先回からの懸案事項。

あなたの感じている意識、例えば苺の赤い質感が脳内のモザイクボール情報世界に存在し、質感その物が「意味として」その情報世界内に存在できる事の是非について。


脳を外部から見ればただニューロンの発火現象だけが“浮いて”観察されます。そこには意識など全く見つかりませんし、想像すら出来ません。しいてニューロンの発火パターンに情報が宿り「そこに情報世界があるんですよ!」と言われたとしても、その情報に赤い苺の質感は現われてきません。神経細胞の活動をどのように“ひねくりまわしても”赤い苺はでてきませんよね。赤い苺を見ればこの部分が興奮しているので、「これが赤い苺の意味かな」と思うくらいです。質感をそこに想像する事は困難となります。そこには、当然ホムンクルスも見つかりません。


そこで情報世界をモザイクボール情報世界と考え直し、その世界は今の我々の感じている物理世界とは異なる異次元の世界であると考え直すのです。そのモザイクボール世界は別の世界であるから、独立の何でもありの世界と割り切ってしまうことが出来ます。いやそう考えるのです。

すると不思議なことにその異次元世界に赤い苺が見えてくるのです。その世界は神経細胞の活動パターンの隠れた意味が現われたと考えられます。「隠れた意味がどのようなルールで現われた意味になるのか?」という問いは易しい問題であるのです。(現実難しいですが)でも解けない問題ではないと考えられます。


これからのシステム学者はこの脳内モザイクボール世界のメカニズム解明に全力を尽くすべきです。生命体の複雑系以上に刺激的な問題群になりますし、成果はそれ以上のものになるでしょう。




次に、このように脳内情報が意識であると考えれば、幽霊も、金縛りも、UFOも、体外離脱も、夢も、錯覚も、幸せも全て理解できるでしょう。全部脳が自分の都合で納得している情報なのですから。真善美などないというのも、あるといえるのも、どちらも納得が出来ます。


ただオカルトのうちテレパシーの説明は以上の情報世界による説明では不可能です。テレパシーとは簡単に言うと「虫の知らせ」というもので遠隔知覚の一種です。

これは私が想像するに脳の活動が量子世界のレベルまでも含んでおり、現実の物理世界における量子効果が脳内情報世界にまで影響を及ぼしたり及ぼされたりしていると、考えます。脳の活動により何らかの量子が発生しまたそれを他の脳が受け取ることが出来ると考えるのです。現在のところ、量子効果はまだまだよく理解されていません。興味あるところです。


これらは、全ては想像の中のことですが、たぶん当っていると考えています。