『共産主義の思想自体は正しかった!
だが、それをねじ曲げてスターリンとその子分たちが悪用したのだ!』
 
未だにこんな馬鹿馬鹿しい言説が、日本の左翼の世界ではまかり通っております。
例えば、日本共産党の機関誌である赤旗はこんな感じです。
 

(引用開始)

【レーニン死後、ソ連の指導者となったスターリン(1878~1953年)とその後継者は、

社会主義の原則を投げ捨て、

「対外的には、他民族への侵略と抑圧という覇権主義の道、

国内的には、国民から自由と民主主義を奪い、

勤労人民を抑圧する官僚主義・専制主義の道」(日本共産党綱領)

を進みました。】

(引用終了)

 
その他にもこの赤旗記事はツッコミ所満載なのですが、とりあえず置いておきます。
とにかく、この赤旗記事を読んでいると、
『ロシア革命とレーニン(及び日本共産党)はまともだった!』
と思い込むかも知れませんが、書いてる事は「誤りばかり」です。
 
『共産主義思想をスターリンとその子分が悪用した』のではありません。
『元々共産主義思想そのものが異常であった』と考えるべきなのです。
 
例えば、スターリンが粛清によって大量に自国民を殺戮した事は有名ですが
その路線を敷いたのはレーニンです。
のちにGPUやKGBといった秘密警察に発展する「チェーカー」を作ったのはレーニンでした。
1917年の十月革命の直後であり、レーニンはチェーカーに、
逮捕状無しでの逮捕と裁判無しでの即処刑の権利すら認めました。
「反革命」と見なした人間だけに留まらず、
聖職者や貴族、資本家と言った人々は、例えソビエト政府に従っていても問答無用で処刑したのです。
 
レーニンはロシアの指導者になってから「5年」もしない内に亡くなりますが、
わずか「4年7ヶ月」の間に、
 
【最低でも1000万人近くの自国民】
 
を殺戮しました。
チェーカーなどで直接手を下さずとも、
悪政によって殺す事も出来るのでこの数字となります。
現在は、「戦時共産主義」の名前で呼ばれておりますが、
レーニンが行ったこの急進的な政策のせいで多くの人間が餓死しました。
一説では、この戦時共産主義の失敗だけでも「1000万人」死亡したとも言われています。
 
(参考)
 
 
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日本第一党神奈川県本部 玉川 晃嗣