日高川町は川辺町、中津村、美山村の3つの町村合併で誕生した、面積の約9割を林野が占めるのどかな町です。そんな日高川町で日々チャレンジを続ける村越さんに、協力隊員になった理由や、今後の目標についてお聞きしました。
― 地域おこし協力隊になった理由は?
私はもともと、障害のある人の生活や就労を支援する仕事をしていました。就労支援の際には、企業の担当者と連携をすることで、仕事をもらう事ができて、結果的に障害のある人の給料を上げていくことができました。また、地域の小さな畑で野菜を作れば、地域の方との交流が生まれました。
福祉施設で働くことにはやりがいを感じていましたが、「まだまだ足りない」という気持ちが常にありました。「このままでいいのかな」って。福祉はもっと地域を支える存在になっていかないとダメだと思っていました。
そこで、思いきって福祉の現場を一度出ようと決めました。結婚とともに地元静岡を離れ、日高川町に移住。日高川町地域おこし協力隊になったんです。
― 協力隊としての活動について教えてください。
1〜2年目は原木椎茸の生産、販売が中心でした。また、2011年の水害以降開催できていなかったホタル祭を復活させるお手伝いをしたり、地域の方々とともに地域の誇りを取り戻す活動に取り組んできました。
3年目となる今年は、任期後も自分が地域の中で継続できる活動を模索しています。主に狩猟、焼き芋やカキ氷の販売を行っています。中でも力を入れているのがジビエ(イノシシやシカの肉)の販売です。何軒か取引させて頂いている店舗もあり、継続して行っていけるよう試行錯誤しています。
◆「地域は人なり」
― 日高川町の印象は?
一言でいうと広いですね(笑)。 2年目まではほとんど寒川地区(旧美山村)での活動がメインだったので、町内全体に関してはほとんど把握できていない状況でした。今は旧中津村の方も少しづつわかってましたが、まだ川辺は全然詳しくないので、まだまだ未開の地がたくさんあります。
「地域は人なり」。これは自分の中で大切にしている言葉で、地域の人がその地域の印象を決めると思うんです。この2年半の活動で深く関わる人も何人かできて、日高川町と聞くとその人達の顔が浮かんできます。私はその人達が大好きなので、日高川町のことが好きですし、まだまだ一緒にチャレンジしていきたいなと思います。
― 今後の目標を教えてください。
これまでの活動を事業として継続していけるようにしたいです。地域おこしをしていく上で「事業性」は非常に重要なんですよ。補助金を活用して始めることが悪いとは思いませんが、ずっと補助金に頼るのは良くないと思います。
若者が離れていくことも農林業の衰退も、課題の核にあるのは「稼げない」ということだと思っています。昔、農林業が儲かっていた時代も専業ではなく、季節によって様々な仕事を組み合わせて生計を立てていたと聞きました。自分が事業として行うことで、地域にとってもメリットがあるなら、それは最高だと思います。
― 稼げるかどうかは本当に大事ですよね。
そして、稼げて地域のためになる「MURAOKOSHI」の実践が形になってきたら、自分の目標である「FUKUSHIでMURAOKOSHI」の事業展開をしていきたいと思っています。ざっくり言えば、働くのが難しいけど働きたい人。そんな人達と一緒に地域おこし(農業・ジビエ・加工販売・イベント)をしていく事業です。
まだまだ夢レベルですが、時間がかかっても叶えたい目標です。早く福祉と自分の事業をコラボさせたい! これが、私の日々のモチベーションです。
◆村越の村おこし
― 最後に、村越さんからお知らせです。
日高川町特産のジビエの購入を希望される方は、ホームページなどからご連絡ください。また、ジビエを使ってイベントしたい!フェスしたい!とかいう勢いのある方も連絡して頂けたら嬉しいです!
この冬は日高郡内のイベントなどを中心に「焼き芋販売」も行っています。詳しい情報はFacebookやHPで掲載していますので、そちらの方もチェックしてください!
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