13話アップしますね。

今回は、4分割です。気づけば、画面も結構な枚数キャプチャーしちゃったんで。。。

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

第13話(1)  

ふっと花びらを吹きかけるアサニョ。
さっと、腕で防御する悟空。
しかし、悟空の目に、花びらの妖力が移り、操られてしまう。


「私は、魂を操れるのよ。私が望んでいるのはあなたです。今から、あなたは、永遠に変わることなく、私の味方よ。守ってくださいね。」
そう言って、悟空の膝に乗るアサニョ。
アサニョにロックオンされた悟空。


前回のおさらいはここまで。

~ソンミ自宅玄関~
いきなり、プジャとともに出て行ってしまった悟空を待っていたソンミのもとに、急に来訪した牛魔王。
「彼を呼んではいけないって、一体、どういうことですか?」
「とても重要なことだ」
「彼はプジャを連れていきました。プジャに、また何かあったんですか?」
「孫悟空と一緒なのはプジャではない」


「え?」
「あの身体を操っているのは、アサニョという名前の神女だ。我々が、神木に守られ、封印されていた彼女を間違って蘇らせてしまったのだ。」
「アサニョ?それで、孫悟空はアサニョと何をしに出て行ったんですか?」

放心状態の孫悟空の膝に腰かけたまま、
「私は、龍を呼ばれ、王を作り上げることも可能な神女なの。でも、王は私との婚姻の契約を破り、私を裏切り、投獄し、捨てた」
話し続ける妖艶なアサニョ。
でも、それ、王を操りきれてなかったってことじゃないの?
「だから、私には、決して私を裏切らない相手が必要なの。斉天大聖様、今から、三蔵をずっと守ってきたように、私のことも守ってくださいね!」
悟空の腕を取り、
「これもはずしてあげる」
きんこじが、スルスルと手首から抜ける。


あら、きんこじの主人以外に抜くことができるとは!!
「これで、私のものよ」

「お前はそうかもしれないが、俺は必要ない。」
突然、悟空の声が聞こえる。驚き、声のするほうを見ると、本物の悟空が立っている。


「どういうことですか?」
「オゴン(悟空)は俺だ。そいつはチルゴン(七空=柒空)だ」
ちる君!!

(ちなみに、ゆっ君は、孫陸空と書くべきだったのかな(笑))
 

おお、ちる君が身代わりだったのね。
うきゃきゃ。
魂抜かれたから、グレーなの?もともとグレーなの?
アサニョが手にしていた「きんこじ」も消え失せる。
 

「チルゴンならくれてやる。だが、悟空は無理だ。もう主人が別にいるからな。チルゴン、すまんな。こんな性悪な女にお前をやりたい訳じゃないんだが、彼女はお前が欲しいようだ、どうする?よくしてやってくれよ。」
「プレゼントありがとうございます。とても可愛いわ。でも、私に似合うのは、あなたよ、斉天大聖様」
「それはどうかな。おまえは全然可愛くない。なぁ、お前の魅力ってなんだ? アピールしてみろよ。」
「私は、とても手ごわいですよ。三蔵なんかがとても扱えない力があるんです。」

石棺に、目隠しをされ、横たわる女性。
蓋がしめられる。

「私は、人間に騙され、1000年もの間、不当に閉じ込められていた。私は、私の婚姻を成し遂げるためにここにいる。そして、その相手を、斉天大聖様、あなたに決めたのです。」

