こんにちは。

こば陽子の活動ブログに訪問いただきありがとうございます。

 

 

私にとって初めての本会議、6月定例会が6月12日〜29日の日程で行われました。 

 

その報告記事をブログで書いていたのですが、下書き保存しなかったら全部飛んでしまい、再度のゼロスタートに時間がかかってしまいました。

 

これからどんどん忙しくなるのに、こうやってロスタイム発生させるのは命取りですね。 

 

仕事の自己管理、頑張ります! 

 

 

  本会議って何をするの?

 

 

市会議員のお仕事ってなに?やっていることがよく見えない、などと言われます。 

 

確かにあまり目にする職業じゃないですし、私もこの立場になって初めて知るところも沢山あります。

 

新人議員=一番市民目線に近い目線、ということで、その視点から市議会の「本会議」について簡単にご案内させていただきますね。 

 

 

本会議で行うことは主に4つ

 

(1)市長提出議案の審議

(2)一般質問

(3)請願・陳情などの市民からの声の審議

(4)議員提出議案の審議

 

 

それぞれ、簡単にご説明しますね^^

 

(1)市長提出議案の審議

市長より、松本市(行政)が行っている案件、これから行いたい案件について議案の提出があり、それについて議員が可否を判断する。提出された議案は、それぞれ担当の「委員会」に割り振られ、委員会の場で詳細に審議されて判断を行う

 

(2)一般質問

議員が「松本市市政一般」について質問をし、行政側から回答を得る。市民からの声を質問として届けたり、行政が行っている事業の方向性について疑問に思うことを問い、行政の事業活動がより良いもの、市民が求めるものになっていくよう提案する

 

(3)請願・陳情などの市民からの声の審議

市民が直接、行政に対する訴えを市議会に持ち込み、松本市に相応する行動を求める

 

(4)議員提出議案の審議

議員が松本市議会に対して検討・対応してもらいたい議案を提出し、議員が可否判断をする

 

 

約3週間の本会議期間の中で、メインのボリュームを締めているのは(1)と(2)です。 

 

それにより、松本市行政が、より市民の求める所、市民益に叶う内容になるよう、軌道修正をかけていく働きをしています。 

 

そのため、市議会議員は常に市民のみなさまの声を聞いて、何が求められているか、何に困っていて、どんな不満・不便があるのかを、できる限り沢山、正確に把握していないといけないのです。 

 

皆さまも、お近くの市会議員にお困りごとや要望を遠慮なくどんどん届けてください^^ 

 

私達議員が声を届けることで、松本が皆さまにとってより暮らしやすい、誇りを持てる街になり、「市民も一体となって自分たちが住みやすい松本を創っていく」ことが出来るのではないかと思います。

 

 

 

  重要な「一般質問」の時間

 

本会議にあたり、上がってくる議案の可否を判断しなければいけないという大きな仕事もさることながら、議員個人としては「一般質問」という時間が、議員個々人のテーマで行政の活動に直接訴えることができる、貴重な時間になります。 

 

また、「市民の声を行政に届ける」という役割も、この「一般質問」の時間を通して行われることが多いため、市政に関心のある市民のみなさまにとっても「一般質問」の時間が貴重であり、興味関心を持っていただける内容になります。

 

この一般質問、「質問」という名前がついているので「何でも分からないことを聞く」と見えがちですが、そうではありません。

 

松本市がいま行っている事業を理解した上で、「質問」を通して

 

● 行政から今あまり市民に知られていない思いや効果を引き出し、市民がより納得出来るようにする

 

● 方法、予算、時間のかけ方などで「より市民益が大きくなる」ポイントがあれば指摘、提案する

 

といった狙いが必要です。

 

そう考えると、一般質問で何を聞くかは、重責!!!

