[モントルー] 予選×ドミニカ、高田ありさのチーム | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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第1戦のアメリカ戦で●0-3と完敗だった日本。B代表とは言え、相手のアメリカもB代表に近いメンバーもちらほら。隙は十分にありましたが、相手がレベルアップするとどうしようもなかった。第2戦では勝ちにいくのはもちろん何かを見せて欲しい。


ドミニカ戦のスタメンは、ほぼ予想通りの攻撃的メンバー。WS今村、MB大野に期待です。もっと声出して、元気に思い切ってプレーしてほしいです。大山とか栗原が10代の時はもっと走り回っていたような記憶があります。若手がムードを作っていってほしい。

後は真鍋さんは、今日は勝ちに行くメンバー。表示の宮本でなく、リベロは筒井です。ただ若いので崩れると歯止めがきかない。高田がレセプションでキーになってほしい。今村がどの程度ディフェンス力が上がってるのかです。

試合前に、選手たちがどういう気持ちで戦っているかが非常に大事です。ドミニカには勝つ気持ちなのか?チャレンジ精神でプレーをしようとしているのか?

■モントルーバレーマスターズ(スイス・チューリッヒ)
--プールB予選第2戦--
日本 3-0 ドミニカ(26-24、25-19、25-23)
  ドミニカ:マルティネス12 ペーニャ11、マンブル7、
       バルガス6

  ※クリア動画は、こちら

第1セット、藤田の上から必要以上に攻めてくるドミニカ。日本もべーニャを徹底的に狙い、崩しにかかりますが、トランジションを拾いまくるリベロのカスティージョ。本当に読みが良く、守備範囲が広い選手です6-8。

ほとんどが藤田の上から攻められる日本。藤田の弱みはここなんです。世界的に見れば、藤田は元々体が細いので、筋力・ジャンプ力がなく、高さは中道と変わらない程度のブロックなので、上から簡単に攻められてしまう。

画像のように2mのマルティネスの高さでは大野のはるか上から攻められています。この1点は仕方ないですが、こういうところにセッターの高身長化が望まれる第一の理由となります。

日本のディフェンスの弱さはブロックの上からエンドギリギリに攻められるコースが一番弱い。今日のドミニカは冷静にプレーしてます。

今日はいつも以上にBSが多いドミニカ。BSのブロックタイミングが遅れがちな日本。今村のBSミスもあり6-11。今村はやはりミスが多い選手です。今一つ当たりの少ない今日の井上。井上が決めていかないと、このチームは厳しいです。

スパイクミス、レセプションミス、サーブミスとミスがすでに7,8点ありそうな日本。チャンスボールからコンビミスも出て8-15。大野の好サーブから今村の連続スパイクで11-15。今日は藤田もよくないすね。焦りがそのままプレーに出ている感じ。

まず落ち着いて、冷静に考えれば、ドミニカには勝てます。単純なことを忘れているので、スパイカーにはブロックフォローにつく。サーブはきっちりコースを狙う。レセプションはAパスでなくても、セッターが上げやすい上に上げる。

頭が真っ白になってプレーしている選手が多い。特に井上、今村のブロック時の駆け引きで、フェイントなのか?スパイクなのか?フェイントが来たら、どういう動きをすればいいのか?の経験が不足している動きです15-19。

サーブが機能し始め、ようやく日本バレーになってきたディフェンス。井上が当たり始め、素晴らしいクロスを打ってます。世界に対しクロスで勝負できる選手が欲しい。井上はワールドクラスの選手になるでしょう。高田のスパイク、今村のトランジションもあり20-20。

ドミニカ戦で最も大事なことはサーブで崩すこと、ブロックでワンタッチを取り、攻撃を半減すること。これができていれば勝てる相手です。大野の相手MBをブロックし21-20と逆転。もう少し筒井にファインレシーブが欲しい。

