七星ぐみ「アイの世界50年後」 | SSのブログ

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私の名前は七星ぐみ、こう見えて昔は世界を救った勇者の仲間で大魔道士だったんだよ 世界を救った後は仲間と共に世界を歌と踊りと演奏で笑顔にしたんだ
その後は良い人に出会い結婚して子供をもうけて幸せの絶頂だった
でも、事故で子供と主人に先立たれてからは一人ぼっち 寂しくないかって?
そりゃ、悲しかったし寂しかったよ

どうやって乗り越えたかって?仲間だよ
仲間が私を見捨てずに居てくれた
時には酷い事も言ったのにね…

私がこうやってお婆ちゃんになって病気になっても幸せなのは仲間とそして…


マーマン「ぐみ、野菜と魚がたっぷり入った雑炊だぜ」

ぐみてゃん「ありがとう、マーマン」

マーマン「いいから、ゆっくり食えよ」

ぐみてゃん「うん」

この子はマーマン 私達が魔王を倒す旅に出てた時に知り合った仲間だよ
マーマンはねとっても優しいんだよ
いつもいつも私の傍に居てくれて
今はこうしてお世話をしてくれる

若い頃ならまだしも今はお婆ちゃんなのに昔と変わらず接してくれる
とっても優しいマーマン

マーマン「もうすぐ、みさこ達が来るからな」

ぐみてゃん「うん、久しぶりだね」

ピンポーン

マーマン「来たようだぜ」

みさこ「ぐみ、具合はどう?」

ぐみてゃん「うん、今日は気分が良いよ」

ぐみてゃん「皆が来てくれたから」

この人はみさこ 見えないかもしれないけど、世界を救った勇者その人なんだよ
皆をまとめて元気づけて何時も気遣いを忘れない立派な世界一好きなリーダーだよ

汐りん「本当まる、顔色良さそうなのよ」

この人は恋汐りんご 大賢者なんだよ
世界を皆を愛で包み込む優しい優しい大賢者 自分の事より人の心配をして 主人と子供が事故に遭った時も駆け付けるのが遅くなった事を今でも気にしてるみたい
汐のせいじゃないのにね…

大桃子「果物持って来たよ胃に優しいからね」

ぐみてゃん「ありがとう、ももちゃん」

この人は天照大桃子 小さいけど武道の達人なんだよ 優しくてのんびりしてるけど仲間や愛する人の危機には一番前に立ち闘うガッツがある人

みゆちぃ「晩御飯は望月食堂だからね」

ぐみてゃん「うん、楽しみにしてるね」

この人は望月みゆ 戦士で剣の達人なんだよ いつも皆を楽しませてくれてマーマンの事も誰よりも気にして元気づけてくれてるんだ。

マーマン「変な物食わすなよ?」

みゆちぃ「ぐみ、本当はお前には俺の愛がこもった料理しか食べて欲しくねぇんだよ!」

みゆちぃ「愛してるぜ、お前の皺の深さは俺のぐみに対する愛の深さだぜ!」

みゆちぃ「とか思ってる?」

マーマン「思ってねぇよ!婆さんになってもかわんねぇなお前は!」

ぐみてゃん「ありがとう、マーマン」

マーマン「お、おう」

ぐみてゃん「マーマン、たまにはゆっくりしててね」

マーマン「わかったよ」

ゆずポン「やっぱり、みゆちぃとマーマンの掛け合いは楽しいや」

この人は甘夏ゆず 一流の義族だったんだ
世界を救った後は楽器を沢山沢山練習して上手くなり皆を驚かせたんだよ

年齢を重ねても変わらない居るだけで皆を笑顔に出来る太陽のような存在なんだ

みさこ「でさー孫がね」

汐りん「相変わらずなのなー」

大桃子「家もさー」

ゆずポン「なにそれ」くすっ

みゆちぃ「じゃあ、私は晩御飯作って来るからね」

ぐみてゃん「うん、ありがとう」

みゆちぃ「マーマン、ちょっとだけ手伝って」

マーマン「おう」

バタン

マーマン「どうだったんだよ?」

みゆちぃ「後、2ヶ月ちょっとだって…」

マーマン「そうか…」

みゆちぃ「好きな事をさせてあげて下さいだってさ」

マーマン「…」

みゆちぃ「病院に入れるか?家で看取るか?選んで下さいだって…」

マーマン「家で看取るよ」

みゆちぃ「私もそれが一番だと思う」

マーマン「みさこ達は知ってんのかよ?」

みゆちぃ「知ってるよ、ごうくん達にも伝えた」

マーマン「ありがてぇな」

みゆちぃ「何が?」

マーマン「知っていてもぐみの前で変わらない態度でよ」

みゆちぃ「大人だからね」

マーマン「だな、明日は外に行こうと思ってる」

みゆちぃ「大丈夫なの?」

マーマン「車椅子に乗るから大丈夫だよ」

みゆちぃ「じゃあ、皆でピクニックだね」

マーマン「そうだな」

みゆちぃ「ぐみの所に行ってあげて」

マーマン「わかった」

マーマン「…」ガチャ

ぐみてゃん「みゆちぃと何話してたの?」

マーマン「何でもねぇよ」

ぐみてゃん「そっか、何か深刻な話かと思ってたよ」

マーマン「いつもの話だよ」

ぐみてゃん「嘘吐き」

マーマン「嘘なんか吐いてねぇよ」

ぐみてゃん「冗談だよ、楽しみだねみゆちぃのご飯」

マーマン「そうだな」

ぐみてゃん「雰囲気悪くしてごめんね」

みさこ「…」

大桃子「…」

汐りん「…」

ゆずポン「は、早く出来ないかなー」

みゆちぃ「出来たよー」

みさこ「美味そう!」

汐りん「年を重ねる毎にみゆちぃの料理は凄くなっていくなの」

みゆちぃ「年季入ってるからね!」

ゆずポン「そう言えば、マーマンに料理教えたのはみゆちぃだったね」

みゆちぃ「マーマンがさ~泣きながら料理教えろって言って来たんだよ」

マーマン「泣いてねぇだろ!」

ぐみてゃん「そうなの?」

みゆちぃ「ぐみに美味い料理作ってやりたいから教えてくれって」

マーマン「いや、その…」

みゆちぃ「照れてるのかな~?」うりうり

マーマン「うるせぇ!」

マーマン「全く、買い物行って来るからよ」

みさこ「こんな時間に?」

バタン

汐りん「マーマン、本当に泣いてたまるか?」

みゆちぃ「正確には泣きそうかな」

ゆずポン「ぐみちゃんが病気になった時に?」

みゆちぃ「うん、必死だったよ」



マーマン「みゆ、頼みがある」

みゆちぃ「私に頼み事とは珍しいね」

マーマン「料理を教えてくれ」

みゆちぃ「料理?」

マーマン「ぐみが倒れたんだ」

みゆちぃ「…」

マーマン「これからは、俺がぐみを支えてやらなきゃいけねぇんだ」

マーマン「頼む」

みゆちぃ「料理だけじゃなく掃除も洗濯も裁縫も全部教えてあげるよ」

マーマン「…」

みゆちぃ「頑張ろうねマーマン」

マーマン「おう、いや…お願いします」



ぐみてゃん「マーマン…」

みゆちぃ「口は悪いけど、本当に優しいよマーマンはね」

ぐみてゃん「うん、とっても優しいんだよ」