君は愛しのHis Sugar Babe 10-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ






















Side M






ニノの、珍しく緊張した声。


「昨日?」


電話口からは全く緊張感のない声が返ってきた。


「姉ちゃん」


「えっ?」


ニノは驚いた顔で俺のスマホの画面を見つめた。


「姉ちゃんって、お…お姉さん?」


「そうだよ。姉貴。家の近くまで来たって言って無理やり来てメシ食って帰ってった」


俺とニノは顔を見合わせた。


「だから…ニノと会えなくて…ごめん!だから今日会いたかったんだけど…松潤と会ってたんならまた今度会うか」


「あっ…あの…」


ニノは、俺をちらりと見た。


俺はくすっと微笑んで、「行ってきなよ?」と言った。


「あの…でも…」


「いいよ。もうメシは終わったし…あ、リーダー?ニノ、今からリーダーん家行くって」


「マジか。なんかごめんな、邪魔して」



まあ…『浮気』してただけだからね…(笑)



「そういえばさ、リーダー」


俺はニノのもう一つの懸念を思い出して問いかけた。


「何?」


「今日、首んとこあざみたいになってたけど、あれどうしたの?」


ニノが俺の顔をまたちらりと見た。



ああ、また不安をぶり返しちゃったかな…



「え?これ聞いちゃう?ニノ、言っていい?」


リーダーの、楽しくて仕方がないといった感じの声。


「へ?」


不安そうに聞いていたニノは自分の名前を呼ばれてキョトンとした。


「いやーなんか前の日、ニノが酔っ払っちゃって……」


長めの沈黙。


「つけたの、キスマーク、おいらに…んふふっ」


その瞬間、ニノの顔が真っ赤に染まった。


「ウソ…俺、知らない…」


ニノが小さく呟く声が聞こえたのか、リーダーが楽しげに笑う声が聞こえてきた。


「えー、だってすんごい酔っちゃってたもん。半分寝てたし」


ニノは真っ赤な顔のまま唇を引き結んで、俺を見た。


「ぶはっ…ニノ」


ニノの途方にくれたような顔を見たら、噴き出してしまった。


「お前、その顔…」


「え⁈ 何、何?」


電話の向こうからリーダーの声。


「いや、ニノ今すげぇ可愛い顔してまーす」


俺はニノを抱き寄せて、胸に抱くと、ぽんぽんと頭を撫でた。


「マジか。ずりぃぞ松潤!おいらも見てぇっつーの」


「あんたはいつも見てるからいいでしょ?」


俺が言うと、リーダーはまた、電話の向こうで照れくさそうに笑ったみたいだった。