日本代表の正リベロを経験した佐野、佐藤あなどはセットに1、2本必ずファインディグがあります。このチームは高田と井上のチーム。高田がミスが少なく安定感で勝負し、井上が豪快に決める。

最後は今村のサービスエースで最大7点差を逆転でとりました26-24。最後は2mマルティネスへのサーブでした。ふ~、このバレー感覚、チームの雰囲気。隙のないミスの少ないバレーです。


あとは藤田が前衛の際に、どうディフェンスで対応するのか?そして全く目立ってない平松がどう活躍するのか?第2セットの序盤でおそらく藤田の性格から多めに使ってくると思います。

ドミニカのブロックMBがサイドアタッカーのテンポに全くついてこれてないので、ほとんどが1枚か1枚半になる。勝負したいです。

第2セット、スタメンは変わらず。大野からサーブ。少しずつドミニカの高さとパワーに慣れてきた日本。ブロックのリバウンドでラリーがつながるようになってきました。今村が冷静にプレーし始め、ミスが少なくなり、高田が目立たないですがディグやつなぎをしっかりやっているのが大きいです5-3。

大野が2mマルティネスを堂々とブロック!こういうMBの活躍が必須6-4。ガッツポーズや大きめのリアクション。大野はA代表でもみてみたい。得意のOff the netとか使えればいいんだけど、2週間ではまだ藤田の意識が難しいかも。

ドミニカはついにベテラン・WSリベラを投入。
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●地味な藤田の上手さ
藤田の上手さはこういうところも。第2セット7-5リードで筒井のレセプションが長すぎて相手コートに入りそうに。藤田もジャンプセットでシングルハンドでもあげられる高さでしたが、相手が自分に全くマークがついてないとわかった上で、わざとボールタッチせずに相手コートに落としました。

本来はマルティネスか相手MBがマークをしていなければならない。でも藤田の前には誰もいない。この時に大野がBの助走に入っていたこともこのプレーにつながったと思います。

こういう見えないプレーの上手さが藤田の良さでもあります。地味な1点ですが、冷静に相手を常にみているからこそできるセッターの経験値でもあります。まだ22歳で若いですが、セッターとしての経験値は十分にある選手だとわかります。

●発展途上の井上のつなぎ
第2セット8-5で迎えた井上の後衛での動きが気になりました。前衛で活躍するもまだディフェンス面がまだまだな感じがこのポイントででてます。大学生ならではの動きというか、ボーっとしてサボるという感じの動きが多いです。
(画像1)
井上自身のサーブで崩しチャンスボールが来たにも関わらず、予想外だったのか高田が弾き、井上が繋ぐもレフトまで上げられない。この時にだれかスパイカーが声を出していたのか?疑問ですが、レフトにきっちりあげられるような準備をしてほしい。1歩、2歩反応開始が遅いです。

(画像2)
トランジションでラリーがつながるも、井上がハイセットを上げる場面では黄色〇の前衛今村は全くブロック直後で開いておらず、逆にライトに高田が十分な助走体勢で待っているけれど、井上は何も考えずレフトへ。

高田が大声でおそらく呼んでいたのか?リベロの筒井や藤田などがライト!と声だしをしていたのかは不明ですが、冷静さに欠ける周りが見えてないディフェンスだなと感じます。

この辺りがきっちりできるかどうかがA代表スタメンには非常に大事で、木村沙織などはこういうプレーは一切しないだろうなと思います。井上がリオ五輪に向けて本気で出場したいならば、これからの成長すべき点です。
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話がずれましたが、第2セットリベロからのトランジションの得点が少ない。筒井は可もなく不可もなくという感じで、なかなかアピールできない。大野の大胆なカスティージョへのサービスエースで10-7。これはベンチ指示なのか?本人の自覚なのか?