 

初回なので大きなプレッシャーも感じました、、、。

 

ただ、選挙戦を通して私が一番訴えてきたことを、一歩でも進める良いチャンスでもあります。

 

今回は、私が市会議員に挑戦しようと思った最大のきっかけであり、また選挙戦を通して訴え続けていた「松本市の教育改革」のテーマに絞って、質問をすることにしました。 

 

 

 

  こば陽子、令和5年6月定例会の一般質問と回答

 

今回の定例会で私が行った一般質問の内容と、行政からの解答要旨、議場で喋りきれなかった所感について、こちらで解説いたしますね。

 

松本市はいま、「リーディングスクール(学びの改革をリードする学校)」と呼ばれるいくつかのモデル校を指定して、公立の小中学校で学びの改革を行っています。

 

画一的に先生が教え、生徒が情報を受取る一方的な学びから、相互的・対話的で深い学びへ。 

 

文科省は学びの在り方の方向性を変えていく指針を出していますが、これまでの「学校での学び」の方向性から大きく変えていく事は、簡単なことではありません。そこに取り組んでいる松本市。この取り組みが良い結果を出し、さらに広がるためにいくつかの質問をさせていただきました。

 

 

質問1   学校現場はいま、不登校やいじめ、特別支援級対応の問題など課題が山積しており、先生方への負担が増し、働き方改革が求められている。その現状に対しリーディングスクール導入さらなる負担増ではないのか?優先順位や既存問題対応へのバランスをどう考えているか?

 

(答弁要旨:伊佐治教育長)

・学校での学びは「子ども主体」に変わることが求められている。それを支えるのは現場の教員であり、働き方改革は喫緊の課題

・この2年間、松本市では予算大幅増額し、現場のニーズに応えて松本市独自の加配増員、ICT環境の充実、研修を導入してきた

・このリーディングスクール事業は、「子どもの学びの充実」にとどまらず、「教員の働きがい」「働きやすさにつながる」ものである

・富に顕著になっている「不登校」増加については従来の均質性を求める学びのありようが、限界に来ていることの現れ。

・学校の従来型の学びの在り方をそのままにして、対処療法的な対応をしているだけでは限界がある

・子どもたちが心から楽しめ、成長感を感じられる学びを実現すること。それが遠回りなようでも教職員の働き甲斐、働きやすさにもつながる

・やらされ感が先行すると、負担感が増すので、上位目標である「子どもが主人公」である学びの場の姿を共有しながら、この改革が教員にとっても主体的な活動、学校改革になるようとなるよう力を尽くしていきたい

 

 

 

質問2 リーディングスクールでは総合や道徳の時間を使って「探究的な学び」を導入しているようだが、この導入にとどまらず国語・算数・理科・社会など従来の基礎学習を含めた教科学習が変わらなければ導入の効果は限定的。導入体験から教科を含めた学び方全般の変化への展望をどう考えているか?

 

(答弁要旨:伊佐治教育長)

・モデル校に於いて、探究的な学びを学校全体で実践することで得られるのは「子どもは本来有能な学び手である」「子どもの主体的な思考、表現を引き出すのが授業である」といった学び感、子ども感を先生方が実感し、共有出来ること。

・この子ども感、学び感を得た先生は、教科の授業でも「子ども達が自ら考え、協同的に学びを深める」授業の実践を目指していけるものと信じている

・探究的な学びを導入した学校は、次のステップとして教科における探究的・主体的な学びの実践を目指している

 

 

 

質問3 リーディングスクールのモデル校指定は、現時点では小学校・中学校が単独で選ばれている。また、定期的な教員の異動もある。短期間に特定の教員によるモデル導入だけでは、子どもたちの学び方として定着する難しさがあるのではないか?学びの改革の試みを、確実に定着させるために松本市が取れる対策は?

 

(答弁要旨:伊佐治教育長)

・リーディングスクールの目的は「学びの改革のスタートアップを支援する」こと

・大切なことは、構築されたことがたゆまぬ振り返りと改善を繰り返し、一つの「学校の文化」として継続すること

・そのためにはこの改革が、教職員だけではなく生徒、保護者、地域の方々にも共有され、「自分たちの学校の誇り」と思う機運が育まれることが大切

・このために実践校には専任の指導主事をおき、伴走者として各学校を支援している。学校や先生、生徒に現れた成果を認め、励まし、校内で共有する、保護者や地域の方にもその価値を伝え、理解・支援を得られるような活動をする予定

・教職員は早ければ3年で異動になるので、新しく着任した教師もその学校の文化を理解・継承する必要がある。そこで必要となるのが研修

・リーディングスクールでの実践を全校で共有していく研修を行っている。研修は熱気につつまれ、各校の実践で巻かれた種が花開いていくものと確信した。

・研修担当の専任職員をおき、松本市独自の研修計画を策定した。研修の様子や感想などから、松本市独自の研修の成果を実感している。今後もこのような研修も通して、松本の学校文化が根付いていくものと考えている

 

 

 

質問4 モデル校の導入はまず重要。しかし松本市の子どもたち全員が1日も早く「主体的・探究的な学び」を身に着けてほしいし、それが公平性・公益性を持った松本市立小中学校に求められるものでもある。モデル校の導入から全市展開への計画と、実行の際の障壁の認知、そこへの対応策は?

