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昨日の続きにして、

「ギヴン」アニメ化を受けての

「BL特集」最終回です!

 

前回は電子書籍主体になり、

「6エピソードの制約」に縛られる中で

「Dear+」や「Chara」、

「エメラルド」(CIEL系)といった

紙媒体の雑誌の持つ魅力と

強みについての僕なりの意見を

書いてみました。

 

最終回である今回は、

これまでのPART.1~PART.4の

内容を踏まえた上で

「なぜ『ギヴン』が

ノイタミナで

アニメ化されるのか?」という

疑問に対する僕なりの見解を

書いていきたいと思います!

 

まず最初にBLのアニメ化についての

話をしましょう。

OVAこそあれど、BLがテレビアニメとして

放送されるようになったのは

ここ15年ほどの話です。

 

その最初期の作品は

「好きなものは

好きだからしょうがない!!!」に、

「学園ヘヴン」と、

なかなかにコメディータッチな作品。

ある意味、「イロモノ」として

扱われていたのかなぁ…、

個人的には思います。

 

 

そんな中で登場したのが

2008年に放送された

 

「純情ロマンチカ」。

 

多分にコメディ的な要素が

ありつつも、描かれるのは

「美咲×ウサギさん」他、

三者三様の恋模様のドラマ。

スーパー攻め様の登場に

庶民健気受け、

俺様受けに年上ヘタレの登場と

 

まぁ、なかなかに

「ド定番」です。

 

しかしながら、「純ロマ」

「世界一初恋」に代表される

中村春菊先生の作品は

 

その「ベタさ」をもってして

この世界を開拓した

先駆者なのです。

 

言わば「男と男の恋模様」の

お手本というべき作品であり、

後の作品に絶大なる

影響を与えました。

 

 

そして時は流れて2018年春。

テレビ朝日が放送した

「おっさんずラブ」の大ヒットにより、

すっかりBLというジャンルは

世の中に浸透しました。

 

で、実はこの作品も

「ド定番」の作品だった訳です。

「年の差」「主人公はノンケ受け」

「一回別れの危機を迎える」

「当て馬キャラの存在」

「脇カプの登場」―、

これでもかというほど

現代のBL作品に散見される

定番を詰め込んだのです。

 

その結果、田中圭さんや

林遣都さん、吉田鋼太郎さんの

体当たりの演技も相まって

「おっさんずラブ」は大ヒット!

 

改めて

「先駆者はド定番」という

ヒットの法則を

決定づけました。

 

さて、そのヒットを経て

「2匹目のどじょう」を狙うのが

この業界です。

 

でも、またド直球の作品を持ってくれば

二番煎じ感があまりにも強すぎる。

 

 

そんな中で、フジテレビがとったのは

「原作BLのドラマ化」という手段。

 

 

しかも、よりによって選んだ作品が

丸木戸マキ先生の

「ポルノグラファー」ですよ(笑)

 

「大学生×官能小説家」という

基本CPの背徳感の強さに、

「過去のトラウマに囚われる登場人物」

「官能小説プレイ」

邪道の極みのような作品を

ネット配信中心とはいえドラマ化した

フジテレビの強気の姿勢は

賞賛に値します。

 

さて長々とドラマのことを語っていますが、

一体僕は何を言いたかったのかというと

「ギヴン」はド定番の要素を

兼ね備えつつも一方でまた

「邪道」の要素を兼ね備える作品であり、

ストーリーは

バンドメンバーの成長と絡め合わせて

展開される恋模様。

 

つまり、「ギヴン」は

かなり「ドラマ」的な作品

という訳です。

 

「おっさんずラブ」が、

あくまでも

忠実にBLマンガの

3次元化を実行した、

とするのであれば

 

「ポルノグラファー」や

「ギヴン」は、

「テレビドラマ的な要素を

2次元に落とし込んだ作品」

なのではと僕は思うのです。

 

 

「ノイタミナ」は2005年に、

従来はアニメを見なかった

「F1層(20~34歳の女性)」を

視聴ターゲットにした

枠として誕生しました。

 

だからこそ、放送されてきた作品は

「ハチミツとクローバー」や

「のだめカンタービレ」といった

ドラマ化も果たしたものも

多く含まれています。

 

さすがに枠設立から

15年近くの時を経た今は、

かつてほどに「F1層オンリー」に

ターゲットを当てた作品が

製作されることは少なくなりましたが、

それでも「ノイタミナ独特のカラー」は

まだまだ健在でしょう。

実際に2018年に放送された

「BANANA FISH」

現在放送されている

「約束のネバーランド」

割と「ドラマ的な要素」が多分に

含まれた作品なのでは、

個人的には思います。

 

これに関してはもしかしたら

僕の見当違いかもしれませんが、

「ギヴン」を改めて見ると、

「何かの成長物語×恋愛」というのは

それこそフジテレビが得意とした

恋愛ドラマのストーリーラインと

似通った部分があります。

 

故に、ドラマ的な要素を

多分に持つ「ギヴン」は、

「ノイタミナ」の枠のカラーに見事に

合致したのではないか―、

そう僕は思うのです。

 

「コードギアス

反逆のルルーシュ」の監督である

谷口吾朗さんは、

「コードギアス」復活の際、

「今のTVアニメはシンプルなものが

求められているからこそ、

コードギアスは劇場版でやった」

インタビューで語っていました。

 

人の心の動きを捉えようとする

「ドラマ的な要素」は、

それだけでも

作品を複雑化させます。

 

だから、現代のTVアニメにおいては

忌避される要素なのかもしれません。

 

逆に言えば、そういう「ドラマ的な要素」を

描こうとする枠はもしかすると

「ノイタミナ」だけになる時代が

すぐそこまでやってくるかもしれません。

 

そして、「ギヴン」もまた

「ノイタミナ」以外ではアニメ化の

ゴーサインは出なかったのではないか―、

僕は本気でそう思っています。

 

あくまでも個人の感想なので

間違っているかも知れませんが、

以上がなぜ、「ノイタミナ」で

「ギヴン」が放送されるようになったのか、

という僕なりの見解です。

 

どうでしたか?

今回のこの回をもって

「ギヴン」アニメ化を受けてのBL特集は

終わりますが、また不定期に

BLに関する特集を

やってはいきたいと思いますので

その時まで

楽しみにしてもらえたら幸いです!

 

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それでは

次回の更新まで

サヨナラ、サヨナラ、

サヨナラ(*^▽^*)