藤田と高田のライトコンビが合いにくい。高田の活躍はこのチームの生命線だけに困ります。その後はドミニカ独自のミスが増え始め15-10。井上、今村、大野のサーブがいいので、試合を組み立てやすいです。日本はいかにサーブが試合のゲームメイクの重要なキーかがわかる試合です。

ようやくトランジションで平松のAがきれいに決まり、ホッとしました16-11。MBが徐々に貢献し始めると日本は強さを増すチーム。藤田にようやくMBを使う余裕が出てきました。後は高田とのライトでのコンビ。かなりズレがあるのが気になります。もう一度2人でチェックしてほしい。

井上の効果的なクロスで17-12、高田のコース打ちで18-12、均等に5人のスパイカーが打っている非常にいい状態。ほぼA代表できているドミニカ監督は日本の完全B代表にイライラしてます。

更にマンブル→ニュネスを投入。

スパイクミスはあるものの、しっかりトランジションを1枚ブロックでクロスに決めて21-15。大野のサーブから平松ダイレクトで22-15。そろそろ平松のCワイドとかみたいんだけど、今日は昨日アメリカにやられたせいでほぼ使ってない。

24-16で佐藤美-内瀬戸の2枚替え。佐藤美がサーブミスからの連続3失点。最後は平松のブロックで25-19。セット連取2-0!

やはりブロックがあるというのが大きい。MBが活躍すれば日本はいいゲームができる。そんな感じがします。

第3セット、スタメン変わらず井上サーブのS6スタート。ちょっと井上のつなぎの雑さが目立ち、チャンスボールがAパスにならないという、この辺りメンタル部分なので、後衛のメンタルを井上は成長させてほしいです。

平松のCワイドがバルガスのリードに完全ブロック。この辺りの駆け引き。平松の海外経験値の少なさがでてます。その後もトランジションでCワイドに入ってるので、一度止められたら、相手のタイミングを変えないと、世界では通用しにくい。ようやくLに変更し決めました5-4。

そして今大会非常に少ないBS。もっとBSを効果的に使っていかないと、ミドル域が空かない。そしてLを多用し始めた平松が決め8-5。世界に勝つには駆け引きです。中、外、中。中、外、外など色んなバリエーションのある動きをしていかないと勝てない。これも経験です。

平松は動きがクイックなので、はまると非常にキレのあるスパイクが打てる。非常に期待したいです。ただ高田と藤田のライトのコンビが今一つ。高田のトスにしては浮きすぎて、高すぎる感じです。

その後大野のAが決まるも、どうも大学生コンビの井上、今村のつなぎの雑さが目立ちます。動きだけ見ていると、大学では打つだけの役割なんだろうなという気がします。本気でリオ五輪を目指すなら、しっかりとつなぎの大事さ、そして次に打つ、上げる人への思いやりを理解してほしいです13-9。

14-11のところで2枚替え。今後は佐藤美ー白垣。またも佐藤美のサーブミスで2回続けてネット。焦ってるのか?余裕がないのか?更に4連続失点で14-15。2枚替えは一見有効そうですが、流れを変えてしまうタイミングでもあります。

う~ん、佐藤美がゲームをつくれないというか余裕がないというか。仕方ないかもしれないけど、江畑と同級生ならベテランの域に入りつつある選手。少し物足りないです。結局1点も奪えずに藤田-高田が戻る形に。残念です。

藤田になった途端、今村、井上などが連続得点で18-18。高田のブロックで大野が飛び上がって盛り上げる。今季NECで島村と共に責任感を持ってやっていただけに、気迫が違うというか、自分がやる!という自覚を感じます。

何かここで、「せーの!やってやったー!」的な声がかかりました。こういう盛り上がりも珍しいですが、ムードを上げることにこしたことはない。その後も高田のライトクロスや平松のワイドフェイントで24-23。

ここでアメリカ戦で痛恨のサーブミスをした平松のサーブ。どう打つのかに注目しました。クロスのコーナーギリギリにエース級のサーブ。いいすね、昨日の反省と課題がしっかりと次に生かされている。これこそを経験というんです!

