【総まとめ③】遠征計画の立て方 | 全通しないけどBlog

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もう全通しないけど、アーバンギャルド全国ツアー2016
「昭和九十年、そして昭和九十一年」の交通手段をまとめるBlog。


①全通の条件と心得

②全通予算と実際の経費

③遠征計画の立て方

④恋革ツアーの感想

⑤ブログを書いた理由







総まとめ第3回。








いつもは私もテキトーに遠征計画を立てているので、

とりあえずググってから考える、みたいな場当たり感だったんですが、


今回はなるべく経費を抑えること、

特にそれをブログに書き記すということをしていたので、

ある程度、「手順」のようなところを踏んで計画を立てました。






自分のあたまを整理する意味で

その「手順」を、言葉に置き換えてみようと思います。


役に立つかどうかわかりませんが、

他の方の参考になれば。








手順は全部で4工程。




①都市間レンジを見極める


②目的のバスを探し出す


③特定区間の安いきっぷを探し出す


④宿泊先を探し出す
















ではつらつら書いていきます。






①都市間レンジを見極める



ツアー日程が出たら、各々の都市区間を考慮して、

距離の長短から、以下の3つのパターンにあてはめて考えます。

(私は勝手に「都市間レンジ」と呼んでいます)




【ロング(L)】


都市間が遠いため、夜行バスや夜行列車で車中泊をするルート。

移動時間が長いため、新幹線等を使わない限り昼行は大幅タイムロス。




【ミドル(M)】


都市間が遠いが、昼行・夜行どちらも使えるルート。

朝イチで出発しても間に合うので、スケジュールに合わせて都合の良いほうを選べる。




【ショート(S)】


都市間が近いため、昼行バスや在来線を使用するルート。

逆に言えば車中泊をすることができないので、必ず宿を取ることになる。




言葉にするとわかりづらいので、

例えばこれを恋革ツアーの日程に置き換えて説明します。


8月29日(木) 東京で仕事

8月30日(金) 名古屋APOLLO THEATER
8月31日(土) 難波ROCKETS

9月01日(日) 東京で仕事




この日程に対して、

先ほどの都市間レンジをあてはめると・・・



東京 → 名古屋 → 大阪 → 東京

    M       S      L



つまり、


東京から名古屋へは、昼行でも夜行でもOK。

名古屋から大阪は近いので、1泊して昼行で移動(夜行便ナシ)。

大阪から東京は遠いので、夜行バスで車中泊で帰京。


という具合です。

追記:現在は名古屋⇔大阪間も夜行バスがあります



ツアー日程が出た時点で、ここまでは機械処理でできます。


そうすることで、何日は夜行バスが必要とか、何日は宿が必要とか、

おおざっぱな計画の骨組みみたいなものが出来上がります。



で、それと自分のスケジュール(私の場合は仕事)を照らし合わせて、

どうしても都合が合わない部分だけ「ワープ」を検討します。


ここでいうワープの意味がわからない人はWikipedia参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%97_(%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF







ちなみに、これまで書いてきた他の遠征も都市間レンジを書くと、


東京 → 盛岡 → 仙台 → 東京

    L      S     M


東京 → 広島 → 福岡 → 熊本

    L      M     S


東京 → 新潟 → 金沢 → 東京

    M      S     L




こんな具合です。


過去の日記を読んでもらっても、全部この通りの計画デスヨ☆

(郡山→八戸だけが例外なので悩みました)





②目的のバスを探し出す



おおまかなスケジュールが決まったら、次はバスを探します。

しかしバスを探すのは、はっきり言って次の3パターンしかありません。




1.比較サイト


出発地と目的地を入力すれば、

該当の高速バスを一覧で表示させてくれるサイトがいくつかあります。

いちばん使い勝手が良いのは、「夜行バス比較なび」ですね。


夜行バス比較なび

http://www.bushikaku.net/


ただし、これで全路線がわかるわけでもないですし、

最安値!と書いてあっても最安値じゃないこともしょっちゅうです。

あくまでも路線検索の手段、と考えたほうがいいです。




2.大手バス会社


高速バスを手掛けている会社は無数ありましたが、

先般の高速バスのルール改正によって、ほとんどの会社が撤退しちゃいました。

従って現在は、事業を継続した以下の大手バスが主流です。


JRバス

http://www.kakuyasubus.jp/


WILLER

http://travel.willer.co.jp/


キラキラ号

https://www.hotdog.co.jp/


さくら観光

http://www.489.fm/



他にもまだ数社あります。


大手は必ずしも安いわけではないですが、

全国向けの複数路線を持っているので、一通り見ておいたほうがいいです。

価格破壊ぎみの限定キャンペーン(ワンコイン等)があるのも大手の魅力。




3.地元のバス会社


バス会社って、基本的には地域密着のものなので、

ある都市の発着バスについては、その都市の地元会社が運営している場合が多いです。


その中で、ふたつの都市を行き来する高速バスの場合は、

そのふたつの都市の地元会社が、共同運行というかたちでだいたい走っています。



これまで私が乗ってきたバスの例。


シリウス号(八戸⇔池袋)

