Side O
「あっ…ダメ」
そのまま、短パンの中に手を侵 入 させる。
(大野さんっ…それはダメ)
焦ったニノの、小さく抑えた声が可愛い。
(なんでダメ?)
(声…我慢できなくなる…)
ニノは振り返って俺を見た。
眉をぎゅっと寄せて、瞳を潤ませてるその顔が、俺をさらに加速させるってこと、わかってないんだろうな…
(花火の音に紛れるから大丈夫)
「あっ、あぁ…や」
いくつもの花火が大小取り混ぜて打ち上がってきらめき、そのあと一瞬遅れてドンドンドンと凄まじい音が響く。
短パンの中に忍 びこませた手をニノの に直接這 わせて、ゆっくりと上下させると、ニノは両方の手で手すりをぎゅっと握って体をくの字に折った。
(ダメだって…大野さん…ダメ)
先 端 を指で撫 でると、じんわりとこ ぼれてくるシ ズクが、ニノの興 奮を伝えてきて、手を止められない。
「やっ…あ、やめ…」
(ニノ…もう、すごい、ぬ れてるね)
んふふ、って笑いながら耳元で囁くと、ハアハアと熱い吐息を漏らしながら、ニノは首を振った。
(ダメ…声出る…聞こえちゃう…)
そんな風に言うお前を、このままここで抱 いたらどんな風に乱 れんだろ…
こんなとこでダメだって、わかってても、おいらはニノを追い詰める指を止められなかった。