 

(答弁要旨:臥雲市長)

・リーディングスクールにおける学びの改革が、一部の学校にとどまらない事が重要。モデル校は数年単位で更新をし、より多くの学校に広げていきたいと考えている

・このリーディングスクールの取り組みをきっかけに、市内各校で主体的な改革の動きが始まっていることは注目に値する

・従来型の学びから、自ら問いを立てて、主体的に解決する学びへの改革は一定の期間が必要と考えているが、それをできるだけ短くすることが私達に課せられた責務

・事業推進の「壁」の1つ目は、教育分野は、教員免許を取得された方という同質性の高い方々で運営されているため、大胆な変革に消極的であること。そこに地域の事情、教員不足といった事情も重なり「志を持っている先生が行動を起こすことが難しい」というものがある。

・2つ目は、国レベルの教育予算の不足。日本はOECD諸国のなかでGDPに占める教育費の割合が最下位に近い状況。自治体レベルで打ち破るには限界がある、大きな壁

・3つ目は、松本市立の小中学校に対する人事権と配置する財源を「長野県」が握っているというねじれの構造。松本市が思い描く教育政策を実行しようとしても制約が生じる

・こういった「壁」を一挙に打ち破る事は出来ないにしても、「いずれは壁を打ち破って見せる」という決意を持ちづつけ、同じ思いをもつ人たちと力を合わせて、壁を推し続けることが大切

 

 

全編は松本市議会のYoutubeライブ配信アーカイブに残っています。 

 

「こば陽子」の登場時間は一般質問3日目、最後から2人目の4時間15分あたりから30分程度です。

 

 

 

 

 

  一般質問振り返り

 

このようにしてやり取りを振り返ってみると、とてもボリュームがありますね!!

 

そして松本市の「リーディングスクール事業」という学びの改革について、新聞報道などで周知しきれていない松本市の考えや、今後の展望について、多くを聞くことが出来たのではないかと思います。

 

 

私が注目した点は

 

この、リーディングスクール事業という取り組みが、学校の学びの在り方そのものを変えていくという試みであり、その取り組みにより、今学校で顕在化している多くの問題を包括的に発生元から解決していく構造になっている、というところです。 

 

 

答弁にもありましたが、学校で起こっている諸問題に対し、「問題」になってからその対処をしていく対策には限界があります。

 

その発生元となる学びの在り方を組み直す作業は、時間はかかっても必ず生徒、先生方の双方に益があるのだと理解しました。

 

学校で様々な問題があり、先生方が日々全力で取り組んでくださっている中での新しい取り組みは、負担も大きいかと思いますが、この構造と、上位目標を共有して前向きな気持で取り組んでいっていただきたいと思います。 

 

 

私は市議として、この教育改革のテーマは主軸に掲げ、松本市の取り組み成果が出ているのか、それが必要な人達に情報として届いているのか、さらに生徒、保護者、地域の方が理解を深め、協力を得られるために自分が出来ることは何か、考えながら動いて行きたいと、思いも新たになりました。

 

 

6月定例会では「リーディングスクール事業」に絞って質問をさせていただきましたが、これからは現存の学校の諸問題、就学前の子どもさん達の子育て環境の改善、学校以外での子どもたちの育成環境の改善などに取り組み、「子育てするなら松本」を一歩一歩実現していけるように励んで参りたいと思います。 

 

 

皆さまも、ぜひお気軽に「子育て・学びの環境・子ども達の育成環境」につきましてご意見、ご要望、お困りごとがありましたら声をお寄せ下さい。

 

 

長い記事になりましたが、最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

6月定例会ご報告につきましては、Youtubeビデオも2本ほど配信する予定です。

こちらはYoutubeチャンネルに登録してお待ち下さい^^

 

 

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これで、6月定例会の報告は以上になります。

 

ありがとうございました。

 

 

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