前にも書いたと思うが、実は僕は本が好きなのである。置く所も、お金も余裕がないから、無防備に本を買えない、で勢い古本漁りが趣味になる。

また、置くところが少ないから、部屋は整理をしていない古本屋さん状態になっている。


という事で、

部屋の古本は、江戸時代の和本から明治以降、戦前発行本とか種々雑多な本が所狭しとつまれているのです。


古本にはいろんな発見があります。こないだも戦前の漢文の教科書・古本市で買った本を見ていましたら、この本の持ち主だった人の書き込みが色々あり、授業中の気持ちが伝わってきます。勿論のこと、その全体はつかめませんが神戸に行ったとか、また友達であろうか色々な名前が書かれていました。


教科書だから漢文の和訳・注の書き込み、住所も名前も。住所は今とは変わっていますが、出来たらこの本の持ち主だった子孫の方にお渡しできたらと思ったりもします。

かえっていやがられるかな?


そして、昨日戦前発行の古本をみていましたら、名刺がしおり代わりに挟まれていまして、そして最終ページには、「昭和十四年紀元節於読了 於富山×××××」とありました。

×は私には判読不能文字。


本は昭和13年発行、平凡社の経書大講4「書経上」です。昭和14年は軍靴の音が高く響いていた時で、書かれた文字も達筆な筆赤文字、雰囲気が伝わってきます。


そしてその、しおり代わりの名刺の名前が

「富山県知事 矢野兼三 」氏です。



あるちゃんのブログ

当然その方・知事を存じ上げませんが、本を通してお付き合いが出来た気がし、

勝手ですが懐かしさを感じてしまいました。ありがとうございます。