「龍まで呼び、だまされ、閉じ込められたのは相当、不当だっただろう。別に、その未完の結婚を辞めることに異論はない。だが、三蔵の居場所を盗むというお前をほってはおけない。更に、三蔵が可愛がってるプジャに乗り移っている間、俺は一切、お前のいうことなど聞かない」
「三蔵は彼女を可愛がっている? それなら、孫悟空様はどうなんですか?この子を排除できますか?」
「あいつは、悪鬼になることをなによりも恐れていた。」
「悪鬼? 私は、そんな下等なものじゃない。」
「俺は、ここで、あいつを火葬すると約束していた。だから、今からその約束を守ろうと思う」
「もはや、このゾンビは私が支配しています。私はとても強いと言いましたよね」
「わかっている。だからこそ、魔王はお前になにかさせるつもりだろうが、そうはさせない。アサニョ、お前はここで、また、もう一度眠りにつけ。」
「今、私と闘っている場合ではないと思いますけど・・・。」
「いや、すでにもう決心していたし、最後まで見届けないとな」
「あなたがこんなことを続けていたら、三蔵が危険になるとしても?」
「なんだと?」
「私がオンニのために運んだ料理・・・もう、彼女、食べちゃったかしら?」
不屈な笑みを浮かべるアサニョ。



タッパーに入れられた料理を持ち上げる箸・・・。



「一口でも食べてしまえば、まちがいなく、危険ですよ」
掌を開き、バラの花びらを1枚見せるアサニョ。
「もし、もう食べてしまっていたら、すぐにこれを食べさせないと」
苦々しく、花びらを取り上げる悟空。

すぐに、ソンミのもとにとんぼ返り。
「チン・ソンミ!」
「あ、戻ってきたの?」
「大丈夫か?」
「なにが?」
「プジャが持ってきた料理、食べたか?」
「ううん」
はぁ、と、胸を撫で下ろす悟空。



「お、孫悟空」
のんきに、料理を食べながら現れる魔王(笑)



「魔王!!それ食べたのか?大丈夫か?」
「なんだ? どうしたんだ?」
「それを食べて、大丈夫かって聞いてるんだ!」
「うまいぞ」
「これ全部、食べたのか?」
悟空の勢いに、顔を見合わせる魔王とソンミ。
「腹が減ってたから、ちょっと食べただけだ」
また、一息つく悟空。
「で、何か、へんなところはないか?」
ちょっと動きが止まる魔王。
「どうした? どうかしたのか?」
「・・・ちょっと、しょっぱいかも」
脱力(笑)
「完全に大丈夫なんだな?」
くそ!と、皿を投げ捨てる悟空。
「もう食べちゃったものをどうしろって言うんだよ。吐き出せってか?」
戸惑う魔王。
先に食べちゃったから、怒ったと思ってる?(笑)
「そうじゃない。いいから、飲み込め!」
「どうしたの?なにかあったの?」
ソンミが心配する。
掌を開き、花びらを見つめる悟空、


「あの女、だましやがって」
瞬時に、燃え尽きる花びら。

一応、チル君をつれてきたアサニョ。
「あの猿がいいのよ、悪いわね」
チル君に手を入れた途端、放り出すと、やはり燃え尽きるチル君。


手をおさえるアサニョ。

「あの猿め」

 

~ルシファー会長室~
牛「アサニョは、完遂できなかった結婚を成就させることを望んでいるということか?」
ソンミ、魔王、マ秘書に、スリョン洞でのアサニョの話を聞かせる悟空。
猿「そう言ってた」
ソンミ「もし、新郎に騙され、閉じ込められていたとしたら、彼女は、相当な恨みをいだいていることでしょう。彼女を結婚させてあげれば、恨みも和らぐんじゃないかしら。私たちが彼女の望む相手を見つけてあげれば、プジャの体も戻してくれるかもしれない。」


ソンミの直球に、気まずそうな悟空。
言えないよね(笑)
牛「たしかに、そうできれば、解決だろうが・・・」
犬「彼女自身では相手を見つけられないでしょう。彼女が望む特定の相手はいますか?」
猿「彼女は力のある神女だから、それに見合う相手を望んでいる」
自分のことだし・・・(笑)
猿「魔王、おまえ、どうだ?」
牛「気でも狂ったか?私は、1000年もの間、たった一人だけを想い続けているんだぞ。なにバカなことを!」
猿「いやか?」
わかって見ていると、どーにか自分以外に振ろうと、切実な表情の悟空がたまらない(笑)
猿「じゃ、プジャに夢中な猪八戒にさせよう」
ソンミ「猪八戒さんは、自分で自分のことを「女たらしの悪鬼」だって言ってましたけど、結婚とかしても大丈夫ですか?」
牛「八戒の代わりに、別の相手となると・・・」

