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<はじめに>

僕にとってのAD-LIVEはこれが2回目となった10/7の夜公演。あれから2週間以上経った今、ようやく感想ブログをアップできるような状態になりましたのでAD-LIVE参戦レポートを書いていきたいと思います。

 

※今回のレポートを読むに当たっての注意。

ストーリー展開はプレイヤーに委ねられていますが、基本的にこのAD-LIVEは「絶対にやると決まっていること」に向けて即興演劇を重ねていくというものであり、その「決定事項」は全ての公演に共通することです。故に、舞台設定や「決定事項」などはすべて前回のレポートで詳述していますので、このレポートから初めてですという方は、上の「リブログ記事」のところから寺島さんと中村さんのレポートをご一読ください。今回の櫻井さん×前野さんのレポートはその舞台設定と決定事項は皆さん知っているという前提で書いていますので、そこら辺の舞台設定などの説明は全て割愛させていただきますのであしからず。

 

 

〈櫻井さん・前野さんの登場シーン〉

さて、公演が始まって最初に登場したのは櫻井さんAD-LIVE2015の津田健次郎さんとタッグを組んだ公演の時に酷似した風体で、とにかくよく動き、とにかくよく喋ります。続いて、前野さんが登場。前野さんはなんと「キリザクラレイジ」なる人が最後に手がけたという「真っ赤な特攻服」を着用して登場! 会場は大爆笑の渦です(笑) そして、ほどなくフリートークに入ります。

 

 

〈フリートーク (前半) 〉

まずは自己紹介。櫻井さんはどうやら実業家という設定。六本木ヒルズに店舗を構えるペットショップ、(株)フレンディーのイヌイトライチと名乗る。あえて言おう、うさんくさいと(笑) 対する前野さん「走り屋組織」である「ゴージャスティス」の初代総長、「イチモンジマサヨシ(正義、と書くらしい)」と名乗る。印象的だったのはとにかく前野さんがアドリブワードを引きまくる事。そして、その引きが割とよい。一方、前野さんにつられてアドリブワードを多く引いた櫻井さんの引きはあまりよくない(笑) とはいえ、前半フリートークは櫻井さんの独壇場であり、前野さんの発言逐一櫻井さんがツッコんでいくというスタイルでフリートークは進みます。

 

<10年後に会うための口実>

「地球が滅亡する」事実をラジオで知る流れ、そして劇中劇構造は全公演共通。今回の10年後(地球が滅亡するその日)に会うための口実は、前野さん演じる「イチモンジマサヨシ」の走り屋組織「ゴージャスティス」の解散儀式(第三者の立会いの下、「1、2、3、ショックがでかい!!!」と叫ぶもの)のため。ちなみに、この解散儀式の手順も前野さんがアドリブワードを引いた結果のもの。この事から、この公演は「前野さん主導」の公演であることが分かります。

 

 

<幕間・鈴村さんのキャラクター>

10年後に舞台が移る前に挟まれるコーナー。こちらも全公演共通ですが、鈴村さんのキャラクターだけは変更されます。今回の鈴村さんのキャラクターは「ヤンキースタイル」 まるで、「黒子のバスケ」で鈴村さんが演じた紫原敦のような声で、終始気だるげな印象。「こんな奴編集者になれるわけねーだろ!!!」とツッコみたくなりますが、そこはフィクションということでご愛敬でしょう(笑) さて、例によって鈴村さんが小道具を舞台上で仕込み退出。直後にタイトルコールが流れ、ここから物語は後半に突入します。

 

<フリートーク (10年後) >

最初に舞台上に現れたのは櫻井さん。打って変わって白い衣服にアフロヘア―、犬を2匹連れ出オチマックスな感じで登場します。なんでも、10年間の間に「犬や猫の声がきこえるようになった」そうで、「宗教法人PET」なる宗教の開祖になっていたそう。この発言にもちろん会場は大爆笑(*^▽^*) 対する前野さんは変わらず赤い特攻服の格好で登場しますが…、なんと、前半に登場した「イチモンジマサヨシ」は5年前に死亡し、特攻服を作った「キリザクラレイジ」さんの息子「ゴージャスティス」の2代目総長となった「キリザクラジン」として登場。まさかの展開に会場は驚きに包まれます。そして、2回目のフリートークはこの流れで前野さんの独壇場。このままラストまで突っ走ることになりました。

 

<鈴村さんの引っ掻き回し>

今回の鈴村さんによる「引っ掻き回し」「櫻井さんが咳をしたので病弱設定を入れたら?」と、「前野さんと対抗する組織のレディースに前野さんが一目惚れしたら?」というもの。前野さんがここで「驚異的な引きの強さ」を見せ、アドリブワードが全て「このシチュエーションに合ってしまう」という奇跡が起き、会場は爆笑と共に拍手が起きます。しかし、ここのセクションで時間を使いすぎたため(もしくはあまりにも前野さんの一目惚れ話が盛り上がってしまい櫻井さんが入る隙が無くなってしまった結果)、残念ながら「病弱な櫻井さん」を見ることは叶いませんでした。(ストーリー進行が押していたことは前野さんの一目惚れ話が盛り上がる前から実感していたのですが、さらなる時間をここで使った結果、公演は10分ほど押すことに。)

 

<ラストシーン>

ラストシーンで語られたのは、「前野さんが着ている赤い特攻服の秘密」特攻服を作った人物(=後半に登場したキリザクラジンの父親)は霊能力の持ち主であり、「特攻服を纏ったまま死んだ人物」は「来世に転生できる」という。そこで前野さん櫻井さんに特攻服を着させ、「来世でも会えそうな気がする。もし会えるその日まで新しいチームを作っておいてください!」と発言。そのチーム名を「アドリブワード」で決める、というラストで公演は終了します。さて、そのアドリブワードとは…、

