きのうは日本茶インストラクター熊本支部の活動で
「大福茶」をテーマに勉強してきました。
お正月前になるとよく聞く大福茶ですが、これを実際風習として飲んでいらしゃる地域は
ご家庭はまだまだ少ないようですね。
お茶農家の我が家でさえそんな習慣はないのです。
この大福茶の意味を知り、消費者にアピールすればお茶の普及にも繋がるのでは
という思いからの勉強会です。
簡単に抜粋して説明すると
むか~し、昔
951年春、京都で下痢を伴う疫病が大流行し、六波羅蜜寺の空也上人は悪疫退散の祈祷を
村上天皇から命じられ祈願しましたが効果はありませんでした。
そこで十一面観音像を安置した台車に茶を積んで今日の街を引き回し街頭で
祈祷すると共に、茶に梅干しを入れて道行く人に振る舞うと、悪疫も次第に下火に向かった
という伝承があります。
この功徳にあやかり村上天皇が正月元旦に、茶を服したことから皇服茶、王服茶と呼ばれ
それが庶民に広がり今で言う大福茶になったということです。
つまり、正月にはとっておきのお茶ですがすがしい春を迎え、旧年の邪気を払って
新しい年を祝福するという意味があるのです。
始まったことだそうです。
緑茶の事典より
お茶に梅干しを入れて飲むという習慣はこんなに昔からあったんだ。
そういえば私の実父も毎食後必ずご飯を食べたあとのご飯茶碗に梅干しを
入れてお茶を注ぎ飲むということを私が小さい頃からやっていた。
「だけんお父さんは、たっしゃかっばい。!」(元気の意)
と良く母が口にしていた。
まっ、父がそれを知ってて飲んでいたかは不明だけど、その父も3年前に亡くなってしまった。
お茶はやはり歴史を知らずして語れないもののようだ。
これは立春のしつらえ。
前日に講師の方から柊の枝を一本折ってきてくれん?
と頼まれていた。
Xmasではないのになんで今頃、柊かい?
と思った私はあまりにも恥ずかしい無知女だった。
柊はトゲトゲの葉から魔除けの意味があるそうで
よく家の玄関先などに植えられているんだって。
みんな知ってた??
あ~やっぱわたしだけよね。しらんかったとは。
では一般にどんな大福茶が出回っているのか飲んでみようじゃないか!
ってことで10種類ほどの大福茶が用意されていた。
定番の赤袋からかわいいパッケージ物まで様々。
定番の赤袋には、色の良い深蒸し茶が使われています。
たぶんこれが、一般にいうおいしい緑茶になるのでしょうが、
釜炒り茶という我が家んお茶を飲み慣れているわたしには
非情に申し訳ないが重かった。
あ~おいしくないって言ってるワケではないので誤解されませんように。
ただただ好みの問題。
ほかの大福茶は玄米茶に抹茶を塗して金箔を少し浮かべてあったり
煎茶と梅干しと昆布のセットになっていたり
遊び心を加えたお茶になっています。
各社の商戦も見えます。
というわけで私も今年の11月までにはアイデアを練り、釜炒り大福茶なるものを
作ってみるかな。
おいおい、昨年はハーブと緑茶のブレンド茶ばつくるていうたろ
一昨日のブログでは自分の十八番となる身体にいいお茶菓子を習得するていうたろ
その前には今年こそメール便導入って書いとったろ。
そして今日は大福茶やろ。
とにかくあれもこれもで頭の中がざわめき続け、ドーパミンだかアドレナリンだかが
出てなかなか深い眠りにつけん。
あ~エストロゲンがでればよかとに。
最後に企画、準備、講師を務めて下さったOさんYさんありがとうございました。