?


いま 急ピッチで建設がすすむ

災害復興住宅や自主再建される方の家。

同じ場所に戻れる人もいれば

多くの人は 生まれた場所や街を離れ

あらたな「家」に住むことになる。

綺麗で 近代的で

バリアフリーでもあるだろう 新しい家。

そこは 「家」ではあるし

今後の生活再建に必要不可欠なものであるのは

間違いがない。

でも・・・

今回の「祈りプロジェクト」の趣旨に

現在までに4年4ヶ月の石巻訪問の中、

何かが足りない・・
何か大切なものを欠落させて、

いわゆる「復興」に
向かい始めているのではないかという
疑念が生まれました。

その「何か大切なもの」を
突き詰めた時に
「いまだ還らない魂」だと思いました。

その存在とその魂を呼び続け、
探し続ける心、想い・・そんな気がしました。                       

街の再興が、人の復興が、
いつしか「形の再生」や
「形あるもの」に向かう中、
そして形あるものが戻れば戻るほど、
決して戻らないものは
大きく浮き上がってくるような気がします。
未来に向かう時、
そこには確かな
「今」と「過去」があるはずです。

確かにあったあの店、
確かにいたあの人、
確かな記憶、確かな存在、
確かな昨日、確かなあの日・あの時・・
確実に「存在」したという
確かな過去と今、それが繋がり未来を作り 
その時間の流れの中で人は生きて
街は生まれ、つながってきたはずです。
震災・津波はその流れを
今もなお人の心を引き裂き渦に巻き込み
破壊し続けています。




例え・・新築でもなく キレイでもなく

バリアフリーでもなく 便利な場所でもない・・

でも なぜそこに安らぎがあるのか?

それは そこにしかない「心」が息づいてるから。

家族がいて 

ご近所いて

想い出が息づいてるから・・

振り返っていては もういけない

懐かしんでいてばかりもいられない

取り戻したところで きっと少し

違ってしまうだろう・・

家族を亡くした人

ご近所を亡くしてしまった人

決して戻らない者たちが モノたちがいる。

だからこそスピードは大切だし

家を作り 街を整備することは重要だけど

そこに「心」があるか?

そんな思いを込めてHOME SWEET HOMEを

演奏してもらいました。

実はこの曲 inori~祈り~プロジェクトが決まってから

ほぼ毎日聴いていた。

復興ってなんだろう?なにが大切なんだろう?

こんなことを考える余裕があるのは

俺が被災していない部外者だからか?

聴きながらいろいろ考えて来た曲。

川久保さんのピアノはやがて最後の曲

「満月の夕」へとつながっていきます。