5020ENEOSの会長、杉森務会長が突然、すべての公職を辞任したことが波紋を広げています。
何があったのでしょうか?
企業の役職者が突然辞任する場合、一般的にはまず、
健康上の問題が考えられます。
例えば、健康診断したらがんが見つかり、治療に専念するために辞任するといったケースです。
「いきなりステーキ」のように業績や経営面での責任を取って辞任するケースもあります。これは「まあ、しょうがないね」と多くの人に納得される辞め方です。
自身や家族の不祥事含みなども多いものです。
家族が反社会的な行為に及び、逮捕されたりし、「ええっ?」と周囲が驚き、会社のイメージまで地に落ちてしまうわけですね。
事件が発覚し、責任を追及されて、しぶしぶ辞任に至るケースも見受けられます。
しぶしぶ辞めるケースは「そんなに重大な問題ではないだろう」と開き直る本人やその人に辞められると自分も出世の芽や権勢を誇れなくなるため、引き留めるような動きに対し、株主や従業員、世論などが「責任取らないと会社の価値が下がってしまう」といさめて辞任に追い込んでいくわけですね。
しかし、今回のケースはまだ不祥事らしきものが露見しているわけではありません。ご本人が「一身上の理由」としているため、詳細は不明です。
ご自身か家族の健康問題でないとすれば一体、なぜなんだろうと憶測が憶測を呼んでいる現状・・・・。
ENEOSの会長辞任の前には竹中平蔵氏もオリックス、パソナの両企業役職から突然、身を引いており、AOKI創業者で会長だった青木拡憲氏も辞任していることから東京五輪がらみか、ともいわれています。
東京地検特捜部から事情聴取を受けたとか、事情通から「やばいですよ」と耳打ちを受けたとか、発覚した時に株価に打撃があった場合、株主代表訴訟を起こされ、巨額賠償金を請求される可能性もあるため、早々に身を引いたのではないか、というわけです。
確かにENEOSの株主には外資が多く、株価が会長がらみの不祥事で大幅に下がれば彼らが株主代表訴訟に踏み切る動きは十分に予見されます。
幸い、直近三か月の決算は順調だったため、株価は右肩上がりトレンドに復帰しようとしているところです。
ちなみに8月下旬から9月上旬に東京五輪関連の収賄贈賄疑惑は一つの山場を迎えるとの話が早耳筋のジャーナリストらがSNSなどを通じて発信しています。
東京五輪を国民のマネー敗戦終結の夢として実現させようとした「この道しかない」というキャッチフレーズを掲げて、戦後最長の内閣総理大臣を務めた安倍晋三氏が撃たれた後、何が起こっていたのかが明らかになるのは「やっぱりこんなことだったのか」との落胆を呼びかねず、見たいような見たくないような複雑な気持ちを覚えますが、空前の利益を上げた電通はじめ、独占的立場で利益を上げ続けたパソナなどの「不思議」が合法だったのか、非合法だったのかは国民として査定しなければならないと思います。
さて、ENEOSに何が起ころうとしているのか。何事もなければいいですね。
注目したいと思います。