満員御礼申し上げます!


 国際バレエアカデミア『ショピニアーナ』『シェヘラザード』公演は千穐楽の舞台を無事に終演致しました。 お陰様で満員御礼の大盛況に終わり我々ダイレクション一同ほっと胸を撫で下ろして居ります。


 今回の演目は夢想する詩人の内面を表現すると云う繊細な演技を必要とする『ショピニアーナ』と人間の持つ愛情と嫉妬、憎しみ等のドロドロとした感情を表現する『シェヘラザード』と云う対極の演技をほんの数十分の間に切り替えて行かなければならないという気持ちを作るのが非常難しい上に初めての新国立劇場の大きな舞台、生のオーケストラの演奏で踊るという新人団員達にとっては初めての経験尽くしで、とても苦労したと思います。


 生のオーケストラ演奏はCD音源とは聞こえ方が全然違いますから、初めての生オーケストラは戸惑いが勝ります。 そして曲の尺やテンポも違い、上手と下手でも聞こえ方が微妙に異なるのですが、それらを聞き分けて場取りとフォーメーションに気を配り、舞台稽古では演出家の注意も聞き逃さない様にしなければならないのです。 舞台装置が設置された事により稽古場とは空間の感じ方も変わるので考える事は山程あります。 それでも全てを把握して踊れるのは経験のなせる技と言えます。 しかし新人達にはその経験が不足しているので、今回の様な難易度の高い舞台を経験出来た事は少しでも経験値を高める良い機会になった様に思います。 お客様達からの伝え聞く評判も上々でしたし、先ずは良くやったと褒めて上げたいです。


 ゲストダンサー達も『国際バレエアカデミアのリハーサルはとても効率的でダンサーをより良くする為の情熱に溢れた指導で踊る事が楽しい』と言ってダンサー同士でも自主的な練習を欠かさない程に踊り込んでくれました。 その姿はまるで正規団員の様で和気あいあいとしつつ厳しいリハーサルを熟してくれて感謝に耐えません。


 私事ではありますが、サルタン・リアール王を演じる為に団長 森山の厳しい演技指導を個人的に受けられた事は私の宝物になりました。 また今回演出補佐を担当したビャンバ・バットボルトからもリアール王の心情やその変化等の描写をハッキリとメリハリを付けて演じる様に指導され、その全てが舞台上で活かされたと思います。 お二人には本当に感謝申し上げます。



 そして一番のスペシャル・ビッグ・サンクスは応援して下さったお客様方です。 これからも国際バレエアカデミアは伝統を守りながら新たな活動に邁進して行く所存ですので、宜しくご支援を賜ります様にお願い申し上げます。

 





 来たる土曜日にはいよいよ『めるもバレエ』さんで講習会です。 小耳に挟んだ情報によるとライブ配信があるとか! 私はライブ配信が初めてなので緊張して震えてしまいそうです(笑) 本当に震えていても笑わないで下さいね(^_-)-☆