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昨日の続きです!

 

前回は「6エピソードの制約」の

功罪を書いていきました。

 

「功」の部分。

それは刊行されるコンテンツが

純粋に増えたことにより、

メインストリームだけでなく

マイナージャンルにも

スポットライトが当たるようになり、

多種多様なコンテンツを

楽しむことが出来る

現代の「BLムーブメント」を

生み出したということです。

 

逆に、「罪」の部分は、

「6エピソードの制約」により

作者さんが描きたかった要素を

満足する形で描くことが

難しくなったということ。

 

絵もストーリーの素材も素敵で

魅力的なのに、

エピソード数が足りないせいで

強引な展開にならざるを得なかったり、

要素を詰め込みすぎて

「もっとここを膨らませたら

さらに面白くなっただろうに…」と

いう感想を抱いてしまうことが

あくまでも私見ですが

多くなったと感じるのです。

 

そんな「功罪」をはらむ

「6エピソードの制約」を生み出したのは、

BL界における電子媒体の

急速な普及です。

電子媒体の急速な普及は、

BLコンテンツの発信の主戦場が

電子媒体に移行することへ繋がり、

そして「6エピソードの制約」が

徐々に形作られていきます。


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こうした状況下で

「紙媒体」のDear+やChara、

エメラルド(CIEL)といった

雑誌の持つ強みとは

一体何なのか…?

 

僕が思うに、それは、


ある程度の

長期連載を

念頭に置いた

作品作りを

紙媒体の

雑誌がすること


なのではないかと思います。

 

 

ここで週刊少年ジャンプ

例に取りましょう。

「バクマン。」でも

生々しく描かれましたが、

ジャンプは基本的に

「アンケート至上主義」をとり、

毎週毎週読者アンケートを募っては

下位の作品を打ち切らせて、

新しい作品を次々と

投入していくというスタイルで

掲載作品を構成しています。

 

確かに、打ち切られた

作品にとってみれば

無慈悲で血も涙もないような話に

聴こえるかもしれません。


けれども、裏を返してみると


「どの作品も

長期間連載しようと

している」という

姿勢の表れではないか、


と僕は思うのです。

 

その中で、長期連載に

こぎつけることのできる作品もあれば、

脱落していく作品もある。

他の雑誌と比べると、

ジャンプは極端ですけれども、

そのジャンプですら

「最初から何話で!」との指令を

出すことはほぼ無いでしょう。

(読み切りとか短期集中連載だと

話は別ですが)

 

つまり、


今のBL界は

「短期集中連載」の

作品に対し、

ストーリーの深みだの

キャラの

魅力度アップだのを

求めている、

という話になります。


はっきり言って、そんなことを全て

やってのけることが出来る作家さんは

まずいないといっていいでしょう。

 

「短期集中連載」もしょせんは

「短期集中連載」です。

他の雑誌におけるその扱いは、

その作品を基にして

長期連載につなげるための

ものだったり、

あるいは別作品の

番外編であったりするケースが

ほとんどです。


今のBLのように、それを集めて

コミックス化という状況は

結構「異常なケース」なのではと

僕は思います。

 

そんな中で、旧来の

「雑誌連載」という形をとる

Dear +やChara の強みは、


最初から

長期連載する覚悟」で

作品制作に

取り掛かれる事に

他ならないでしょう。



例えば、Charaに掲載されていた

「憂鬱な朝」みたいな作品を

「6エピソードの制約」の中で

作ってしまうと、

おそらくはあれほどまでの

魅力的なお話に

なることはなかったでしょう。


暁人と桂木の心の動きを主軸として

物語を展開させる一方で、

明治・大正期の華族制度と

あの時代の文化風俗を

丹念に描き切ったことこそ、

「憂鬱な朝」のストーリーに

深みを与えたなだと僕は考えます。


その「掘り下げ」が

出来るかどうかは

もろにページ数の

有無にかかってくるのです。


さて次回は、

今までの内容を踏まえた上で

「なぜ『ギヴン』は

アニメ化されるのか?」という

疑問に対する僕なりの見解

書き連ねていこうかな、と

思います。


次回も読んでもらえたら幸いです!



それでは次回の更新まで

サヨナラ、サヨナラ、

サヨナラ(^O^)