 

「没落貴族」

 

という、なんともいえない絶妙なネーミングになりました(*^▽^*)

 

<アフタートーク>

全キャスト(櫻井さん前野さん鈴村さんのほかサブキャストの皆さんを含めて)の方々により行われたアフタートークの話題は、「前野さんの引きの強さ」について。とにかくアドリブワードを引きまくった前野さん。中には「これどうするの?」的なワードもあったものの、「決める時」には神がかったかのように「まさにこれ!」というワードを次々と引き当て、鈴村さんと櫻井さんは度肝を抜いたそうです(笑) また、夜公演で櫻井さんが演じたキャラクター「昼公演に登場したキャラクターの弟」という裏設定があり、昼・夜公演を共に見られた人にとっては嬉しい設定(*‘∀‘) さらにサブキャストの方々は前野さんがああいう感じ(=特攻服で登場すること)だったので、「特攻服」は用意してあったものの、あろうことか「白の特攻服」のズボンを用意し忘れているという痛恨のミスが発生www 白い特攻服を着用して演じたサブキャストの砂川さんは、「白衣の腕の部分に足を通して演じていた」そうです (*'▽') そして、前野さんの腕の白さ、細さも話題に。ライブビューイングで隣に座った女性は前野さんが上半身裸になったシーンを見た瞬間、思わず「細っ!」と声を上げていましたwww

 

 

<僕の感想>

とにかく櫻井さん前野さんもよく喋り、よく動く(笑) 故に、寺島さん×中村さんの公演と比較して「会話劇」という印象が強かったです。中村さんや寺島さんはどちらかというと、「キャラの強さ」で勝負した感じがあったのですが、それに対し今回の公演では、特に櫻井さん「キャラ自体の印象が少なくとも、茶々を入れたりツッコんだりすることで劇を成立させていた」印象があります。もっと踏み込んだ言い方をするなら、「意図的に櫻井さんはキャラを立たせないようしたのかな」という印象。これは「おそ松さん」で言えることなのですが、櫻井さん演じる「おそ松」よりも、圧倒的に飛び道具的なキャラである十四松やカラ松をはじめとする他の5人の方が目立っていたのが皆さんの認識だと思います。で、僕が放送当時に「おそ松」に抱いていたのは「おそ松は他の6つ子のベース、『プレーン』として存在しているのでは?」という思い。その「無個性」によって、他のキャラの「個性」を際立たせる役割を「おそ松」は担っていたのでは、と僕は思ったのです。そして今回の公演は、前野さん主導であり、前野さん自身が「強烈な個性」で勝負するキャラであったため、「前野さんの作った土壌に乗っかっていこう」という気持ちが櫻井さんの中にはあったのかなぁ、と。もちろん櫻井さんは喋りまくっているし、なんなら前半フリートークは櫻井さんの独壇場です。しかしながら徹底して前野さんを「さりげなく」サポートし続けていき、ストーリーが破綻してしまうリスクが格段に高い「会話劇」を成立させた櫻井さん。

 

 

僕はその櫻井さんの姿を、「ミスディレクションしながらイグナイトパスを出す黒子テツヤ君」に重ねながら見ていました(笑) また、これは鈴村さんがどこかで言っていたのですが、「多くのAD-LIVEキャストがラジオに携わっていた時間が長い」とのこと。(2018のキャストの中だと櫻井さんの他には、福圓美里さん、岩田光央さん、浅沼晋太郎さんなどがそれに当てはまりますね。) 鈴村さん曰く、「臨機応変に対処しなくちゃいけないスキルは、ラジオで磨かれるのでは」、と。特に櫻井さんは、15年以上生放送の番組(「こむちゃっとカウントダウン」)を担当しているので、そのスキルは他のキャストさんと比較しても明らかに「手練れ」であることは確かでしょう。そこら辺のスキルがフルに発揮されたのが「おそ松さん」であり、今回の公演であり―、そういう意味で「櫻井さんの凄さ」を再認識した公演でした。対する前野さんアドリブワードを引き当てる「運」と「対応力」に加え、強烈な個性を持つキャラを演じ切る「憑依力」なによりも「自分のストーリーに引き込んでいかせる力」が物凄かったです。これに関しては、鈴村さん櫻井さんも同意見。鈴村さんからは初出演であることを疑われ(笑)櫻井さんに至っては「昼公演は俺回し(=櫻井さん主導のストーリー展開)だったのに、結局前野君にリードされた」とのことだそう(*^▽^*) 強烈な個性で挑む前野さんと、一歩引きながらその個性を「徹底的に受ける」櫻井さん。 お互いがお互いのスキルを出し合う壮絶な「演技合戦」が「最高の夜」を生み出した…、今はその気持ちでいっぱいです。

 

<あとがき>

以上をもって、今年度のAD-LIVE感想レポートは終わりです。皆さま、満足していただけたでしょうか? この感想は、公演終了後に僕が足りない頭を使い必死でスマホに残したメモを頼りに書き、しかも公演終了からかなりの時間が経過してからのブログ執筆なので、至らない点も多かろうと思われます。ですので、詳細は発売が決定しているBD・DVDで楽しんでもらえたら幸いです。(あ、宣伝じゃないっすよwww) そして、僕が味わった感動をBD・DVDで皆さまと共有できれば嬉しいっす(*^▽^*)

 

 

では、また

次の更新まで

サヨナラ、サヨナラ、

サヨナラ(笑)