普段、花瓶に花を活ける習慣はない私ですが、母の葬儀の花を活けました。

これまで一度も書くことはありませんでしたが今回だけ書かせていただきます。


実家の母が倒れたのは5年前。

2度目のくも膜下出血で倒れ、その後に起きた脳梗塞で自宅での生活が出来なくなり施設生活を送っていました。


数年前からコロナ禍で会いたくても会えない日々が続き、家族が会えるのは病院受診のみ。

弟夫婦と共に10月の病院受診に付き添うことになり、会えるのを楽しみにしていた矢先のことでした。


突然のことでしたが、病院のICUで久しぶりに母の手を握り、身体をさすり、姉弟と一緒に12時間ちかく付き添い、母を看取ることができました。意識は戻りませんでしたが、穏やかにゆっくりと最後の時間を親子で過ごすことができて病院の気づかいに感謝しています。


実は前日、なんとなく作業台の片付けをしました。その時、実家の母から10年前に遺影にしたいからと頼まれ撮った写真が出てきたのです。

少し前から 何処にあったかな?と気にはしていたので見つけて良かったと思ったところだったので、急な知らせに驚きました。

でも、母からの合図だったようにも感じます。


また、当日は朝から干しネギを植え付けと大根やほうれん草の種まきを行っていました。作業が終わっだ直後の連絡に、母がタイミングまで見ていたかのように感じました。


母の知らせを聞いた日にまいた種は、わずか5日で芽をだました。

あっという間に数日が過ぎ去り、時間が流れたことを改めて感じました。


花や野菜を育てることが好きだった母を畑作業をするたびに思い出しそうです。


欲を言えば

もう一度母の声を聞きたかった

私の名前を呼んでほしかった


私の甘えですが。



子を持ち、育て、

それまでは理解出来なかった母の行動や気持ちがよくわかりました。

そして、決して平坦な道ではなかったことを知っています。



最後に母へ

今までありがとうございました。

感謝しています。


先に逝った弟や父と会えましたか?

いつも想っています。

見守ってください。