引き上げのためのイメージキュー / 洋梨じゃなくてぶどう! | 藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

ラ・クラシック全国バレエコンクール実行委員会 / Le Studio主宰 / バレエ解剖学に基づいた体の使い方やバレエを通して美しく生きるためのあり方、レッスンメモや観劇、日常。Ai Ballet Academyではパリ・オペラ座バレエ学校教師によるWSを開催。

 

 

 

伊藤藍衣ですむらさき音符

 

 

 

引き上げには

胸郭上部や胸郭背面下部が

適切に広がることが重要ですが、

 

現代の子どもたちは体幹が弱かったり

ランドセルが重かったり

ストレスで呼吸が浅かったり

 

胸郭がしぼんだままになっていることが

とても多いです。

 

 

 

Le Studioの生徒も例に漏れず

何もしなければ胸郭がつぶれている子はたくさんいます。

 

 

 

それを動かすべく様々な取り組みをしていますが、

レッスン中にキープし続けるためには

やはり本人の意識が大切です。

 

 

で、「言われなくてもやって」

と言いたくなるのは山々なのですが、

体が目覚めていない限りそれを求めるのはちょっと乱暴。

 

(補足。乱暴っていうと言い方があれですが、バレエの世界ではそれがまあ普通です。

 より良い教育をと思った時には乱暴、という感じ。)

 

 

できるのであれば、体が目覚めるコンディショニングを入れてあげたいところですが、

そればかりやっていてはレッスンにならない!というのも実状、、、

 

そこで、イメージを喚起させる声かけが必要になります。

イメージキューですね。

 

 

 

イメージがわかりやすい

よくイメージが湧いてきてすごいですねと

大人の生徒さんにも指導者の先生方にもお褒めいただくのですが、

 

望む動きや望む形を思い描いて

それに近い本質的な形やエネルギーの流れを思い浮かべてみると

結構自然に言葉が出てきます。

 

あとは色々な形や動きを観察することでしょうか。

 

ダンサーの動きや体の配列はもちろん、

自然界の植物とか動物とか

その他色々なものがイメージの源になります。

食べ物も多め。

 

今日はDNAの螺旋の形を観察していました。

体を見る時、螺旋はとても大切ですね。

といいつつ、螺旋だけにとらわれているとうまくいかない。

 

 

 

で、胸郭を自力で広げ続けられない子たちを見ていると

胸郭が狭く腹部が広いことがわかります。

 

 

下が膨れていて上がすぼまっているもの、、、

 

そうだ!

洋梨!

 

と閃き、

 

 

そして、

 

反対の形の果物が思い浮かばなかったので

 

何か上が大きくて下が小さい果物ある?

 

と生徒に聞いたところ

 

ぶどう!

 

と。

 

 

 

そう、

洋梨ではなく

ぶどうの形を目指して欲しいのです。

 

 

そのために、

息を吸って胸郭上部と胸郭背面下部を膨らませてね。

肩の中にも空気を入れて広く保ってね。

 

 

と言ったところヒットしました!

 

 

ただ息を吸えーだけじゃ

目指すところがわからないから

うまく行きにくいのですね。

 

目標地点の共有も大切です。

 

 

 

そして、

このイメージは

 

しぼんでる人を膨らませたい時には

ぶどうの上の方の粒がぴちぴち弾けんばかりに

 

とか

 

しぼんでるのを自覚させたい時には

空気が抜けてレーズンみたいになってるよ

 

とか

 

首の引き上げが弱く安定していない人には

ぶどうの軸のところ=首を強く!

 

とか

 

いろんなヴァリエーションも生まれて良い感じ。

 

 

指導って生のコミュニケーションなので

その場の閃きと生徒との関係性で作るライブ感が

とても楽しいです。

 

 

image

レッスン中に殴り書きした洋梨とぶどう(笑)

 

 

 

それからは

 

洋梨じゃなくてぶどう!

 

の声かけで

ある程度自分で力を入れられるようになり

 

同時に

手のワークなどで上体を安定化させてあげました。

 

 

そうしたら、

 

ヴァリエーションクラスで

今までで一番上手に踊れて

 

「短期間ですごく上達したで賞」があったら

今あげたいくらい!


と思わず言った彼女↓

 

 

image

 

まだまだ直すところはいっぱいですが

軸が通って美しいアチチュードが一瞬見られました。

正直びっくりするくらい伸び始めています。

 

 

特に踊りの1回目、

私は何も言っていないのに

立った時から自分で気をつけて

本当に踊りの全部が素晴らしくよくなっていて

やっと意識が通ってきたかと嬉しくなったし

本人も嬉しそうでした✨

 

 

言い続ければみんな当たり前によくなるけれど

言わなくても気をつけられるようになるっていうのがすごいのです。

 

そして、体幹ができていきさえすれば

あとはどんどんよくなります。

 

そこまで行くのが大変なんです。

時間がかかるし労力もかかる。

でも、ちゃんとやりつづければ絶対できる。

 

結果が出ないと弱気になるけれど

その中でちゃんと神経回路やいろんな力が育っています。

 

出てくるタイミングは人それぞれなので

人と比べずできない自分を責めず

ただただ毎回のレッスンに一生懸命取り組むのみ。

 

力がないんじゃなくて

あるけど目覚めていないだけ。

 

見えないものを見る姿勢が大切です。

 

 

そして、指導者は

大切なことを手を替え品を替え、

飽きずに楽しんで取り組めるように工夫し続けるのみ。
 

 

バレエは本当に地道なお稽古ごとです。

 


 

 

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