君の青空、僕の太陽 40 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。







Side N






ふたりでもう一度シャワーを浴びた後、照明を落として、大野さんの隣にぴとっとくっついて寝転がる。


「ニノ」


真面目な顔の大野さんがこっちを向いた。そのまま抱き寄せられる。


「約束して?」


俺は彼の胸に埋めようとしていた顔をあげた。


「誰かに脅されて…そいつとスること強要されたら…俺に相談するって…」


大野さんの気持ちは痛いほど伝わってきたから悪いと思ったけど、思わず吹き出してしまった。


「すごい…ピンポイントだな…」


「だって…そう約束しないと言ってくんないかなって…」


「大丈夫だよ。今後は気をつけるし」


「ホントに?もうひとりで決めて、あんなことしない?」


心配そうな顔の大野さんに強く抱きつく。


「しないよ」


「録音もおいらとの会話だし、写真もおいらとのだし…ああいうの、ふたりの問題だかんね?」


どきっとして、思わず顔を見た。


「ふたりの…もんだい…」


くすぐったいその言葉を舌の上で転がす。


「そだよ。ああいうときは、ふたりで考えんだよ」


大野さんは俺を抱き直して、優しく頭を撫でる。


この人とふたりなら、何も怖くないって思えた。


本当に。


涙が出そうになったから、また顔を大野さんの胸に埋める。大野さんの香りが俺を安心感で満たしていく。


「ホント、翔くんに感謝だな…」


「え?」


「お前が田中さんと飲んでたはずの日に、翔くんが田中さんと飲んだって言ってて…なんかおかしいってなった」


そうだったのか…


「じゃあ、今度翔ちゃんに田中さん、紹介してもらお」


「うん…そんで絶対に翔くんと一緒に行ってな」


「ふふ」


「ニノ、絶対だよ」


大野さんは心配そうな声で言った。


「大丈夫だって、田中さん妻子いる人なんだから」


「やけに詳しいな…」


「ふふ、だってずっと好きなんだもん」


「俺とどっちが好き?」


口を尖らせた大野さんを見てまた吹き出してしまった。


「そんな…比べるまでもなく、あなたに決まってるでしょ…てか、好きの種類違うし」


背中に回した腕にぎゅっと力を入れる。


大野さんは「ふへへ」って満足そうに笑った。


「おいらも…ニノ、好き」


大野さんはそれだけ呟いて、次の瞬間、目を閉じた。

すぐに聞こえてくる、すうすう言う規則正しい寝息に俺は声を立てないように笑った。