Sakura 32-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ














「相葉くん…大野さんのことは前から聞いていた。和のことは…和が決めることだ」


翔はちらりと和を見て、心細そうなその顔に笑いかけた。


「本当は…和を仕事に出すたびに心配でたまらなかったんだ…だから…」


落ち着いた様子で、和や智、雅紀や潤と目を合わせながら語る翔に、雅紀は口を開いた。


「俺は、翔ちゃんのことだって…いつも心配なんだよ」


「相葉くん?」


みるみるうちに真っ赤になっていく雅紀の瞳に、翔は驚いて目を見張った。


「危険なことしてるのは知ってるけど、いつもちゃんと話してくれないし…昨日だって急に来て…でもみんなぼろぼろになってるし…」


雅紀の瞳から堰を切ったように涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。


「相葉くん、ごめん…君を…できる限り、巻き込みたくなくて…」


翔は苦しげに呟いた。


「じゃあ…せめて…」


ぐす、と鼻声の混じる声で雅紀は続けた。


「いつも、俺の目の届くとこに…そばにいてよ…」


「ああああ相葉くん?」


雅紀は翔のそばへ寄ると、両腕をつかんだ。雅紀の黒目がちな瞳が翔をまっすぐ見つめる。翔はごくりと生唾を飲み込んだ。


「何をしててもいい。そばにいてよ、ずっと」


翔は丸い目をさらにまん丸にして、口をあんぐり開けた。


「そーれーはー…」


そして翔は顔を片手の手のひらを覆った。


「できればっ…俺が先に言いたかった…」


「えっ?どういう…」


「相葉くんっ…外行こ、外っ…てか別の部屋でもいい」


あっけにとられた他の三人の前で、翔は焦ったように立ち上がり、雅紀にも立つよう促した。


「翔ちゃん…」


雅紀も立ち上がると二人は素早く廊下へ出て行ってしまった。


残された三人は顔を見合わせた。


「今のさ…告白ってことだよな…お互い」


「そう…みたい、ですね…相葉さんはわかってなかったみたいですけど」


「ふ…翔さん慌てすぎだよな」


潤が笑うと、二人も声を立てて笑った。