仕事の関係で、久しくブログ書けませんでしたが、

今後、少しずつですが書いていけそうです。


暑い毎日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。暑中お見舞い申し上げます。


さてもこの暑い中、一番気になっているのが、オリンピックの結果ではなく、原子炉再開問題で再開反対・原子炉を無くそうと言うデモが週末東京で“はやっていること”です。6070年安保が想像されます。


そこで、この再開問題・原子炉廃絶問題の基本点を考えて見ます。それは、原子炉停止による不利益と原子炉運転によるリスク・利益の天秤問題となります。

反対派で絶対的に原子炉がよくないと考えている人には、何を言っても無駄でしょうから、論議は中断され終了しますが。



さて、この事に関し、私の基本姿勢は、原子炉に変わるエネルギーが無ければ、そのリスクを最小限に抑えて原子炉を再開推進すべきであると考えます。リスク最小限を求める為、日本全体で政治・政策・技術の革新を進めるべきであると考えます。

たしかに、原子炉の事故は悲惨であって必ずなくさないといけないのは理解できますし、福島の教訓を絶対忘れないという強い思いを大切にしなければなりませんが、だからと言って、日本のエネルギー政策の根幹を揺るがす。原子炉の廃止まで主張するのは、それこそ日本の将来を考えない、エゴと感じます。


反対派の彼らは、本当に日本の将来を考えての再開反対しているのでしょうか?

原子炉をなくして、日本の明るい将来を築き上げようと考えている人々がいるようです。はては、原子炉の輸出もやめるべきだと、日本の産業技術もなくせと。

最近原子力関係の技術者の国外引き抜きの話を聞きます。日本にいると原子力関係の仕事をしていると分かれば、後ろ指を指されたと聞きます。

そうでない事を願いますが、丁度以前半導体、液晶、有機EL関係の技術者が外国に引き抜かれ、現在の日本の半導体、液晶産業が現在壊滅的赤字状況であることはよく知られた事実です。そのため従業員のリストラが叫ばれているのです。



次に、原子力に変わる風力発電・太陽光発電を考えて見ます。

このエネルギーの買取値段で日本の電気をまかなおうと考えている人がいるのなら、愚の骨頂といわれてもしかたが無いでしょう。この値段が高すぎて(べらぼうな値段・1Kwh42円)企業は世界の競争に勝てるわけがありません。また今あなたが払っている電気代と比較してください、何倍かになっているはずです。

さらに石炭石油等の化石燃料に依存する発電も、日本の国益に利しません。何兆という莫大なマネーが外国に流出しています。そんなお金があるのなら、別の方にまわせばよっぽど日本のためになります。

このように、原子力以外のエネルギーをエネルギー政策の中心に位置させるのは、誰が考えても問題になります。


一方、原子炉の危険性について。

今回の事故により、危険性は政府を含め全国的に認知されました。以前のような安全神話はなくなりました。

以前は、危険性について当たり前の事を当たり前のように言ってこなかった事が大きな問題であったのです。

技術は全てにおいて安全はありません。鉄道・飛行機・自動車すべて安全対策に万全を期すようしています。あたりまえの事です。原子炉もそれ以上に安全に配慮しなければならないのに、安全であると言い続けて来ました。それは、そう言わなければ社会的認知を得られないかの如く、安全と言い続けてきました。この様な前提では、事故が起これば、想定外の事故であったとしか言えないのです。

このように、原子炉を再開するならば、まずこれらの安全神話を排除し、安全対策を継続し実行するという前提で、原子炉を再開すべきであります。

日本には、先の津波程度の事故が起きても、原子炉から放射能を拡散させない技術は持てるはずですし、今も持っているとおもわれます。



今日本は大変な状況に陥っています。景気が悪く、雇用問題があり、老人問題、社会保険の問題、消費税問題。これらの問題に対し適切な対策をうたなければいけないのは勿論の事ですが、東京で行なわれているデモはこれらの問題に火をつけているように私には思えるのです。


このままでは明るい・きれいな美しい日本を次世代につなぐことなどできません。原子炉がなくなれば、電気代が高くなって企業が日本をすてるか、景気がさらに悪くなり、雇用問題が社会問題となり、日本はつぶれてしまうのではないかと、老婆心ながら危惧しています。


企業に利益を上げさし、雇用を安定化させ、国民生活に余裕を与える、これしか日本の再生はありません。企業が利益を上げるのを悪と考えている人がいますが、基本はそうではありません。企業の利益による雇用の維持安定、景気回復、その為にも現時点では原子炉が必要なのです。


今週デモに参加しようとしている人、参加をやめませんか?あなたの旦那さんがリストラにあっても構わない、電気代が今の数倍になっても構わないと言われる、筋金入りのつわものには何も言いません。


さて、

原子炉廃絶の声はすごく聞こえてきますが、原子炉を推進しようと言う声はなかなか聞こえてきません。特に政治家の皆様からの声が聞こえてきません。今のこのときにこそ、信念をもって、日本をつぶさない為にも、原子炉推進の声を聞きたいものです。

しかし、

福島原発事故の悲劇を忘れてはいけないのです、この当然の事実をエネルギー行政の基本において、原子炉の推進を進めるべきです。更なる安全技術の獲得を目指し、日本を離れようとしている原子力技術者を引き戻し、再生させなければいけないのです。


この福島の事故こそ我々日本人の財産なのですから。