魔王の視線は、悟空に注がれる(笑)
猿「仕方がない。沙悟浄を送るしかない」
牛「沙悟浄? 気は確かか?」
猿「なんだよ!沙悟浄のどこが悪い。金持ちだし、料理はうまいし。あいつが笑うと、すごくかわいいのを知らないのか?あいつは魅力がある!」
犬「アサニョの好みのタイプを聞かれましたか?」
猿「それはダメだ。彼女の望みを叶えることはできない」
悟空に視線集中(笑)
ソンミ「なぜできないの? 誰なの?」
さすがの悟空も言いよどむ。。。
ピンときた魔王が、マ秘書に、ソンミと一緒に席を外させる。


気になってる、気になってる


男同士になったところで、

牛「アサニョが望んでいるのは、おまえなんだな?最初からお前に狙いをつけ、お前がいいと言ったんだろう?」
猿「そうだ。あいつは、三蔵よりも力のある神女だ。きんこじも外せるし、俺にとって都合がいい相手かもな。」

アサニョのペースになっているのが、苦々しくてたまらない悟空。
牛「そうか。じゃ、これはお前にとって、いい機会ってわけだ。」
猿「機会?」
牛「お前たちの縁は、殺し、殺される必殺の縁だ。もし、そうなれば、三蔵が死ぬ可能性が高い。」
猿「言っておくが、もし、俺たちのうち、どちらかが死ぬとしたら、それは当然、俺だ」
牛「さぞ、不公平だと思ってるだろうな?」
猿「たしかに不公平だ。だがな、そのときは彼女もまた、死ぬ可能性がある。もっと不公平だろ。俺にとっての不公平は、三蔵にとっても不公平なんだ」
ぎろりと、魔王を睨む悟空。
牛「おれは、それについてはなにもしてないぞ。これは、すべて、天界の意志だ」
猿「そうか、天が決めたのか」
不敵に笑い、すっと消える悟空。


牛「あのサイコ、完全に自分を見失ってるぞ。ス・ボリ師に注意しておくべきか?」

あ、やっぱり、天罰を下す人のファイル見てるス・ボリ師。
現れた悟空に、目をやるス・ボリ師。
「斉天大聖・・・今、ちょっと忙しいんだがな」
何も言わず、机を真っ二つにする悟空。


また、壊された机(笑)
ポケットから、死鈴を取り出す悟空。
「死鈴? こんなもので何をするつもりだ?」


「おい、悟空、俺はお前の師だぞ」
「誰が殺し、誰が殺されるんだ? 言ってみろ」
「知るものか。すべては、天界だけがお決めになることだ。俺が知っているのは、お前たち二人は死の運命にあるということだけだ。」
「はじめから全部、決まっていたってことか?それで、俺にきんこじをはめて、彼女を守らせた?どうぜ、殺すか殺されるかするなら、こんなもの嵌める必要なんかなかっただろう?」
「三蔵の召喚は、重要事項だ。犠牲はつきものだ」
「必殺の運命だと?そんな厄介なものは存在しないんだよ」
死鈴を握りしめると、掌の上で消滅させる悟空。
「ここまできたら、俺は最後まで彼女を守る。俺が守っている間は、絶対に彼女を死なせないからな。犠牲が必要なんだろう? はっきりあいつらに叫んでやれ。この斉天大聖孫悟空に干渉するなら、犠牲はあいつらにも訪れるぞ。俺にこんなことをさせるのは、あいつらの過ちだ。」
悟空が消えてから、天を見上げるス・ボリ師。
「我々は本当にまちがっているのでしょうか?」
稲光と轟音が響き渡る。
「なぜ、私を非難するのですか?全ては、あなたが決定されたことなのに!」


再度、稲光と轟音が何度もこだまする。
この天の怒りが、何を意味しているのか、今はまだ、誰にもわかりません。


★第13話(2)に続く★