最後はトランジションを井上がクロスに決め、25-23!ストレート勝ちです。


課題を修正し、次に生かすことができること。単なるミスだけでは経験とは言えない。素晴らしい勝利です。まだ若さのミスはあるものの、ドミニカのいい状態を第1セット7点差からひっくり返したメンタル面は見事でした。

また今村と井上をローテによってレセプションに入れたり、入れなかったり。色々と戦術を変えていたことも良かったと思います。江畑、迫田、長岡のようにレセプション×の選手ではなく、誰が崩れても、ローテ内でレセプション陣形を変えられるような状態が理想的です。

サイドアタッカーは全員レセプションアタッカーとして成長してほしい。と感じる陣形でした。

真鍋ジャパンの強さはこういうところに感じます。正セッターとエースのデラクルスはいないものの、ほぼA代表のドミニカ相手に3-0勝ちは自信になると思います。ドイツ戦もこのメンバーで勝に行ってほしい。

セミファイナルがかかった大事な1戦。セットなど気にせず勝てばいい。今日のテンポの攻めをしながらも、ブロックのリバウンドやディグのディフェンスが持ちこたえれば、A代表に近いドイツにも勝てると思います。


この試合は高田と藤田が良くゲームを作ってました。高田はレセプションを丁寧にあげ、攻撃でもしっかりとコース打ちで決める。東レと同じく攻守に活躍するとチームは回る。

藤田はドミニカブロックをほとんど1枚or1.5枚にしたので、アタッカー陣は非常に楽々と打てていた印象があります。こういうゲームメイクできる選手がコート内に何人いるかによって、チームの勝敗や土壇場の強さに変わってくると痛感します。

次のドイツ戦は、準々決勝みたいなもの。負ければ終わりで順位決定。勝てばセミファイナルへ!

[プールA]
中国 3-0 スイス(25-16、25-22、25-13)
  中国:朱亭14、リュウギョウトン12、ソシュンライ12、
    揚州7
  スイス:ヴァンRooij11、Granvorka7、ウィガー5
      ストッカー5

ロシア 3-2 ブラジル
  (35-33、25-20、26-28、20-25、15-11)
  ロシア:Malykh25、Kutiukova23 Shlyakovaya18
      Shcherban17、Zaryazhko12
  ブラジル:ギャビイ29、ナタリア23、タンダラ20、
       アデニジア10

1位中国6、2位ブラジル6、3位ロシア3、4位スイス0
※プールAは大混戦。中国とブラジルは3試合を終了し共に勝点6、セット率8/5で得点率争いに。しかもロシアもスイスに3-0で勝つと、勝点6でセット率8/5となり、3チームが得点率争いへ。中国のセミファイナル進出は決定しているので、ロシアorブラジルの得点率争いに。

ブラジル:得295、失273で1.080
ロシア:得220、失221
 なので、3-0勝ちで75点を追加すると295とまたもブラジルと同じ得点。よって失点で決まる可能性大。ロシアがブラジルを上回るには、スイスの得点を3セットで51点以内。毎セット17点以内に抑えればブラジルを上回り準決勝進出!

[プールB]
1位アメリカ6、2位ドイツ3、3位日本3、4位ドミニカ0
※アメリカがドミニカに負けることはほぼ不可なので、セミファイナルはドイツ×日本の直接対決で勝った方に。

ドイツは相変わらずサーブがいいので、どこまでレセプションで持ちこたえ、逆にサーブで崩せるかどうか。井上、今村、大野のサーブがいい3選手は外せない。後は攻守に活躍の高田と藤田。そしてテンポも速くコンビの合う平松とリベロは筒井。

ドミニカのメンバーがベスト布陣かなという印象です。今村の所に高橋もしくはレセプションが乱れる場合は内瀬戸という可能性も。MBはこの2人以外該当者なし。セッター、リベロ、OPも他にいない。


ドイツ戦、勝に行きましょう!準決勝でロシア、中国、ブラジルの強豪と対決です。何が何でも、どんな形でも全員で勝に行きたい!

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