前回も書いた通り、ウォーキング講師の瑞季さんのレッスンを受けたことで私のウォーキングに対するイメージが変わりました。
「社会問題についてもっと多くの人に知ってほしい!」
そんな想いだけでミスコンに出ていた私にとっては、エステに行ったり、綺麗な服を買ったり、美しくウォーキングをすることにお金や時間をかけることは、なんだか目指す社会と逆行しているような気もして、すごく違和感がありました。
(違和感については今も残ってるけど)
誰のための、誰にとっての美しさなのか。
美しさとは何なのか。
はっきりしないものに向かって、時間や精神やコストを割がなければならない状態を楽しめず、苦しいと思う時期も多かったです。
一度、別の大会に出た時に、ウォーキングのレッスンをしていただいたことがありました。
先生の美しいウォーキングを見て心からすごいと思ったし、そう自分もなれたら素敵だろうと思いましたが、
誰かが決めた「美しい」を、腑に落ちないままうわべだけ真似ていく感覚があり、そのウォーキングという作業に充実感や思いを乗せることはできませんでした。
でも、瑞季さんのレッスンは違いました。
瑞季さんは、もちろん綺麗に歩くウォーキングの基礎も教えてくれますが、何よりも一人ひとりの個性を大切にしてくれる先生でした。
「個性を見出す」
と一口に言っても、最初は何が自分の個性なのかわかりませんでした。
好きな四文字熟語を『麻婆豆腐』
と答える、笑いにも貪欲な瑞季さんのテンションに乗せられて、最初はとりあえず今を楽しんで、飾らずにいることだけを意識して歩き続けました。
歩いている間中、瑞季さんはずっと、それぞれの個性を見出そうとしてくれていました。
私よりも、真剣に私と向き合って、
私らしさとは何かを考えてくれました。
そんな瑞季さんに応えたくて、
私も一生懸命、自分らしさを考えました。
瑞季さんのレッスン中は、
どう美しく歩くかではなく、
私はどんな人間なのか、
どうありたいのか、
どう見られたいのか、
ということをずーっと考えていました。
ミスコンにおいて自分の言葉を使って表現できるのは、ウォーキング審査上位のTOP数名だけが進めるスピーチ審査だけです。
スピーチ審査に進むまでは、
「私とはこんな人間です!」
とウォーキングだけで表現しなくてはいけないのです。
ちょうど教員採用試験の面接練習でも同じようなことを考えていた時期で、事あるごとに自分らしさを考える日々を送っていました。
そんな日々の中で見つけた、
個性と言うのか、自分の好きな自分は
ミスコンの場においても、教採という場においても、
"明るく、元気で、まっすぐな自分"
(言葉にするともっと他に適した表現がある気もする、、)
でした。
↑部屋に飾ってある書き初め😂😂
(新撰組か海軍かというチョイス😂笑)
瑞季さんもそんな私の個性を汲んでくれて、ちょっとでもクールぶって歩こうものなら
「今のなんかかっこつけてない?!笑
もっとかなちゃんらしく歩いてみて!」
と間髪入れずにアドバイスをくれました😂
なんとなくでも自分の個性のようなものが掴めてくると、他のファイナリスト達の見え方も変わってきました。
とってもクールで細部にまでこだわれる人、
たおやかで優雅に表現する人、
キレのある動きと眼差しが印象的な人。
多くの言葉を交わしたわけではないけれど、
誰一人として同じようなパフォーマンスはなく、それぞれの美しさが輝いて見えました。
昔の自分なら、ウォーキングが上手で表現豊かな人を見ると、どこからともなく湧き出てくる焦燥感に呑み込まれていたと思います。
でも、今回は違いました。
自分に持っていない魅力を持ってる人を見ても、不思議とそれを羨ましく思うことはなく、
「すげーー!カッコいいーー🤩✨
きれーーい😍👏私もがんばろう💪✨」
すごいバカっぽいけど、ほんとにこんなテンションで😂笑
それぞれの素敵さに心から尊敬して、自分を高めるポジティブなエネルギーにかえることができていました。
それが出来たのは、
きっと、自分で自分の好きなところを見つけて、それを大切にすることができたからなんじゃないかと思います。
そして、
自分のいいところや個性に気づき、評価してくれる人が側にいたから。
私のウォーキングの価値観を変えてくれたこと。
真正面から向き合って、私とは何かを考えてくれたこと。
自分と向き合う機会をくれたこと。
瑞季さんには感謝してもしきれません。
そしてその瑞季さんに出会えたのも、大会を作ってくれた事務局の皆さんのおかげだし、辿っていけば感謝の思いは尽きないけれど。
とりあえず、世界大会を通して恩返しをするしかないと思ってるので、頑張ります💪💦
やっぱり、前日本代表から受け取ったティアラは重みがちがう。すぐ近くで瑞季さんに見ていていただけたの、実はすごく嬉しかった🤫🤫
さあ。パッキングしなければ。
間に合うのか💦💦💦💦