Side N
「反応…してんね?」
「ヤダっ…言うなってば」
恥ずかしくて思わず大きく声をあげると、しかめ面していた大野さんは低く呟いた。
「ヤだったら早く…教えて?」
ちゅっという音が聞こえた瞬間、今まで大野さんがこね回していた場所が熱に覆われる。
「ぅあぁっ…」
体が自分の意思と反してびくっと跳ねた。大野さんは、俺を押さえつけたまま、ちゅくっとそこを吸う。
どうしよ…
無理やりされてんのに…
なぜだか、ヤじゃない…
これは…拷 問っていうか…
大野さんは、尖りきった俺のそこを唇に含んで転がしながら、もう片方をそっとつまむ。
その瞬間、信じられない快 感が俺の体を走り抜けて、俺は思わず「やだっ」と声をあげてしまった。
大野さんは動きを止めて顔をあげた。そして、眉を寄せて、小さく「ごめんな」と呟いた。
なんだよ、それ…
俺のこと、気遣いながら、やってんじゃないよ…
大野さんは眉を寄せたまま、俺を苦しげに見つめた。
「ニノ…ここでおいらに言ってくんないと…櫻井大尉にお前を預けなきゃいけなくなんの…」
下がった眉が、大野さんの気持ちを代弁してる。
大野さんは、またちゅくっとそこを強く吸う。俺は思わず顔をのけぞらせた。
「んあっ…ぁん…」
反応する体が恥ずかしくて、体をひねってその場所を隠そうとしても、大野さんは見かけによらない強い力で引き戻す。
「くっ…ぅん…やぁ…」
「ほら、早く…言って、ニノ…」
体のあちこちに丁寧に舌をはわ されて、その度にびくんっと体が跳ねた。