◆インクルーシブ教育と就業 
ー 知的障害の若者に大学教育を ー

東京や神奈川からの自治体議員や民間企業、NPOから10名が参加し、新宿区高田馬場にあるゆたかカレッジを視察させていただきました。

普通高校や特別支援学校高等部などを卒業後の知的障害者の大学・専門学校進学率は非常に低く0.5%。本人や両親が希望してもその門戸はほぼ閉ざされていると言っても過言でありません。

ゆたかカレッジでは学校教育法の大学ではなく、今は自立訓練(生活訓練2年)+就労移行支援(2年)の計4年のカリキュラム(延長、再入学可)で福祉(型)大学を運営しています。

全国に7都市8校。2020.4には2校増える予定。支援教員の92%(教員免許59%、福祉有資格者16%、両方17%)が有資格者で、84%(教員経験者48%、福祉現場経験者25%、両方11%)が現場経験者で構成されています。

ゆたかカレッジで学生は
1.子どもから大人へ、学生から社会人へのスムーズな移行
2.仲間たちとともに青春を謳歌し、充実した青年期を体験
3.個性や長所を伸ばし、豊かな人生を送る基礎の形成
4.職業生活、自立生活を送るためのスキルの獲得
を得ることができます。

創業者の長谷川正人先生にはお話いただいた後、各教室を一緒に回ってご説明いただきました。

現状の日本と違い、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、アイスランド、スペイン、イタリア、オーストラリア、韓国などでは知的障害者も大学生活をエンジョイしております。今後日本も真のインクルーシブ教育に向け、「知的障害者の若者が大学教育」を普通に受けられ、健常者と一緒に学べる環境にしていくべきであると考えます。

詳細やQ&Aは板橋区議会議員 南雲由子さんにグラレコを作成していただきましたのでご覧ください。

一般社団法人デマンド・アンド・ケア
代表理事    小林弘幸