今はもうプログラム設計製作は無理ですが、かつては一応プログラマーでした。若いときはアセンブラで設計した事もあります。これを行なうと、コンピュータの中での信号情報の流れがよくわかります。現在では考えられないでしょうが。
私はいま、脳内の信号の流れで意識を創り上げるための、アルゴリズム解析をおこなっています。コンピュータは人間相手の情報処理ですが、脳は自分相手の生存目的の自立的情報創造になります。コンピュータアルゴリズムのように神様のような人間が関与しない、完全価値自立型のアルゴリズムの解明。
例えば、コンピュータげ動くロボットであれば、痛いという情報は、その信号に価値を与えるプログラムを作ることで価値を得ます。つまり外部から見て痛いと感じている様子がわかります。しかしロボットは痛い振りをしているだけです。
一方人間の脳は、痛いという振りをしているのではないのです。実際に痛いと感じています。意味・価値が定義つけられていない状態の中で、痛いという価値を生み出さなければいけません。ヒトが生み出すのではなく物理パターンが産み出し、物理パターンが納得するのです。
この様に、脳内において信号の流れ(ニューロン、シナプス結合の信号パターンの変化)により、痛い・私が痛く感じているという自覚が出来上がるのですが、この自覚が信号の流れの中でどうすれば創造されるのか?目が覚める時の感覚はどのような信号が創り上げるのか?「私」は、どのような物理パターンの変化が創りあげるのか?
人間という神様的な第三者のいない信号の流れの中、意味はどう起こってくるのか?
これらの難題を解決して始めて、意識が解明されるのです。