東日本大震災 inori~祈り~プロジェクト 完結編 ~豊穣の雨~ | 最高の再興へさぁ行こう cocoro通信

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石巻を中心に被災地支援活動をする cocoroのブログ。
髪を切ったり ライブしたり 物資支援したり 酒飲んだり 様々な偶然と縁で突き進み 夢はボランティアとしてではなく ただの酒好きドンチャン騒ぎ好きのバカとして 石巻の人たちと酒を飲むこと!

南の風が海を 越えてふいたら
女はまた今年も 種を蒔くだろう
夏の日 光浴びて そよぐ麦草
それだけ思いながら 種を撒くだろう 

豊穣の雨よ 音もなく降り注げ
豊穣の雨よ 傷ついたこの土地に
明日目覚めた いのちにも
同じ岸辺を つくるように
愛の歌が絶えぬよう
葉音のなかでさざめいた
 

かわいた月の朝に女は踊る
海へと還る雨を呼び戻すため 

豊穣の雨よ この地球のものたちへ
豊穣の雨よ 空かの贈り物

いつか大地を駆けめぐり 同じ頬へと降りてくる
季節の吐息刻みこむ いのちの縁を癒すもの
 

豊穣の雨よ この土地のものたちへ
豊穣の雨よ 空からの贈り物
いつか大地を駆けめぐり 同じ頬へと降りてくる
季節の吐息 刻みこむ いのちの縁 癒すもの
空から海へ 続く川
土から種をめぐるもの
いきづくものへ 続く海
実りの歌を つくるもの
いつか大地を駆けめぐり
同じ頬へと降りてくる
空から海へと還る雨
海から頬へつなぐ雨……

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10月11日

朝からの雨に

開催か 中止か

メンバーは「やる!!」という強固な意志

リーダーの僕だけが その判断に悩まされつづけた

雨。

奇跡的に イベント開始20分前に雨はあがり

まるで奇跡の様に 滞りなくできた

inori~祈り~プロジェクト


1年間 本当に1年間準備してきた。

朝から降る雨を 何度恨めしく思ったか・・

でも・・

この雨は 必然だったのかもと感じた。

この雨は 意志をもって降っていたのかもとさえ

感じる。


豊穣の雨

この言葉が頭に浮かんだのは

11日の昼過ぎくらいだったかな。

僕らのイベントはいつも雨が降る。

完全に晴れって言うのは4年半で多分1~2回くらい

それくらい雨が多い。


今回も雨。

ある事が頭に ばぁーっとイメージされた。

雨ってなんだろう?

雨・・

話大きくなるけど

この地球のなかで 雨=水は

常に循環している

太古

激しい火山活動が 雲をつくり

何百年も止まない雨が海を作り

やがて雨が上がり 海の水は空に昇り

雲になり 大地に降り注ぎ 駆け巡り

流れになり 川になり 海を目指し

やがて海から空へ・・

人は その循環の中で生きて 死んでいき

時に 雨を求め祈り 雨を恐れ祈った・・

これはまさに

輪廻・・・


2011年3月11日

震災が発生してしばらくして

雨が降りだし やがて雪になって

人々の上に降り注いだ。

その日 頬をを伝う涙も

叫ぶ涙も 瓦礫と格闘した汗も

たくさんの悲しみや口惜しさを

含んだ 雨は

大地に沁みこみ 大地に還り

やがて 時を経て、ささやかな流れになり 

それぞれがあわさり 

川になり そして海を目指し

空へ還った・・


2015年10月11日の雨。

それが あの日の涙の雨だったかは

分からないし 知る由もない。


でも・・あの雨 不思議なことに

そんなに濡れなかった。

冷たくもなく 体に沁みこむような雨だった。

あれだけ降っていたのに・・


もしも あの雨の1粒1粒が あの日の悲しみや

口惜しさや 慟哭の涙で

今だ還らぬ魂の1つ1つの証だとしたら

僕らの体に降り 頬に降り

愛葉さんの体を

真由美さんの指先を

チコさん メイちゃん スミちゃんの声を

川久保さん 佐久間さんの音を介して

還って来たんじゃないか?

共に 祈ってくれたんじゃないか?

今だ還れぬ お互いの悲しみや口惜しさを

今も探し続けてくれる 家族へ

天に昇り亡くなった 魂へ

雨になって 僕らの体を伝い

祈りを捧げ 通じてくれたんじゃないか?


思い過ごしと 思う方がほとんどだろうね。

でも 僕はそう思うようにしたい。



今回のinori~祈り~プロジェクトは

本当に たくさんの方々のご支援と

応援と 参加があって実現しました。

祈って何になるんだ?

こんなことに時間とお金かけて

自己満足じゃないのか?

そういう意見も すべてわかっています。


でも・・やって思うんです。

やって良かった。

本当に僕らが出来ることは

多くはないし 小さいです

微力です。

でも やっぱり無力ではない。

そう感じました。


最終日 このinori~祈り~プロジェクトの

キッカケのなった 

児童・教職員84名が犠牲になった

大川小学校へ献花と

終わった報告に向かいました。

 


出発直前は やはり雨・・

でも 大川小に着く前に雨は上がりましたが

雲が重く垂れこめていました。

献花をし 手を合わせ

メンバーそれぞれが 思い思いに

小学校を回る。

僕は 慰霊碑の子供の名前

一人一人を読んで

終わったよと報告。

校歌の歌詞に

「くちびるに歌を響かせて」

とあるんだけど

その一節に心震えて

この企画が生まれたと言っても過言でもない。


「響かせてやっから みてろよ!!」

はじめて一人で訪れた時 そう誓った。


校庭で空を見上げた

ちゃんとできたかな?

そう子供たちに聞いていた。

そしたら 雲がどんどん晴れてきて

本当に 真っ青な空が現れた。

校歌の歌詞にある「青い空」

これが 大川の青い空か・・

はじめて ここで こんなに大きくて青くて深い

青空を見た。


手前勝手な思いかもしれないけど

皆さんのお力添えと

ご支援と

メンバー各位の 素晴らしい力で

inori~祈り~プロジェクトは

成功したと思います。

少なくても 空に海に大地に眠る 魂へ

想いは届けられたと 今僕は確信しています。


本当に 1年間 走らせてくれて

ありがとうございました。


心からの感謝を込めて。

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たくさんの方々に 支えられ

多くの仲間に応援され

素晴らしいメンバーが行動してくれて

10月11日 宮城県石巻市 日和山公園・鹿島御児神社様の境内にて

inori~祈り~プロジェクト

無事に開催してまいりました。

プロローグは・・http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084381136.html
その2です    http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084400523.html
                          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084416330.html
           http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084454476.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084491066.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084769309.html
            http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773064.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084773773.html
          http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084779202.html
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お読みくだされば 幸いです。