朝起きると、そこにプロフェソービリーがいた。
僕が会っていない最後のゲトの先生。
やっと会えた動画やインスタグラムでは通じてたけど。
僕が会えるのを楽しみにしていたように、向こうもとても楽しみにしていたみたい。
インスタグラムではデッカいトラックのタイヤを持ち上げてたり、スゴ技をやってるのを見た事がある。とてもフレンドリーでカイナナの旦那でもある。すんごいマッチョなのでデカイと思ってたら案外僕より小さくて、おみあげのTシャツもデカかったかもしれん…
早速先生達4人で朝連をする事に。
音楽についての僕の知ってる事を伝える事に。
3人ともすぐに読み取ってくれてすぐにその成果は現れた。けどやはり格好いいだけじゃなくて何故そうなのか、ルーツや説明をできる様に更に4人で考える。そこがやはり重要なのだと、メストレが言っているように。
練習が終わり、家でご飯をパルダウとカイナナが作ってくれた。
その後、エクアドルのファベーラでカポエイラを子ども達に教えているというプログラムへ参加しに行く。
いつもはここは今はブラジルに滞在中のプロフェソーテセランが教えてる。
そのファベーラの入り口にはタイにあるようなトゥクトゥクが何台も走ってる。
ファベーラはブラジルのと違って道が割と広い、入り組んてなくて一見、大丈夫そうだけどやはり普通には入れないそうです。
コミュニティの屋上にはカポエイラをやってる子ども達が既にホーダをしていた。
驚いた事に黒人ばかり、エクアドルはインディアン系が多いけど、ここの地区は黒人率が高いみたい。
しかもブラジルのような混ざった黒人じゃなくてアフリカ人そのものの黒さ。今でも貧しい地区で混ざってない所を見ると、きっと奴隷制の名残りは残ってるんだろうなとすぐに感じた。
パルダウが、「ここにいる子達はカポエイラになると、解き放たれるんだ」と言っていた。
ホーダが始まるとみんな本当に笑顔で楽しんでいた!技術の事ばかり考えるとこんな笑顔が自然には出てこない。失敗しても成功しても、笑がおきて、音楽に身体を乗せてる事がそうさせているのかな、アタバキも何故だかリズムが細かい所も叩いていて、リズミカルで手の使い方が上手い。
ジョーゴしている姿が、ブラジルというより、アフリカ人が逆輸入でカポエイラしている映像を見たけどそれに近い感じがした。
ホーダ終わった後に日本でのカポエイラを話しました。日本では始まる前にと後に挨拶をして、先生へのリスペクト、先生も生徒へのリスペクトを持つ切り替えを測ってることや、靴を揃える事など伝えた。
日本人はハグやボディタッチは無い文化なのに、どうやって教えてるのか?など質問があった。
その後、こっちの黒人の子達のダンスが始まった。また違う文化で、男の子が太鼓を叩き、女の子が踊る。まさにアフリカって感じでした。
みんな僕が珍しく一人一人に写真せがまれるモテようぶりです。そして人懐こくて皆んな男の子も女の子も抱きついてくる。
あ、そういえばホーダしている最中に見た事あるドレッドの男と日本人の女性が入ってきた。
フェイブックで「エクアドルでワークショップします」「最寄りの日本人の方来てください」って冗談で書いたんやけど本当にきてビックリした。
ドレッドの男の人は2年前に僕が東京でワークショップした時に参加してくれたベネズエラ人のトゥバラォンとその奥さんアユミさん、二人ともエクアドル在住でキトに住んでてわざわざこのイベントの為に8時間かけてバスで来てくれたみたい。
ありがとうございます!
ホーダの場所の後、すぐ近くの川にボートに乗る観光。
この川の色は黒色で一見ドブのような色なんだけど、アマゾンと一緒で自然の色らしい。たしか飛行機から見た時もこの色だった。川の周りはマングローブ。
それからまた移動して今度は美術学校でのクラス。
ここで僕のワークショップも行いました。
その後、ゲトの帯について伝えて、質問などを受けました。今回のイベントの後11月くらいにメストレジャンが来てバチザードが行われるのでそこにつながればと思いました。
最後にホーダ、ゲトのメンバーでもまた上手い子を発見!細くて力は無いけど避けもが上手くて抜け方など周り込んだり上手い、日本のアニメは大好きだから日本語も何やらしっている。アピリードはパンキ。
プロフェソービリのジョーゴのうまさを再確認。フロレイロはゲトで一番すごいな。
帰ったらまた、ビリ、パルダウ、カイナナと4人でグループ運営についてまた夜中2時まで話し合いました。3人ともコロンビア人とブラジル人でエクアドルでは外人だしカポエイラは仕事なんだけど目的はエクアドル人にカポエイラを残して先生を志す人を作りたいと真剣に考えてる。