アーク、はなの街オペラ | じゅげむのブログ

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読書と日々の生活

今日も映画など見に行ってきました。

街に出ていると、本当に疫病がはやっているのか?

と思うほど賑わっているのですが、「知り合いの知り合い」レベルでは感染者の話も聞くようになってきたので、充分気をつけたいと思います。

 

最近見た映画。

 

「アーク」
ケン・リュウの同名短編が原作(『もののあはれ』などに所収)。
最初に永遠の命を持った女性が主人公。かつて捨てた赤子との関係が大きな軸となります。
自分は老いず、老人たちは年下という状況はシュール。
途中に白黒の場面がはさまれているのですが、カラー映画で長く白黒を見せられるのはけっこうつらかったです。
一方で原作よりも人間関係を深めて描いたこの場面のおかげで、映画の方がより心に残るものとなっています。

 

最近読んだ本。


『はなの街オペラ』森川成美(2021/4/30くもん出版)
 東京のお屋敷に奉公に出たはなは、音楽に触れ、いつしか浅草オペラの歌姫となる……。
浅草オペラという、知らなかった世界に触れ、次々と先が読みたくなる一作。はなに最初に手ほどきしてくれた響之介がどうなったのかがやや気になりますが、人々の運命の糸がからみあうこの作品こそが一幕のオペラのようによくできていておもしろかったです。