BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
Side N
大野さんは人差し指をひっこめると、今度は俺のユカタの裾をゆっくりと開いていった。
「絵、描きに来たんだもん」
「絵?…あっ…だめ…ユカタ脱がさないで」
反応しかけているそこにかかっていた布が取り払われ、空気にふれ るのを感じて俺は焦った。
こんな…脚…開いてんのに…
恥ずかしすぎるよ…
「やだ…大野さん…だめ…見ないで…」
「見ないと描けない」
恐ろしいことに大野さんはニコッと笑って、寝室の片隅に置きっぱなしになっていた画材を漁り始めた。
「な…何すんの…?」
「山田にやる絵描く」
「は⁈ ウソでしょ⁈ 」
大野さんは、んふふっと笑って、俺にちゅっと軽くキ スを落とした。
「椅子に座った方がいいね」
大野さんはそう言うなり、動けない俺をひょいと抱き上げて、寝台のそばの椅子に座らせた。
「やっ…やだぁ…」
片脚ずつ椅子の肘掛にかけられてしまい、そこは丸見えになって…
そのまま、もう一つの椅子に座った大野さんは、俺を満足そうに見つめた。
「全部見えんね」
足の方向から見つめてくる大野さんの視線が、開いた太 も もの付け 根の部分に注がれていて、俺は思わず膝を合わせようと身をよじったけれど、手首が引っ張られるだけだった。
「や…やだ…」
「ユカタ着て、構図はなんでもいいって言ってたからね」
意地悪なことばかりいう大野さんの唇が微笑みの形にカーブした。
どうしよう…
やっぱり、怒ってる…よね…