【必読】ヴァリエーションを上手に踊るための最初の準備 | 藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

ラ・クラシック全国バレエコンクール実行委員会 / Le Studio主宰 / バレエ解剖学に基づいた体の使い方やバレエを通して美しく生きるためのあり方、レッスンメモや観劇、日常。Ai Ballet Academyではパリ・オペラ座バレエ学校教師によるWSを開催。

 

 

 

伊藤藍衣ですむらさき音符

 

 

 

前回のブログで

 

 

特に踊りの1回目、

私は何も言っていないのに

立った時から自分で気をつけて

本当に踊りの全部が素晴らしくよくなっていて

やっと意識が通ってきたかと嬉しくなったし

本人も嬉しそうでした✨

 

 

と書いたのですが、

 


最初のスタンスをどう作るかで

その後の踊り全てが決まるので

 

よりよく踊りたいのであれば

「どう立つか」が本当に大事です。

 

 

 

プレコンでたくさんの方を

見させていただいていますが、

 

袖から出てきただけで

これからどのくらいの踊りが踊られるか予想がつきます。

 

 

 

で、

多くの方が

袖でやるべき準備がほとんどできていません。

 

(できていないのではなく

やっていない人の方が多いと思います)

 

 

その結果、引き上げが足りないまま歩いてきて

引き上げが足りないまま踊って舞台を去っていきます。

 

 

歩いてきてプレパレーションしたところ

がスタートではなく、


袖から歩き始めた時には

もうスタートしているので、

袖でいかに準備できているかがものすごく重要。

 


みんなが「すごく引き上げた」

と思っていたとしても

本来やるべき引き上げの50%くらいのでき

くらいに思ってください。

 

意識的にやっている人でも

足りていないことがとても多いので、

そのくらい自分を疑ってかかる必要があります。

 

が、最大に引き上げているのに

うまくいかないのであれば、

クオリティに問題があるので、

呼吸や初動の感覚から細かく見直す

必要があるでしょう。

 

ですが、クオリティ云々の前に

まずは引き上げの意識づけを

強化することが大切です。

 

 

 

image

プレパレーションが大事!

 

 

 

それで、

まず袖の中でやるべきことは

大きく分けて「引き上げ」と「ターンアウト」の二種類です。

 

 

まずはこちら

 

引き上げと体幹の安定と重心の確認

 

・息を吸って胸郭を高く引き上げ

・ウエストを絞った上で腹圧をかけて体幹を安定させる

・足裏のアーチと骨盤底を引き上げて下半身全体の引き上げを作る

・首の付け根を引き上げて喉の奥を開き頭も引き上げる

・手の軸を通し、手のアーチと胸のつながりを作り前鋸筋などで体幹を安定させる

・重心はかかとではなく内踝とショパール関節(お腹のコアと胸のコア)

 

この辺りは最低限のラインです。

 

 

そして、

 

ターンアウト

 

・大腰筋を中心に寄せる感覚で軸を細く作る

 →内転筋群などが働き体がクロスする

・深層外旋筋群でお尻の下の引き上げと腿の外旋を行う

・それらが足裏と繋がりターンアウトが深まる感覚

 

が入ってやっとバレエのスタンスになります。

 

 

でも、①の引き上げのパートができていなかったら

②のターンアウトのパートはうまくいきません。

 

なのに、①ができている人はほとんどいません。

 

(すごくレベルの高いコンクールであっても

①ができている人はほんの一握りで、ほとんどの人ができていないでしょう。

上位であってもできていない人の方が多いです)

 

 

 

本当に立った時に

すでに全てが決まります。


私が指導する時は

ヴァリエーションの最初のスタンスや

袖で立つ姿でいくつも注意しますし、

歩き始めた途端に止めて

やり直しさせることもすごく多いです。

 

 

最初ができていないと

うまくいかないことを理解させるために、

先はどうなるかわかっているけれど

見逃してグダグダのまま踊らせることもあります。


が、変な癖がつくだけなので

基本的には最初に直せる範囲で直しています。

 

 

動きってあみだくじみたいなもので、

最初が違っていたら

最後までずっと違うものになってしまうんです。


動き出したらひきかえせない。


だから最初の初動がものすごく大切です。

 

 

 

でも、みんなそのことが

なかなかわからないんです。


頭でわかっていても、体が動かなかったり

意識しつづけることができなかったり。

 

頭で一瞬わかった

というのはわかったことにはなりません。

 

何度も繰り返して

体が自然と動くようになって

初めてわかったと言えるのがバレエです。

 

 

そうした「わかった」が増えるかどうかは

本人がどれだけ変わりたいと

思っているかというところが大きいし、

性格もあるとは思います。

 

 

だから、さらっとなんとなくできちゃう人より

できなくてもしつこくしつこく続けられる人の方が

最終的には先の奥まで行けたりする、なんてことがあるのですね。

(どっちが良い悪いではなく)

 

 

長くなってきたので休憩😂

 

 

 

 

で、ここで言いたいのは

 

指導者の先生方は

この最初のスタンスだったり

初動の動きの重要性を理解していますか?

 

また、適切に指導できていますか?

 

ということです。

 

 

教えてもうまくいかないことは

ものすごくたくさんありますが、

そもそも教えていないことも多いです。

 

なぜなら先生たちがそこを習ってきていないから。

 

 

私も今自分がしている指導は

バレエを習う中でほとんど教えてもらったことはなく

 

オペラ座マーク先生にはとても厳しく

理論的で素晴らしい指導をいただきました。

特に垂直性(アプローン)=引き上げること

に対する厳密さや、

軸脚の正しい引き上げへの注力は

マーク先生ゆずりです。

 

でも、先生はフランス人で

指導の対象もオペラ座のエリートたちがメイン。


なので、そこへ至るための

感覚のつなぎ方だったり

日本人の体の特徴に合った

指導をされていたわけではありません。

 

鈍感な私は、先生の教えだけでは

なかなかうまくいかず、

どうしてだろう?といろいろな勉強をして

試行錯誤しながら研究しているうちに、

日本人の体でうまくいくための理論ができあがりました。

 

振り返ってみると、

たくさんの方から学ばせていただいていて、


 

 

本当に、

学びは人と人をつなぎ

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