十和田観光鉄道(青森)と国際興業バス(東京)の共同運行


さぬきエクスプレス(高松⇔名古屋)

四国高速バス(四国)と名鉄バス(愛知)の共同運行


名前のないバス(新潟⇔金沢)

新潟交通(新潟)と北陸鉄道(石川)の共同運行



従って、どこかの高速バスを探したいときには、

「新潟 バス」などで検索して、地元のバス会社のHPを漁っていけばOK。




ちなみに、


こうした共同運行の路線の場合は予約システムが独立しているので、

片方で満席でも、片方ではまだ予約可能~という事例がしばしば起こるみたいです。


私も上記の「さぬきエクスプレス」を予約したとき、

受付開始になる1ヶ月前の10:00にすぐにキャンペーン席が埋まってしまいましたが、

即座に名鉄バスのホームページに飛んで、何とか確保したという経験があります。





で、



目的の路線をいくつか見つけたら、次にやること。



・バスの仕様を確認する


ほとんどのバスは3列シートか4列シートなので、

お金や自分の体力に合わせて、都合の良いほうを選択すればオッケー。

他にもトイレの有無や、アメニティなどの設備も要チェック。



・公式サイトと委託サイトの価格を比較


同じ路線でも、公式サイトから予約をする場合と、

楽天トラベルなど外部委託サイトから予約するのでは、値段が異なることがあります。



・途中下車できる場所をよく見る


路線を選ぶ際に、出発地と目的地は必ずチェックすると思いますが、

意外と目的地前に「途中下車」したほうが、ライブハウスなどに近い場合があります。



・回数券、株主優待券などないか調べる


地方の高速バスなんかは、だいたいの確率で回数券があります。

現地の金券ショップで調達したり、ヤフオクで落としたりすればオッケー。





このあたりのことをしっかりやれば、

それなりに安上がりで時間も見合うバスが見つかるはずです。




③特定区間の安いきっぷを探し出す



今度は在来線を使用する場合。


今回の恋革ツアーは18きっぷという最高の相棒が使える期間でしたが、

ほかにも便利でお得なきっぷは存在するので、これを使わないテはありません。



お得なきっぷは以下の2種類。


1.回数券


ほとんどの在来線で存在する回数券。

10枚綴りの回数券とかは、金券ショップで買えます。

2枚綴り・4枚綴りなどの回数券は、往復で使ったり友達とシェアすればOK。


2.フリーきっぷ


特定区間、あるいは特定の日程で自由に乗り降りができるきっぷ。

18きっぷもそれに含まれますが、1日乗車券や期間限定のきっぷもたくさんあります。

観光ついでに移動をするなら、このテのものを使ったほうがお得です。




で、そういうのをまとめてくれているサイトがあります。


JR東日本「おトクなきっぷ」

http://www.jreast.co.jp/tickets/


旅処(たびどこ)

http://tabi.iinaa.net/index.html



たびどこパイセンはなかなかに目からウロコの情報が満載です。





バスなどに比べると、在来線のきっぷ割引はたかが知れていますが、

全国ツアーのように短期であちこち乗りまわすときには、ジャブのように利いてきます。


とは言え、金券ショップに行くためだけに片道150円払って新宿に行くのはアホです。

事前に下調べをしておいて、どこかへ行った「ついでに」買いに行くのをおすすめします。






④宿泊先を探し出す



最後に宿泊先。



宿泊先は、とりあえず泊まる2~3日前までならキャンセル無料です。

なので、ツアー計画が出た時点で格安の宿を抑えてしまうほうがいいと思います


都市間レンジを組んだ時点で、宿泊すべき日付と都市がわかるので、

その時点(おそらく3ヶ月くらい前)から取っておいたほうが確実に安いです。


で、さらに安い宿を見つけたら、

前のをキャンセルして新しく予約して・・・で、大丈夫です。




ネカフェで宿泊する場合には、


自分が会員証を持っている店舗が近くにあるか、公式で調べてください。

少額ですが、入会金をちまちま払うのはもったいないですし、

いろんな会員証をわざわざ持ち歩かないといけないので、すんげー面倒です。


個人的には、


・ポパイ

・アプレシオ

・自遊空間


の3種類があれば、大きな都市ならだいたいいけると思っています。










以上。







これで、


北海道などの特殊な地域を除けば、



行って、泊まって、帰る、



までは、準備ができるはずです。














今回は高速バスのルールが変わった影響で、

かなり試行錯誤をしながらルート検索をしましたが、


もう少し経てば、現行に即したルートを研究した、

私なんかよりもっょぃまとめサイトが復活すると思いますし、

バス会社自体も、もーちょっと増えると思います。



個人的には、旅の計画を練るのが大好きです。

だから全国ツアーで一番テンションが上がるのは、日程が出た瞬間(笑)

うおーやってやるぞ!ってなる(^ω^)


他のアーバンのファンの方に比べると比較的ゆるい応援スタンスの私ですが、

なんでここまで全通にこだわるかと言えば、「企画欲」が強いというのが本音です。

やりきった時の達成感なー!


松永さんも「企画欲」が強い人ですけど、

演劇なんかやってた人は、だいたいみんなこんな人ですよね。




イベンターにでも就職すれば良かったなー。