Side N
ああ、どうしよう…
大野さんの指が、俺の体を熱 くする。
俺はいつも部屋に引きこもってるし、
部屋から出ずに夏を感じられるこの機会はすげー貴重だから、
花火、フツーに見たいのに…
いくら俺が、服着て風呂入ったりとか、罪悪感を感 じるような遊びが好きって言ったって…
ベランダで、
お隣さんもそこに居て
…なんてシチュエーション、
ガチでやばいでしょ…
感 じるなんてもんじゃない。
暑くて、
それ以上に体が熱くて、
この状況を受け止めるだけで精一杯…
声を我慢するなんて、できないよ…
大野さんの 唇は、俺の首 筋にふ れていて、
指 は俺の上 半 身 の敏 感 なところをつ まんだり、
オ レをも てあそんだり…
はっきり言って、めちゃくちゃ感 じるよ、これは。
どうしたらいいのよ…
お隣さんに気づかれたら、ここに住めなくなっちゃうじゃん…
俺はオ レを追い詰 めようと性急に動く手に再び自分の手を乗せる。
(大野さん…これ以上は…ダメだって)
(やだ…ここでやめるなんて無理…)
一度決めたら頑固な大野さんが、急にオ レ を追い つめる速度を上げる。