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もう京アニについてのことは
これで最後、ケジメをつけて
前に進みたいと思います。

世の中、「たられば」だらけですよね。

例えば、あそこであの選手が
ヒットを打ってくれたら
勝ったかもしれない、とか、
あの人がもっとやさしかったら
職場の雰囲気が
よくなっただろうに、とか。

かくいう僕もあります。
「あの時、英語ができてたら
都の西北行けたのに!!!」とか(笑)

まぁ、小さいことから
大きいことまで
「たられば尽くし」の毎日を
送っているのが僕たちだと
思うんですよね。

で、あの爆発事件。

もう、ありとあらゆる
「たられば」が頭をよぎりました。

屋上に向かうドアが空いていたら、

窓から炎が
吹き上がっていなかったら、

あの日、セキュリティが
外されていなければ、

ガソリンスタンドの兄ちゃんが
ガソリンを売らなかったら…、

誰も悪くないんです。
犯人以外は誰も悪くない。
たまたま不運が積み重なった。
でも、それを受け入れられない
自分がいました。

だけれど、このまま
誰かを恨み続けると、
それこそあの犯人のようになる。

どこかで恨みの連鎖は
断ち切らないといけない。

「死刑にしろ」という人もいるし、
「弁護人なんていらない」と
声高に叫ぶ人もいます。

でも、それって、
憎しみの種を蒔き続けているのと
同じことなんですよね。

何かに不満を持ちながら
生きていく…。
いや、もちろん不満なんて
持ちたくないですよ。


しかし、社会の中には
どうしようもない
理不尽って存在します。

この前、某有名私立大の
昨年度入試の一般合格者の
出身者比率を見て驚きました。

40%以上が
東京都出身だったのです。

前、「実家が東京は才能」って
話を紹介しましたが、
本当にそうだと改めて思いました。

この大学は、いわゆる、
「名家のお坊ちゃま」が
多くいることが有名で、
「お受験」からエスカレーターで
上がる名家の子女も
数多く存在しています。

周知の事実ですが、
大学に入るためには
それ相当のお金が必要です。

バブル崩壊後、いわゆる
「ロスジェネ世代」が登場します。
バブル崩壊の煽りを受けて、
大卒でも就職困難に陥った
時代のことです。

かくいう犯人も、
その「ロスジェネ世代」に
当たる人物。

まだ確証ある情報が
出ていないので
なんとも言えませんが、
職を転々としていたとか、
高卒、という話を
耳にしているので、
多分「ロスジェネ」の
歪みを受け続けたのではと
推察します。

だからといって
擁護するわけではありません。

でも、こうして、
ロスジェネ世代以降の日本は
社会との繋がりを欠き、
親の収入の如何や
居住地域によって
社会階層とかが
決まる世の中に
なりつつあるのは
事実でしょう。

僕が通っている大学も、
7割が関東圏出身。
そんな中で、上京者の僕は
「ハイソサエティ」
なのかもしれません。

そうやって、
社会階層が固定されると
簡単にそれを覆すのは
とても難しいこと。
そうやって溜まった不満…、
それが「ルサンチマン」なのですが、
増大された
「ルサンチマン」が、
文字通り爆発したのが
あの事件だったのかもしれません。

繰り返し言うようですが、
犯人を擁護するつもりは
全くありません。
35人の尊い命と
輝かしい京アニの財産を
一瞬にして奪った罪は
決して許されるべきでは
ありません。

けれども、そんな
「積み重なった不運」が
犯人の心を闇に
染め上げたのだとしたら…。

残念なことに、
この日本に犯人のような
境遇に陥っている人は
ごまんといます。

そんな人物が野放しになり、
増え続けていったのは、
国の罪であり、
見て見ぬふりをした
社会の罪です。

じきに第2の京アニは現れます。
そうなるのを防ぐことが
できるのかは正直分からない。

でも、見て見ぬふりは
できなくなっている。

だから、「前に進む」とは
そういう意味です。

こんな社会に誰がした?
罪のない35人が死んだ理由は?
なんでこんな凶行をしたのか?

根本原因を探るのは
至難の業であると思います。

でも、そうしないと
悲劇は繰り返される。

もう二度とあの悲劇が
起きないよう…、
そう祈り続けている僕です。

駄文・長文失礼致しました。