熱量の違い!


 何かを習いに行くとは、その事に興味を持ち「知りたい!」「やりたい!」「好き!」と云う気持ちに駆られての事だと思うのですが、その「知りたい、やりたい、好き」と云う事にもひとりひとりの熱量の違いがあります。 

 プロや指導者になる人は、その熱量が半端なく高い人達だと言えます。

 しかし熱量と力量は一致する訳ではなく先生と生徒の熱量と一致していないと関係が上手く築けない事になると思うのです。

 そして生徒が『良い先生』と呼ぶのは得てして熱量が一致する指導者の事で指導力での評価では無い場合が殆どだと思います。


 どんなに良い指導者でも熱量が著しく低い生徒にとってはウザい存在に成りかねないので熱量の一致はとても大切ですね。




冷静さと熱血さの両立が大切!


 でも「好き」と云う熱量ばかりが高くても困ります。 動体視力や分析力と云った力量が備わっていないとアンシェヌマンを貰っても、その動きの本質を理解する事が出来ません。 理解出来たら、それを身体で再現出来る様に訓練するのですが、ここで初めて「好き」と云う熱量の高さが必要となります。

 なかなか出来る様にならなくても問題点を考えながらひたすらに練習し続ける事が出来るのは、やはり熱量の高い人なのです。

 冷静な判断力と諦めずにやり続ける熱血さを上手く両立させられれば必ず上達する事でしょう。 勿論、「この位の頑張りで満足!」と云う人も、それはそれで良いのです。

 要は指導者としても生徒の熱量に合わせて上げられる器用さがあればより良い指導が出来るのではないかと考えます。


 自分の好きな事であるからこそ、つい自己基準で他人まで推し量ってしまいますが、その様な事のない様に自戒出来ればより楽しいバレエライフを過ごせるのでは無いかと思う次第です。